シンガポール航空321便乱高下事故
2024年5月21日の航空事故
シンガポール航空321便乱高下事故(シンガポールこうくう321びんらんこうげじこ、Singapore Airlines Flight 321)は、2024年5月21日にヒースロー空港発チャンギ国際空港行のシンガポール航空321便がミャンマー沖のベンガル湾上空を飛行中に晴天乱気流に遭遇して乱高下した航空事故である。
事故機(9V-SWM)、スターアライアンス特別塗装機 | |
事件・インシデントの概要 | |
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日付 | 2024年5月21日 |
概要 | 巡航中の晴天乱気流遭遇(調査中) |
現場 |
ミャンマー沖のベンガル湾上空 北緯15度11分38秒 東経97度24分04秒 / 北緯15.19389度 東経97.40111度 |
乗客数 | 211 |
乗員数 | 18 |
負傷者数 | 104 |
死者数 | 1 |
生存者数 | 228 |
機種 | ボーイング777-300(ER) |
運用者 | シンガポール航空 |
機体記号 | 9V-SWM |
出発地 | ロンドン・ヒースロー空港 |
目的地 | シンガポール・チャンギ国際空港 |
ボーイング777-300(及び777−300ER)シリーズによる世界初の乗客死亡事故となった[注釈 1]。
事故の経緯
編集当該機はシンガポール航空が運用するロンドン・ヒースロー空港発シンガポール・チャンギ国際空港行きのボーイング777-300(ER)(登録記号:9V-SWM、スターアライアンス特別塗装機)[1]。
巡航中にミャンマー沖のベンガル湾上空で晴天乱気流に遭遇した。この時、機体高度が約11000メートルからおよそ3分間で約9400メートルまで降下した後[2]、タイのスワンナプーム空港に緊急着陸した。この事故で乗客1人が死亡、104人が負傷し、うち28人が脳と頭蓋骨の損傷や脊椎損傷を負った[3]。
シンガポール航空にとっては2000年の006便離陸失敗事故に次ぐ創業以来2度目の死亡事故となった。
事故調査
編集シンガポールの運輸安全調査局(TSIB)が調査官をバンコクに派遣し、調査を開始した[4]。ボーイング機による事故のため、アメリカの国家運輸安全委員会(NTSB)が調査を支援するため職員を派遣した[5]。
関連項目
編集- 日本航空MD11機乱高下事故
- ユナイテッド航空826便乱高下事故
- 中国東方航空583便乱高下事故
- スパンエアー5022便離陸失敗事故 - 本事故と同様に航空連合(スターアライアンス)の特別塗装機で事故が発生したケース。
脚注
編集注釈
編集- ^ 2016年に777-300型機で発生したエミレーツ航空521便の事故では、消防士1人が死亡したものの乗客の死者はなかった。
出典
編集- ^ “乱気流で緊急着陸、乗客1人死亡 シンガポール機、70人負傷 | 共同通信”. 共同通信 (2024年5月21日). 2024年5月23日閲覧。
- ^ “乱気流で緊急着陸、乗客1人死亡 シンガポール機、70人負傷:東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web (2024年5月22日). 2024年5月22日閲覧。
- ^ 「シンガポール航空機乱気流事故 脳・頭蓋骨損傷6人、脊椎損傷22人」『時事ドットコム』(時事通信社)2024年5月24日。2024年6月24日閲覧。
- ^ Rakshika, Vihanya; Hamzah, Aqil; Yufeng, Kok (2024年5月21日). “One dead, dozens injured after Singapore Airlines flight from London hit by severe turbulence” (英語). The Straits Times. ISSN 0585-3923 2024年5月23日閲覧。
- ^ Tan, Christine (2024年5月22日). “Singapore’s transport investigators in Bangkok to probe SQ321 incident” (英語). The Straits Times. ISSN 0585-3923 2024年5月23日閲覧。