グーゴル
10の100乗を表す数の単位
グーゴル (googol) は、数の単位であり、1グーゴルは10の100乗 (10100) である[1]。
1グーゴルは1の後に0が100個連なった101桁の整数であり、次のように書くことができる。
- 1グーゴル = 10100 = 10, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000
概説
編集グーゴルは1920年に誕生したもので、アメリカの数学者エドワード・カスナーの当時9歳の甥ミルトン・シロッタ (Milton Sirotta) による造語である。カスナーはこの言葉を著書「数学と想像力」 (Mathematics and the Imagination) の中で紹介している。
1グーゴルは70の階乗 (70!) に比較的近い。70の階乗は次のような101桁の整数である。
- 70! = 11, 978, 571, 669, 969, 891, 796, 072, 783, 721, 689, 098, 736, 458, 938, 142, 546, 425, 857, 555, 362, 864, 628, 009, 582, 789, 845, 319, 680, 000, 000, 000, 000, 000
1グーゴルは観測可能な範囲の宇宙に存在している原子の数(およそ1079から1081個と推算されている)よりも多い。
多くの関数電卓では10進法で指数部が2桁までしか表せないので、絶対値が1グーゴル以上の数や途中計算で1グーゴルを超える数式は扱えない。
派生
編集グーゴルから派生した主な巨大数を以下に示す。
- グーゴルプレックス (googolplex)
- 10の1グーゴル乗 =101googol、すなわち 10の(10の100乗)乗 = 1010100
- グーゴルプレックスプレックス (googolplexplex)
- 10の1グーゴルプレックス乗 =101googolplex、すなわち 10の(10の(10の100乗)乗)乗 = 101010100
Googleとの関係
編集アメリカのIT企業および検索エンジンの「Google」(グーグル)という名前は、命名者ラリー・ペイジによるグーゴル (googol) の綴り間違いに由来するといわれる[2]。Googleで「googol」を検索すると、Googleの計算機機能により1グーゴルは10の100乗である旨が表示される。
他の命数法との比較
編集万進では最大に書き表せるのが1000無量大数 (1071) であるため1グーゴルに相当する数を表せないが、万万進なら1グーゴル=1万恒河沙とすることができる。
出典
編集- ^ フィッシュ『巨大数論 第2版』インプレス R&D、東京、2017年。ISBN 9784802093194 。
- ^ David Koller (2004年4月). “Origin of the name, "Google."” (英語). スタンフォード大学. 2021年8月23日閲覧。