サイケの世界』(さいけのせかい)は、梶山季之長編小説[1]

サイケの世界
著者 梶山季之
発行日 1968年
発行元 桃源社
ジャンル 社会小説・風俗小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 上製本
ウィキポータル 文学
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物語 編集

美大志望の千代子は同じ予備校のミドリに誘われ、若い芸術家が集まる喫茶店に行くようになる。そこで映画監督夫妻の秘密パーティに出席、ハイミナール[2]の乱用(いわゆる睡眠薬遊び)にふける。

登場人物 編集

  • 西東千代子(さいとう ちよこ) - 画家志望の予備校生。
  • 打田ミドリ(うちだ みどり) - 千代子と同じ予備校の友人。
  • 笠竜之介(かさ りゅうのすけ) - 体にペイントして素足にサンダル履きの男性。千代子のヒッピー仲間。殺人事件担当の刑事。
  • 野上(のがみ) - 美大生。女のネグリジェを着てゴム長靴をはいた若い男。
  • 映画監督夫妻 - 秘密パーティの主催者。豪邸に住み、若い青年たちを集めている。

書誌情報 編集

脚注 編集

  1. ^ 1960年代のヒッピーや薬物など大学周辺の若者文化をテーマにした社会小説ではあるが、後半には女性同士のキスやフェティシズムなど風俗小説の部分もある。
  2. ^ バルビツール酸系催眠剤。「特定の薬品名だが当時の警察庁白書にも記載あり、時代背景を鑑みそのまま表記」の断りあり。

関連項目 編集