グラシン
耐油性・耐水性を有する紙の一種
グラシン(glassine)は、紙の種類。グラシン紙(グラシンし)ともいう。
概要
編集長時間、細かく叩解した亜硫酸パルプを原料とし、スーパーカレンダー(Supercalender)という平滑なローラーを使って高圧加工する。この過程で、パルプの繊維は圧縮・平滑化され、隙間を失う。
性質
編集パラフィン紙
編集狭義では、パラフィン紙はパラフィン蝋を塗布・浸透させた紙である。元になる紙としてグラシンを使ったものが多いため、グラシンと混同されるが、本来は別物である。グラシンから作ったパラフィン紙は、単なるグラシンより特性が優れている。
→「パラフィン紙」も参照
広義では、単なるグラシン紙やグラシン混入紙が、パラフィンの加工をされたパラフィン紙に風合いが似ているため、通称として「パラフィン(紙)」「パラピン(紙)」と呼ばれる(例:薬包紙[1])。
用途
編集グラシンから作ったパラフィン紙の用途もほとんど同じであり、共に挙げる。
- トレーシングペーパー
- クッキングシート
- 中華まん、ケーキ類の底紙
- 薬包紙
- 封筒の中身確認用の窓(近年はポリプロピレン製も多いが、リサイクルでの利点を謳ってこちらを使用する場合もある)
- 本のカバー(近年はあまり使わない)
- 昆虫採集(チョウ目、トンボなど翅の薄い昆虫の捕獲後、標本作製までの一時的保存)
- レコードの内袋
脚注
編集- ^ よくあるお問合せ(薬包紙) - AXEL(アズワン)