ジャイヤ・サエルア

アメリカ領サモアのサッカー選手

ジャイヤ・サエルアJaiyah Saelua, 1988年7月19日 - )は、アメリカ領サモア出身のサッカー選手。

ジャイヤ・サエルア
名前
本名 Jaiyah Saelua
ラテン文字 Jaiyah SAELUA
基本情報
国籍 アメリカ領サモアの旗 アメリカ領サモア
生年月日 (1988-07-19) 1988年7月19日(35歳)
出身地 パゴパゴ
身長 1.88m
選手情報
ポジション DF
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2006- アメリカ領サモアの旗ブラック・ローゼス
代表歴
2006- アメリカ領サモアの旗 アメリカ領サモア 10 (0)
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ファファフィネ(サモアの第三の性)の世界初のサッカー代表選手であり、トランスジェンダー女性でもある[1]

来歴 編集

男児として生を受け、出生名はジョニー・サエルア(Johnny_Saelua)。ハワイ大学システム舞台芸術を専攻[2] 。幼少からバレエを習い 、バレエでの軽快な動きがサッカーにも応用できる可能性を知り、サッカー競技への転身を決める。ちなみに、地元の私立学校で実施していた唯一のスポーツがサッカーだったのが、サッカーの道へと進むきっかけとなった[3]。国内(FFASサッカーリーグ)のブラック・ローゼスに所属。

2011年12月にはBBCの「World Football radio show」に出演した[2]

アメリカ領サモア代表男子チームの一員として2006年からワールドカップ予選などに出場している。2011年11月22日のトンガ戦の試合では途中出場し、代表の1983年ウォリス・フツナ戦以来の勝利とFIFA公式戦初勝利に貢献した。試合前には束ねた髪をカールし、メイクも施すという。FIFAのゼップ・ブラッター会長は、「プロスポーツ界で、特にサッカー界において同性愛性同一性障害に取り組み続けるジャイヤは、世界の人々やほか の選手たちにとって真の刺激と励ましを与え続けている」と称賛のコメントも送った[3]。尚、日本のサッカーにも興味を持っており、2011 FIFA女子ワールドカップアメリカ(自国の宗主国でもある)を破って優勝したなでしこジャパンの大ファンでもある[3]

2013年イギリス製作(2014年5月17日日本初公開)の映画『ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム0対31からの挑戦』にも出演した[4]

ヨコハマ・フットボール映画祭2015での上映イベントにあわせて来日し、日本のメディアからの取材を受けたほか日本のサッカーファンとも交流を果たした。

代表歴 編集

アメリカ領サモア代表(2006 -)10試合0得点

出場大会 編集

脚注 編集

  1. ^ Football's first fa'afafine: Trans rights trailblazer Jaiyah Saelua on stardom and sisterhood”. The Guardian (2020年7月31日). 2021年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月2日閲覧。
  2. ^ a b The Remarkable Story of American Samoa. BBC World Service. (2011年12月23日) 
  3. ^ a b c 【インタビュー】W杯予選に出場した最初の“トランスジェンダー”選手ジャイヤ「光栄に思うわ」”. サッカーキング (2014年5月8日). 2014年5月8日閲覧。
  4. ^ 映画『ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム0対31からの挑戦』キャストより

外部リンク 編集