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ジェイ・カトラー (アメリカンフットボール)

ジェイ・カトラーJay Christopher Cutler , 1983年4月29日 - )は、アメリカ合衆国インディアナ州サンタクロース出身の元プロアメリカンフットボール選手。ポジションはクォーターバック(QB)。デンバー・ブロンコスシカゴ・ベアーズマイアミ・ドルフィンズにて12年間に渡り活躍した。

No image.svg ジェイ・カトラー American football pictogram.svg
Jay Cutler
refer to caption
試合前練習をするカトラー(2009年)
基本情報
ポジション クォーターバック
生年月日 (1983-04-29) 1983年4月29日(36歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国インディアナ州サンタクロース
身長 6' 3" =約190.5cm
体重 220 lb =約99.8kg
経歴
大学 ヴァンダービルト大学
NFLドラフト 2006年のNFLドラフト|2006年 / 1巡目全体11位
初出場年 2006年
初出場チーム デンバー・ブロンコス
所属歴

受賞歴・記録

NFL 通算成績
TD/INT 227/160
パス成功率 62.0%
パス獲得ヤード 35,133
QB レーティング 85.3
ラン獲得ヤード 1,682
TDラン 9
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

経歴編集

高校時代編集

1983年インディアナ州サンタクロースに生まれたカトラーは高校時代アメフトだけでなくバスケットボールや野球でも活躍を見せた。 幼い頃からベアーズのファンとして育った。

大学時代編集

ヴァンダービルト大学に入学したカトラーは45試合に先発出場した。怪我で欠場したことも一度もなかった。4年生の2005年にはパス3,073ヤード、21TD、9INTでSECの年間最優秀攻撃選手に選ばれた[1]。大学4年間でパス8,697ヤード、59TDを成績を残した。これは共に2018年シーズンのカイル・シャーマーが破るまでヴァンダービルト大学のチーム記録であった。[2]

プロ入り後編集

同期のビンス・ヤングマット・ライナートに比べても強肩であると評価された。また、そのプレイスタイルからブレット・ファーヴと比較されることもたびたびあったカトラーは高順位指名が予想されており、オークランド・レイダーズデトロイト・ライオンズが獲得に興味を示していたともいわれていたなか、デンバー・ブロンコスに1巡(全体11位)指名された。2006年ドラフトで指名されたQBのなかではヤング、ライナートに次いで3番目であった。

デンバー・ブロンコス編集

2006年7月27日、ブロンコスと6年契約を結んだ。 当初はジェイク・プラマーの控えであったが、12月3日のシアトル・シーホークス戦で先発に昇格した。その試合は143ヤード、2TD、2INTでチームは20-23で敗れた。なお、この試合でブランドン・マーシャルに決めた71ヤードのTDパスはルーキーがデビュー戦で決めたパスとしては最長記録である。プロ初勝利は12月17日のアリゾナ・カージナルス戦であった。この試合でパス31回中21回成功、261ヤード、2TD、1INT、QBレイティング101.7の成績を残した。レイティング101.7はブロンコスのルーキーQBとしては1983年にジョン・エルウェイが記録した117.4に次いで高い数字である。翌週のシンシナティ・ベンガルズ戦ではパス23回中12回成功179ヤード、2TD、1INTでチームも24-23で勝利した。ベンガルズ戦で2TDを決めたことによってカトラーはNFLのルーキーとして初めて初出場から4試合連続で2TDをあげた選手になった。 翌週のサンフランシスコ・フォーティナイナーズ戦はプレイオフをかけた一戦となったが、チームは23-26で敗れた。ルーキーシーズンは2勝3敗、パス1001ヤード、9TD、5INTでQBレイティングは88.5だった。

 
テネシー・タイタンズとのMNFに臨むカトラー

2007年は全試合に先発出場し[3]、パス3,497ヤード、20TD、14INTを記録した。チームは7勝9敗に終わりプレイオフ出場を逃した。

2008年、オフェンスキャプテンに選ばれた。 開幕戦はマンデーナイトフットボールオークランド・レイダーズと対戦し、パス24回中16回成功299ヤード、2TDの活躍でチームを勝利へ導いた[4]。3連敗のあと迎えた第10週のクリーブランド・ブラウンズ戦では前半10-23でリードされていたが、第4Qに3TDパスを投げ34-30で逆転勝ちした[5]。12月の成績は1勝3敗に終わりプレイオフを逃した。シーズン成績はパス試投616回中384回成功4,526ヤード、25TD、18INT, ラン57回200ヤードとなった。なお、パス試投数(616回)、成功数(384回)、獲得ヤード(4,526ヤード)は球団新記録となった。この年、プロボウルに出場した。

シカゴ・ベアーズ編集

2009年にマイク・シャナハンHCが解任されニューイングランド・ペイトリオッツのOCだったジョシュ・マクダニエルズが新たなHCに就任した。その後、ESPNでチームがカトラーの三角トレードを画策していると報道された。トレードの内容としてはカトラーをデトロイト・ライオンズタンパベイ・バッカニアーズに放出し、マクダニエルズ新HCの古巣であったペイトリオッツからQBマット・キャセルを獲得するというものであった。 ブロンコスとマクダニエルズはこの報道を否定したものの、カトラーは不快感を示した。そして3月15日にはコロラドの自宅を売りに出し、正式にチームにトレードを要求した[6]。3月31日、ブロンコスのオーナー、パット・ボウレンが声明を発表し、トレード要求を受け入れることを認めた[7]。そして4月2日、ブロンコスのドラフト5巡指名権とともにシカゴ・ベアーズにトレードされた。引き換えとしてブロンコスはベアーズからQBカイル・オートンと2009、2010年のドラフト1巡指名権と2009年3巡指名権を獲得した[8]

2009年シーズンはパス3,666ヤード、27TD、26INTに終わった[9]。なお、26INTはリーグ最多であった。

2010年、新しいオフェンス・コーディネーターにマイク・マーツが就任した。 開幕戦から3連勝で迎えた第4週、前半に9サックを受け脳震盪で途中退場した[10]。第6週で復帰したもののその後2連敗してバイウィークを迎えた[11][12]。バイウィーク明けはラン中心の攻撃に切り替え、11勝5敗で地区優勝とプレイオフ進出を果たした。 ディビジョナル・プレイオフではパス243ヤード、2TDに加えてラン8回43ヤードの活躍でシアトル・シーホークスを破った[13]。カンファレンス・チャンピオンシップではグリーンベイ・パッカーズ戦と対戦し第3Q途中に膝を負傷し途中退場した。そして、チームも14-21で敗退した[14]。プレイオフを途中退場したことについて多くの選手から批判を浴びた[15]

2011年、先発で7勝3敗としてベアーズはプレイオフ出場を争っていたが、第11週のサンディエゴ・チャージャーズ戦で親指を骨折するとベアーズは控えQBケイレブ・ヘイニーの下で4連敗を喫し[16]、ヘイニーに変わってジョシュ・マカウンが先発したが8勝8敗でプレイオフを逃した[17][18]

 
2012年のトレーニング・キャンプでWRブランドン・マーシャルと話すカトラー

2012年、ブロンコス時代のチームメイトだったブランドン・マーシャルがトレードでマイアミ・ドルフィンズから加入した[19]。またブロンコス時代に指導を受けたジェレミー・ベイツがQBコーチに就任した[20]。 開幕戦のインディアナポリス・コルツ戦では第1QにインターセプトリターンTDを許したがその後立て直し、パス35回中21回成功、333ヤード、2TD、1INT、チームも41-21で勝利した[21]。次週のパッカーズ戦ではサックを7回浴び、パス27回中11回成功、126ヤード、1TD、4INTでチームも敗れた[22]。この試合中サイドラインでレフトタックルのジャマーカス・ウェブに怒鳴りつけた姿が報道され、メディアやチームメイトからも批判された[23]。 第4週マンデーナイトフットボールダラス・カウボーイズ戦では、パス24回中18回成功、275ヤード、2TDと安定したプレイを見せ、チームも34-18で勝利した[24]。この試合ではQBレイティング140.1を記録し、自身のキャリアで3番目に高い数字となった。 第10週のヒューストン・テキサンズ戦では脳震盪で途中退場した[25]。なお、第10週ではカトラー以外にもマイケル・ビックアレックス・スミスが脳震盪で途中退場した。翌週のサンフランシスコ・フォーティナイナーズ戦は欠場した[26]。 第12週に復帰し、その翌週のシアトル・シーホークス戦ではパス26回中17回成功、パス233ヤード、2TD、QBレイティング119.6の活躍をみせたが、チームは17対23で敗れた[27]。カトラーがQBレイティング100以上を記録した試合で敗れたのは初めてだった。

マイアミ・ドルフィンズ編集

2017年3月にベアーズから放出される[28]5月5日に一旦フォックス放送の解説者に転身すると発表したが[29]、正QBライアン・タネヒルを負傷で欠いたマイアミ・ドルフィンズからのオファーを受け、1年契約を結び現役復帰を果たした[30]。しかし19タッチダウンを挙げたのに対し14インターセプトを献上するなど安定感を欠き[31]、また故障[32]や脳震盪[33]のアクシデントにも見舞われ、数試合を欠場した。

その他編集

  • 2008年に1型糖尿病と診断された。それ以降は糖尿病を患う人達や貧しい子供達を支援している[34]
  • 2013年、フォーブス誌の全米でもっとも嫌われているアスリートランキングで4位(NFL選手としては1位)にランクインした[36]

脚注編集

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  1. ^ Cutler Consensus Pick for Offensive Player of the Year”. 2015年1月4日閲覧。
  2. ^ JAY CUTLER - Vanderbilt University Athletics”. ヴァンダービルト大学. 2019年1月24日閲覧。
  3. ^ Jay Cutler”. NFL. 2015年1月7日閲覧。
  4. ^ 新人WRロイヤルが大暴れ、ブロンコスが大勝”. NFL JAPAN (2008年9月9日). 2015年1月7日閲覧。
  5. ^ エルウェイの再来? ブロンコスQBカトラーが逆転ショー演出”. NFL JAPAN (2008年11月7日). 2015年1月7日閲覧。
  6. ^ QBカトラーがブロンコスと決別へ、トレード志願”. NFL JAPAN (2009年3月17日). 2015年1月9日閲覧。
  7. ^ カトラー放出へ! ブロンコスのオーナーが声明”. NFL JAPAN (2009年4月1日). 2015年1月9日閲覧。
  8. ^ カトラー騒動ついに決着! ベアーズへトレード移籍”. NFL JAPAN (2009年4月3日). 2015年1月9日閲覧。
  9. ^ Jay Cutler Stats”. NFL. 2015年1月9日閲覧。
  10. ^ 怒とうのパスラッシュで相手QB粉砕、HC解任論も一蹴”. NFL JAPAN (2010年10月4日). 2015年1月9日閲覧。
  11. ^ シーホークス、テコ入れ実り好調ベアーズ撃破”. NFL JAPAN (2010年10月28日). 2015年1月9日閲覧。
  12. ^ CBホール逆転TD含む4INT、レッドスキンズが乱戦制す”. NFL JAPAN (2010年10月25日). 2015年1月9日閲覧。
  13. ^ ベアーズ序盤の猛攻で勝利、QBカトラーの活躍光る”. NFL JAPAN (2011年1月17日). 2015年1月9日閲覧。
  14. ^ パッカーズ堅守で勝利、第6シードからスーパーボウルへ”. NFL JAPAN (2011年1月24日). 2015年1月9日閲覧。
  15. ^ ベアーズが負傷交代のカトラー擁護、「批判は卑劣な行為」”. NFL JAPAN (2011年1月25日). 2015年1月9日閲覧。
  16. ^ ベアーズ痛ッ!QBカトラーが親指骨折”. NFL JAPAN (2011年11月21日). 2015年1月14日閲覧。
  17. ^ 4連敗で崖っぷちのベアーズ、HCは先発QB交代を示唆”. NFL JAPAN (2011年12月20日). 2015年1月14日閲覧。
  18. ^ ベアーズ連敗ストップ、勝率5割でシーズン終了”. NFL JAPAN (2012年1月2日). 2015年1月14日閲覧。
  19. ^ ベアーズがWRマーシャル獲得、QBカトラーと再コンビ”. NFL JAPAN (2012年3月14日). 2015年1月14日閲覧。
  20. ^ Brad Biggs (2012年2月7日). “New Bears QB coach has ties to Cutler”. シカゴ・トリビューン. 2015年6月20日閲覧。
  21. ^ ドラ1QBラックにプロの洗礼、3INT献上で完敗”. NFL JAPAN (2012年9月10日). 2015年1月14日閲覧。
  22. ^ パッカーズ、4INT奪取と守備陣の活躍で快勝”. NFL JAPAN (2012年9月14日). 2015年1月14日閲覧。
  23. ^ OL責めたQBカトラー、同僚CBから批判される”. NFL JAPAN (2012年9月18日). 2015年1月14日閲覧。
  24. ^ 5INT奪取、ベアーズ守備陣の大暴れで快勝”. NFL JAPAN (2012年10月2日). 2015年1月14日閲覧。
  25. ^ ベアーズ、脳振とうのQBカトラーは次戦欠場が濃厚”. NFL JAPAN (2012年11月14日). 2015年1月14日閲覧。
  26. ^ カトラー負傷のベアーズ、49ers戦はキャンベルが先発QB”. NFL JAPAN (2012年11月17日). 2015年1月14日閲覧。
  27. ^ 新人QBウィルソン躍動、シーホークスが難敵ベアーズ撃破”. NFL JAPAN (2012年12月3日). 2015年1月26日閲覧。
  28. ^ ベアーズがQBカトラーを放出”. NFL JAPAN (2017年3月10日). 2017年8月9日閲覧。
  29. ^ ジェイ・カトラーがFOX加入! 現役引退へ”. NFL JAPAN (2017年5月6日). 2017年8月9日閲覧。
  30. ^ ジェイ・カトラーが引退撤回、ドルフィンズと1年11億円契約”. NFL JAPAN (2017年8月7日). 2017年8月9日閲覧。
  31. ^ ドルフィンズQBカトラー、引退へ?”. NFL JAPAN (2018年4月28日). 2018年5月13日閲覧。
  32. ^ シーズン第7週、ドルフィンズ勝利もQBカトラーが脇腹を負傷”. NFL JAPAN (2017年10月23日). 2018年5月13日閲覧。
  33. ^ ドルフィンズQBカトラーが脳震とうプロトコル入り”. NFL JAPAN (2017年11月20日). 2018年5月13日閲覧。
  34. ^ QBカトラーが80年代テーマの慈善パーティ開催予定”. アメフトNewsJapan (2013年6月22日). 2015年1月18日閲覧。
  35. ^ ベアーズのQBジェイ・カトラーが遂に結婚”. アメフトNewsJapan (2013年6月7日). 2015年1月18日閲覧。
  36. ^ QBカトラー、全米嫌われアスリートの4位にランクイン”. NFL JAPAN (2013年2月6日). 2015年1月18日閲覧。

外部リンク編集

先代:
D・J・ウィリアムズ
デンバー・ブロンコス
ドラフト1巡指名
2005年
次代:
ジャービス・モス