シモバシラ(霜柱; 学名Collinsonia japonicaシノニム: Keiskea japonica[1])はシソ科多年草であり、枯れた茎に霜柱(霜華)が出来ることで知られる。属名は植物学者の伊藤圭介にちなむ。

シモバシラ
クロンキスト体系
シモバシラ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: シソ目 Lamiales
: シソ科 Lamiaceae (Labiatae)
: Collinsonia
: シモバシラ C. japonica
学名
Collinsonia japonica
(Miq.) Harley
シノニム
  • Keiskea japonica Miq.1865[1]
  • Keiskea japonica f. rubra Kigawa

特徴 編集

宿根性の多年草である。茎は断面が四角形をしており、やや木質化する。高さ40-70cmほど、先端に向けてやや水平向きに曲がる。葉は茎の節ごとに対生に出て、長さ8-20cmの楕円形、薄くて柔らかくてつやがなく、縁に軽い鋸歯がある。

花は9-10月頃に咲く。茎の先端側半分くらいの葉腋から総状花序を出す。花序の軸は真上に伸び、花はその軸に茎の先端側に偏ってつく。従って、水平になった茎から花序だけが立ち上がったおもしろい姿となる。花はほぼ真横を向いて咲く。花冠は白く、釣り鐘状で、雄蘂はそこから突き出す。

分布など 編集

日本固有種関東地方以南の本州から九州にかけて分布する。低山の森林内に生え、特に渓流周辺に群落を作ることもある。

霜華 編集

 
シモバシラの霜華

シモバシラが生えていたところには、冬になると霜華英語版ができる。シモバシラのは冬になると枯れてしまうが、はその後長い間活動を続けるため、枯れた茎の道管に水が吸い上げられ続ける。そして、外気温が氷点下になると、道管内の水が凍って、茎から霜華ができる。この現象は、地中の根が凍るまで続く。

脚注 編集

  1. ^ a b Govaerts, R. et al. (2020). World Checklist of Lamiaceae. Facilitated by the Royal Botanic Gardens, Kew. Published on the Internet; http://wcsp.science.kew.org/ Retrieved 8 January 2019

外部リンク 編集

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