ジェームス・W・モーリー

アメリカ合衆国の政治学者、歴史学者 (1921-2020)

ジェームス・ウィリアム・モーリー: James William Morley1921年7月12日[1] - 2020年9月27日[2])はアメリカ合衆国政治学者歴史学者コロンビア大学名誉教授。専門は日本外交、東アジアの国際関係。

ジェームス・ウィリアム・モーリー
人物情報
生誕 (1921-07-12) 1921年7月12日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ニュージャージー州トレントン
死没 (2020-09-27) 2020年9月27日(99歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身校 ハーバード大学
コロンビア大学
ジョンズ・ホプキンズ大学
学問
研究分野 政治学
歴史学(近現代史、外交史)
研究機関 ウェザーヘッド東アジア研究所(コロンビア大学)
学位 博士号・歴史学(コロンビア大学・1954年)
修士号・国際関係学(高等国際問題研究大学院・1945年)
学士号(ハーバード大学・1943年)
称号 コロンビア大学名誉教授
主要な作品 『日本近代化のジレンマ』
影響を受けた人物 角田柳作
学会 アメリカ政治学会
アジア研究協会
ジャパン・ソサエティー
主な受賞歴 国際交流基金賞(1987年)
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経歴

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ハーバード大学在学中、太平洋戦争の開戦を経験し、日本に関心を持つ。1942年に同大学を卒業し、1942年から43年までフレッチャー法律外交大学院で学んだ後、アメリカ海軍に志願する。コロラド州ボルダ―の海軍日本語学校で語学研修を受け、海軍付属通信機関(Naval Communications Annex :NCA)で日本海軍の暗号通信解読作業に従事する[3]

戦後はジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院で学び、1945年に修士の学位を取得。さらにGI法に基づく復員兵奨学金を得て日本研究を志し、コロンビア大学大学院に進学する。コロンビア大学では角田柳作に影響を受け、ドナルド・キーンエドワード・サイデンステッカー、セオドア・ド・バリーといった同世代の軍隊帰りの東アジア研究者たちと親交を結んだ[3]。日本滞在を経たのち、シベリア出兵をめぐる外交史の研究で1954年に博士の学位を取得。同年設立間もないコロンビア大学東アジア研究所に迎えられる。

その後はコロンビア大学で長く教鞭をとり、政治学部長、東アジア研究所長などを歴任した。1967年から69年まで、駐日アメリカ大使特別補佐官として東京に勤務。U・アレクシス・ジョンソン大使を補佐した。日本の国際政治学者・歴史家らによる本格的な開戦外交史研究プロジェクトの成果である『太平洋戦争への道』の英語版を編訳したことでも知られる。

受賞・栄典

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著書

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単著

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  • The Japanese Thrust into Siberia, 1918, (Columbia University Press, 1957).
  • Japan and Korea: America's Allies in the Pacific, (Walker and Company, 1965).

編著

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  • Dilemmas of Growth in Prewar Japan, (Princeton University Press, 1971).
小平修岡本幸治監訳『日本近代化のジレンマ――両大戦間の暗い谷間』(ミネルヴァ書房, 1974年)
  • Japan's Foreign Policy, 1868-1941: a Research Guide, (Columbia University Press, 1974).
  • Forecast for Japan: Security in the 1970's, (Princeton University Press, 1972).
  • Prologue to the Future: the United States and Japan in the Post-Industrial Age, (Lexington Books, 1974).
  • Security Interdependence in the Asia Pacific Region, (Lexington Books, 1986).
  • Driven by Growth: Political Change in the Asia-Pacific Region, (M.E. Sharpe, 1993, Reviced ed., 1999).

共編著

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Vietnam joins the World, co-edited with Masashi Nishihara, (M.E.Sharpe , 1997).

翻訳

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いずれも日本国際政治学会太平洋戦争原因研究部編『太平洋戦争への道』(1962-63年)の抜粋訳書
  • Deterrent Diplomacy: Japan, Germany, and the USSR, 1935-1940, (Columbia University Press, 1976).
  • The Fateful Choice: Japan's Advance into Southeast Asia, 1939-1941, (Columbia University Press, 1980).
  • Japan Erupts: the London Naval Conference and the Manchurian Incident, 1928-1932, (Columbia University Press, 1984).
  • The China Quagmire: Japan's Expansion on the Asian Continent, 1933-1941, (Columbia University Press, 1983).
  • The Final Confrontation: Japan's Negotiations with the United States, 1941, (Columbia University Press, 1994).

脚注

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  1. ^ James William Morley” (英語). World Biographical Encyclopediawikidata. 2023年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ2023年3月1日閲覧。
  2. ^ Professor James Morley” (英語). コロンビア大学. 2022年5月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月1日閲覧。
  3. ^ a b Interview with Professor James W. Morley (March 21 , 2005) - ウェイバックマシン(2009年1月6日アーカイブ分)

外部リンク

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