シビル・ウォー アメリカ最後の日
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(Civil War、英語発音: [ˈsɪvᵊl wɔː]、英語発音: [ˈsɪvəl wɔr]、シビル・ウォー、直訳: 内戦)は、アレックス・ガーランド脚本・監督による2024年公開のアメリカ合衆国・イギリスのスリラー映画。19の州が合衆国から離脱しテキサス州とカリフォルニア州からなる「西部勢力」と連邦政府による内戦が勃発した近未来の米国を舞台に、ニューヨークから首都ワシントンD.C.へと向かう4人のジャーナリストを描く[11][12]。
シビル・ウォー アメリカ最後の日 | |
---|---|
Civil War | |
監督 | アレックス・ガーランド[1] |
脚本 | アレックス・ガーランド[1] |
製作 |
|
出演者 | [2][3] |
音楽 | [1] |
撮影 | ロブ・ハーディ[1] |
編集 | ジェイク・ロバーツ[1] |
制作会社 | |
製作会社 | A24[2] |
配給 | |
公開 | |
上映時間 | 109分[1] |
製作国 | |
言語 | 英語 |
製作費 | US$50,000,000(推定)[8][9] |
興行収入 |
|
A24による製作のもとDNAフィルムズなどによって制作された英米の合作である。2024サウス・バイ・サウスウェストにて3月14日に初公開され、米国ではA24、英国・アイルランドではエンターテイメント・フィルム・ディストリビューターズによる配給で4月12日に公開された。日本ではハピネットファントム・スタジオによる配給で10月4日に公開される。
あらすじ
編集大統領率いる連邦政府と、合衆国を離脱した州からなる勢力「WF」が内戦状態にある近未来のアメリカ。ベテラン戦場フォトグラファーのリーとジャーナリストの同僚ジョエルは、14か月の間メディアのインタビューに答えていない大統領に直撃インタビューを行うため首都ワシントンD.C.を目指す計画を彼らのメンターであるサミーに相談する。サミーは一旦は反対するが、2人の説得により前線であるシャーロッツビルまで同行することに同意する。リーに憧れをもつ駆け出しのフォトジャーナリスト、ジェシーもグループに加わり、4人はニューヨークを出発する。
無政府状態となっている郊外を移動する間、ジェシーは多数の残虐行為を目の当たりにしながら戦場フォトグラファーとして成長していく。リーは彼女のメンターとして指導するようになる。
ジェシーは香港から来たジャーナリストとともに、所属不明の兵隊グループに捕虜にされる。兵隊たちは大量の死体を集団墓地に投棄しようとしている。兵隊の一人(プレモンス)は香港のジャーナリスト2人を「アメリカ人ではない」という理由により射殺する。処刑される寸前のジェシーは、サミー、リー、ジョエルによって救助され一命をとりとめる。逃げるさなかサミーが兵隊による射撃にあい死亡する。シャーロッツビルのWF前線基地にたどり着いたリー、ジョエル、ジェシーは旧知のジャーナリスト(ミズノ)達とともにサミーの死を悼む。
3人はWFの首都急襲部隊の従軍記者として作戦に同行する。ワシントンD.C.での猛烈な戦闘を写真に納めながら、3人とWF分隊はホワイトハウスにたどり着く。WF分隊はホワイトハウス内で大統領の交渉役の女性報道官を射殺し内部に侵攻する。ジェシーは冷静にこの状況を写真に収めていく。大統領執務室の目の前に差し掛かったジェシーたちはシークレットサービスから銃撃に晒される。リーがジェシーをかばい銃弾を受け死亡する。ジェシーはこの状況にも冷静を保ち、リーの死の瞬間も写真に収める。WFの兵隊たちは大統領を机の下から引きづり出す。ジョエルは大統領から「彼らを止めろ。殺さないでくれ」という最後の一言を記録に収める。大統領はその場で射殺され、映画が幕を閉じる。ジェシーが撮影した執務室に横たわる大統領の死体と、それを取り巻くWFの兵隊たちの写真がエンドロール中に表示される。
キャスト
編集- リー・スミス - キルスティン・ダンスト
- ジョエル - ヴァグネル・モウラ
- サミー - スティーヴン・ヘンダーソン
- ジェシー・カレン - ケイリー・スピーニー
- ソノヤ・ミズノ
- 大統領:ニック・オファーマン
- ジェシー・プレモンス(クレジットなし)
脚注
編集- ^ a b c d e f g h “Civil War” (英語). SXSW 2024 Schedule. 2024年4月26日閲覧。
- ^ a b c d Civil War (英語). a24films.comより2024年4月26日閲覧。
- ^ a b c “CIVIL WAR(原題)”. Happinet Phantom Studios. 2024年4月26日閲覧。
- ^ “All Future Releases”. Film Distributors Association. 2023年11月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月3日閲覧。
- ^ D'Alessandro, Anthony (2024年1月18日). “A24's Alex Garland Civil War Shifts Earlier In April”. Deadline Hollywood. 2024年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月18日閲覧。
- ^ “A24史上最大規模! アメリカの崩壊を描く、現代の黙示録「CIVIL WAR」10月4日公開”. 映画.com. (2024年4月24日) 2024年4月25日閲覧。
- ^ “分断されたアメリカで内戦勃発…A24製作『CIVIL WAR』邦題決定、本予告が公開”. シネマトゥデイ (2024年7月18日). 2024年7月23日閲覧。
- ^ Welk, Brian (2023年12月28日). “Alex Garland's Civil War Is Not 195 Minutes Long Despite Reports”. IndieWire. 2023年12月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月28日閲覧。
- ^ “Civil War Takes Box Office Spoils With $25.7M Opening, Best Ever For A24 – Sunday AM Update”. Deadline Hollywood (2024年4月14日). 2024年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月14日閲覧。
- ^ “Civil War”. Box Office Mojo. 2024年4月26日閲覧。
- ^ “分断されたアメリカを描く『Civil War』が北米No. 1発進!A24作品のオープニング興収新記録を達成”. MOVIE WALKER. (2024年4月21日) 2024年4月25日閲覧。
- ^ “アレックス・ガーランド「Civil War」日本公開決定、分断が進む近未来のアメリカが舞台”. 映画ナタリー. (2024年4月24日) 2024年4月25日閲覧。