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ゴットフリート・フォン・シュトラースブルク

ゴットフリート・フォン・シュトラースブルク、マネッセ写本より

ゴットフリート・フォン・シュトラースブルクGottfried von Straßburg、1170年頃 - 1210年頃)は、中世ドイツの叙事詩人。資料が欠けているため生涯は不詳だが、騎士ではなく市民階級の出身で、修道院の付属学校に学んだ後にシュトラースブルク(ストラスブール)で聖職者あるいは官吏になったと考えられている。文法学、弁論術修辞学を包括する広い学識を持ち、文体は流麗かつ端正、また論理的であり、そのため型破りな文体を持っていたヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハと対立し、互いの著作で批判しあっている。代表作『トリスタンとイゾルデ』(1210年頃、未完)は『トリスタン』伝説を、ブリテンのトマの作品(1170 - 75年頃)をもとにまとめたもの。

この作品はのちワーグナーの楽劇『トリスタンとイゾルデ』(1857 - 59年)の原作ともなった。

参考文献編集

  • 石川敬三[1]訳『トリスタンとイゾルデ』[2] 1976年 郁文堂 同年 第12回日本翻訳出版文化賞受賞。(1958年 養徳社 版の全面改訂)
  • 佐藤牧夫・佐々木克夫・池田光則・田村久男・丹治道彦『ゴットフリート・フォン・シュトラースブルク リヴァリーンとブランシュフルール』大学書林、1992年(『トリスタンとイゾルデ』の中から、物語全体の主人公トリスタンの父と母の愛と死をめぐるエピソードを取り上げ、原文・邦訳を示し、あとがき―解説にかえて―・参考文献・語彙索引を付したもの)
  • 渡辺蕗子『ミンネの世界―トリスタン論・ミンネザング抄訳―』同学社、1971年(「トリスタン論」は、ゴットフリート・フォン・シュトラースブルクの作品を、その典拠であるトマ・ド・ブルターニュの作品および両者とは系統を異にするアイルハルト・フォン・オーベルクの作品『トリストラント』と比較した研究)
  • 岡田朝雄・リンケ珠子『ドイツ文学案内』朝日出版社、1979年、増補改訂 2000年(ゴットフリートについては134ページに記載されている)
  • 柴田翔編 『はじめて学ぶドイツ文学史』 ミネルヴァ書房、2003年
  • Gottfried von Straßburg, Tristan. Nach dem Text von F. Ranke neu hrsg., ins Nhd. übersetzt, mit einem Stellenkommentar und mit einem Nchwort von R. Krohn. 3Bde. Stuttgart: Reclam 1980 (RUB 4471-4473) ISBN 3-15-004471-5, 3-15-004472-3, 3-15- 004473-1 (第1・2巻が対訳、第3巻が詳注・後書など)
  • Gottfried von Straßburg, Tristan. Hrsg. von Karl Marold. 3. Abdruck mit einem durch F. Rankes Kollationen erweiterten und verbesserten Apparat besorgt und mit einem Nachwort versehen von Werner Schröder. Berlin: Walter de Gruyter, 1969
  • Gottfried von Straßburg Tristan. Nach der Ausgabe von Reinhold Bechstein hrsg. von Peter Ganz. 2 Bde. (Deutsche Klassiker des Mittelalters Bd. 4) Wiesbaden: Brockhaus, 1978. ISBN 3-7653-0062-4 (Ulrich von Türheimと Heinrich von Freibergの続編のKurze Nacherzählung、Anmerkungen、Wortregister、Namenverzeichnisを含む)
  • Rüdiger Brandt, Einführung in das Werk Gottfrieds von Straßburg. Darmstadt: Wissenschaftliche Buchgesellschaft, 2012. ISBN 978-3-534-19080-5 (入門書)

注・出典編集

  1. ^ 石川敬三は中世ドイツ文学者、1905 - 2008年 岡山県出身。1969年京都大学名誉教授、京都産業大学教授(当時)。
  2. ^ ゴットフリートの作は未完成で 9548行(第30章 白い手のイゾルデ の途中)までしかない。この石川訳では残りの部分をトマのテキストによるヘルツの現代ドイツ語訳(Gottfried von Straßburg, Tristan und Isolde. Neu bearbeitet und nach den altfranzösischen Tristanfragmenten des Crouvere Thomas ergänzt von Wilhelm Hertz(ドイツ語版).からの重訳)で補っている。