コラ型フリゲート(コラがたフリゲート、英語: Kola class frigate)は、ソビエト海軍が運用していた警備艦の艦級である。コラ型はNATOコードネームであり、ソ連海軍の計画名は42型警備艦СКР проекта 42)である。

コラ型フリゲート
基本情報
種別 警備艦(フリゲート)
就役期間 1951年1970年代
前級 29型警備艦ロシア語版英語版
次級 リガ型フリゲート
要目
排水量
  • 基準: 1,339トン
  • 満載: 1,679トン
全長 96.1メートル (315 ft)
最大幅 11メートル (36 ft)
吃水 3.36メートル (11.0 ft)
機関方式 KV-42型水管ボイラー×2缶
- (28 kgf/cm2, 370℃)
蒸気タービン×2基
- (各14,000 hp (10 MW))
スクリュープロペラ×2軸
速力 30ノット (56 km/h)
航続距離 3,300海里 (6,100 km)
乗員 175名
兵装
レーダー
  • ギューイス1M4 対空捜索
  • リーフ 対水上捜索
  • ソナー
  • タミール-5N
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    概要

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    本型は基本的に、先行する29型警備艦ロシア語版英語版の拡大・改良型であり、艦体を大型化するとともに兵装を強化している。また、ドイツ海軍から接収したT22型水雷艇の技術も導入された。設計は、レニングラードの第32中央設計局により、1947年から1949年にかけて行なわれた。

    船体は11個の水密区画に区分されている。また、抗堪性を確保するため、機関室はシフト配置とされている。

    主兵装としては、B-34USM 100mm単装両用砲が採用されており、艦の前後に2基ずつ配置されている。また高角砲として、W-11M 37mm連装機関砲を2基と25mm連装機関砲を2基搭載する。

    当初は大量整備が計画されたものの、艦体が大型であるためにコストが高いことが問題視されたことから、建造は8隻で打ち切られ、配備は廉価型のリガ型フリゲートに切り替えられた。8隻すべてがカリーニングラードの第620造船所で建造された。

    同型艦
    艦名 就役 配備先 除籍 備考
    ソーコル
    СОКОЛ
    1951年1月 カスピ小艦隊 1971年8月 1986年まで補助艦艇として活動
    ベルクート
    БЕРКУТ
    1952年5月 バルチック艦隊
    →北方艦隊
    1965年8月
    コンドル
    КОНДОР
    1952年5月 北方艦隊 1970年1月
    グリフ
    ГРИФ
    1952年10月 カスピ小艦隊 1970年 練習船としてバクーに係留、1981年に廃船
    クレチェット
    КРЕЧЕТ
    1952年12月 北方艦隊
    →カスピ小艦隊
    1977年6月
    オルラン
    ОРЛАН
    1953年3月 バルチック艦隊
    →北方艦隊
    →カスピ小艦隊
    1970年 1976年まで練習艦任務
    リュー
    ЛЕВ
    1953年3月 バルチック艦隊
    →北方艦隊
    →バルチック艦隊
    1971年 練習船としてバルチースクに係留
    チグル
    ТИГР
    1953年4月 バルチック艦隊
    →北方艦隊
    1974年9月

    参考文献

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    • Robert Gardiner, Stephen Chumbley (1996). Conway's All The World's Fighting Ships 1947-1995. Naval Institute Press. ISBN 1557501327 
    • www.navycollection.narod.ru. “Военно-Морская Коллекциа” (ロシア語). 2010年8月27日閲覧。