サッカー日本女子代表

日本の女子サッカーナショナルチーム

サッカー日本女子代表(サッカーにっぽんじょしだいひょう、サッカーにほんじょしだいひょう)は、日本サッカー協会(JFA)により編成される女子サッカー日本代表チーム(年齢制限のないベストメンバーによる代表)。愛称は「なでしこジャパン」。

Football pictogram.svg サッカー日本女子代表
国または地域 日本の旗 日本
協会 日本サッカー協会
FIFAコード JPN
愛称 なでしこジャパン
監督 池田太
最多出場選手 澤穂希(205試合)
最多得点選手 澤穂希(83得点)
ホームカラー
アウェイカラー
初の国際試合
1981年6月7日
チャイニーズタイペイ  1-0  日本
第4回AFC女子選手権香港
最大差勝利試合
1997年12月5日
日本  21-0  グアム
第11回AFC女子選手権中国・番禺)
最大差敗戦試合
1981年9月9日
日本  0-9  イタリア
ポートピア'81国際女子サッカー大会
国立西が丘サッカー場
1999年4月29日
アメリカ合衆国  9-0  日本
(アメリカ合衆国シャーロット
女子W杯
出場回数 9回 (初出場は1991
最高成績 Winners 優勝(2011
オリンピック
出場回数 5回
最高成績 Runners-Up 準優勝(2012
AFC女子アジアカップ
出場回数 16回
最高成績 Winners 優勝(20142018
アジア競技大会
出場回数 9回
最高成績 Winners 優勝(20102018

FIFA女子ワールドカップには全8大会に、オリンピックには7大会中5回に出場している。2011年のFIFA女子ワールドカップではアジア勢の代表チームとして初優勝した。

歴史編集

黎明期〜鈴木良平監督時代編集

1977年、台湾台北市開催のアジア女子選手権に、FCジンナンの選手たちが「日本代表」として参加した。この大会が日本女子サッカーにおける初の国際試合である。1981年の1981 AFC女子選手権において、全国各地のチームから選手を選抜して結成した初の日本代表チームが結成され、当時京都府所在の西山高等学校教諭であった市原聖曠が監督となった[1]。同年9月にはポートピア81関連事業として日本代表とイングランド代表およびイタリア代表による試合が行われ、イングランドとの試合では0-4[1]、イタリアとの試合では0-9の成績であった。

1986年、鈴木良平が初の専任代表監督として就任。1986年に開催された1986 AFC女子選手権にて準優勝の成績をおさめた。

鈴木保・宮内聡監督時代編集

女子サッカーがオリンピック種目となったのは1996年アトランタ大会からである。

鈴木保率いる日本女子代表は、オリンピック出場権獲得を目指して1995年にスウェーデンで開催された第2回FIFA女子世界選手権に出場。この大会においてグループリーグでドイツに0-1、スウェーデンに0-2で敗戦したもののブラジルに2-1で勝利して決勝トーナメントに進出し、トーナメント進出国に与えられるオリンピック出場権を獲得した。しかし、オリンピック本大会ではドイツに2-3、ブラジルに0-2、ノルウェーに0-4で敗れてグループリーグ敗退となった。

2000年のシドニーオリンピック出場に照準をあわせた宮内聡率いる日本女子代表は、1999年6月に五輪予選を兼ねてアメリカ合衆国で開催された開催された第3回FIFA女子世界選手権に出場。カナダとの初戦は1-1で引き分けたもののロシアに0-5、ノルウェーに0-4で敗戦しシドニーオリンピックの出場権を逃した。その結果日本国内での女子サッカーへの関心は瞬く間に低下してL・リーグの観客動員は急速な落ち込みをみせ、リーグからチームの脱退も相次いだ[2]

上田栄治監督時代編集

2002年8月、マカオ男子代表の監督を務めていた上田栄治が代表監督に就任。10月に韓国で行なわれた第14回アジア競技大会では3位となった。

2003年6月にタイバンコクで開催された2003 AFC女子選手権に出場。第4回FIFA女子ワールドカップ・アメリカ大会のアジア地区予選を兼ねたこの大会では準決勝で北朝鮮に、3位決定戦で韓国に敗れて4位となり、残る出場枠を賭けてメキシコ(北中米カリブ海地区)との大陸間プレーオフホーム・アンド・アウェー方式)に回ることとなった。7月5日にメキシコシティエスタディオ・アステカで行なわれたアウェー戦は2-2の引き分けに終わったが、7日後の7月12日に12,743人の観客を集めて国立競技場で行われたホーム戦は澤穂希丸山桂里奈のゴールにより2-0で勝利しワールドカップ出場権を獲得[3]。この試合はマスメディアに大きく取り上げられ、女子サッカーが再び注目されるきっかけとなった。本大会ではアルゼンチンとの初戦でFW大谷未央ハットトリックを決め6-0で勝利したもののドイツに0-3、カナダに1-3で敗れグループリーグ敗退となった。

2004年4月に出場チームが10に拡大したアテネオリンピックのアジア枠2を決める大会「AFC女子サッカー予選大会2004」が日本で開催され、日本は1次リーグでベトナムに7-0、タイに6-0で圧勝して1位で通過。北朝鮮との準決勝は国立競技場に31,324人の観客を集めて行なわれ[4]荒川恵理子や大谷未央がゴールを決めて3-0で勝利し2大会ぶり2度目のオリンピック出場を決める[5]。なお、決勝は中国に0-1で敗戦し準優勝となった。

オリンピック本大会前の7月にはチームの愛称がなでしこジャパンに決定した。そして、8月に開催されたオリンピック本大会ではグループステージ初戦でスウェーデンに1-0で勝って本大会初勝利を収め、続くナイジェリア戦では0-1で敗れたが、他グループ3位との総得点差で初の決勝トーナメント進出を果たした。準々決勝でアメリカと対戦し1-2で敗れベスト8に終わったが、チームは3試合を通して「警告・退場者ゼロ」により「フェアプレー賞」を受賞した。

アテネオリンピックにおけるなでしこジャパンの活躍によって女子サッカーは広く認知されるようになり、国内トップリーグの日本女子サッカーリーグの人気も再上昇した。また、オリンピック後にはリーグ名の新愛称「なでしこリーグ」が採用され、2005年より「なでしこスーパーカップ[6]、2007年より「なでしこリーグカップ」が開催されるなど、「なでしこ」は女子サッカーのブランド名として活用されている。

また、ユニバーシアード日本女子代表はユニバーシアード2003年大邱大会で銀メダル、2005年イズミル大会で銅メダルを獲得した。このイズミル大会では本田美登里が男女・各年代通じて日本初の「女性代表監督」として采配をとった。

大橋浩司監督時代編集

2004年10月に前月に退任した上田の後任に大橋浩司が新監督として就任。就任後初の試合となった12月18日チャイニーズタイペイ戦は11-0で勝利と上々のスタートを切った。なおこの試合のチラシやプログラム、応援用のブルーシートにはナデシコの花をイメージした模様がはじめて描かれた。

2006年7月にオーストラリアで開催された2006 AFC女子アジアカップに出場。翌年に開催される2007 FIFA女子ワールドカップのアジア予選をかねたこの大会で準決勝で地元オーストラリアに、3位決定戦で北朝鮮に敗れて4位に終わり、出場権をこの時点で獲得できず大陸間プレーオフに回ることとなった。その一方で12月にカタール首都ドーハで行われた第15回アジア競技大会では阪口夢穂永里優季ら新戦力が活躍し、グループリーグで中国を破り決勝トーナメント進出。決勝の北朝鮮戦では0-0のままPK戦に突入するも敗れて準優勝となった。

2007年3月にFIFA女子ワールドカップの出場権をかけた大陸間プレーオフ2003年と同様メキシコホーム・アンド・アウェーで対戦。ホームで行なわれた第1戦は2-0で勝利し、アウェーで行なわれた第2戦は1-2で敗れたものの2試合合計3-2で勝利し出場権を獲得。また、4月から8月に行われた北京オリンピックアジア予選では5勝1分の1位でオリンピック出場権を獲得した。

9月、中国で開催されたFIFA女子ワールドカップではグループリーグA組となり、初戦でイングランドと引き分け、続くアルゼンチン戦には勝利したものの最後のドイツ戦で敗北しグループリーグ敗退となった。この大会では日中関係の問題から日本選手に対し会場のブーイングが多かったが、ドイツ戦終了後には「謝謝」(ありがとう)と書かれた横断幕を揚げ、中国メディアから称賛された[7]

佐々木則夫監督時代編集

2008年編集

2007年12月7日、大橋の任期満了による退任に伴い、コーチを務めていた佐々木則夫が監督に就任した[8]。2008年2月に行われた東アジアサッカー女子選手権2008では3戦全勝で初優勝し、日本女子代表にとって初めての公式大会タイトル獲得となった[9][10]。続く5月末から6月初めにベトナムで行なわれた2008 AFC女子アジアカップでは準決勝で中国に敗れたものの[11]、3位決定戦でオーストラリアに快勝して3位となった[12]澤穂希が大会MVP、チームはフェアプレー賞を受賞した)。

8月に行なわれた北京オリンピックは、グループリーグ初戦でニュージーランドに2-2で引き分け[13]、続くアメリカ戦では0-1で敗北したが[14]、第3戦のノルウェー戦で5-1の勝利で2大会連続でグループリーグを突破[15][16]。準々決勝の中国戦は2-0で勝利し初のオリンピックベスト4進出を果たすも[17]、準決勝でアメリカに2-4で敗れ[18]、3位決定戦ではドイツに0-2で敗れて4位に終わりメダルを逃した[19]

2010年編集

2010年1月チリで行われたコパ・ビセンテナリオ2010に参戦。5カ国による総当たり戦を3勝1分の成績で優勝した。

東アジア女子サッカー選手権2010は前大会に続き3戦全勝で2連覇を達成。5月に中国で開催された2010 AFC女子アジアカップでは準決勝でオーストラリアに敗れたものの3位決定戦で地元中国に勝利し翌年のFIFA女子ワールドカップの出場権を獲得(安藤梢が大会得点王を獲得)。11月に中国の広州で行われた第16回アジア競技大会では無失点で決勝へ進出し、前大会王者の北朝鮮を1-0で下し初優勝した。

2011年編集

 
2011 FIFA女子ワールドカップ優勝に歓喜するなでしこジャパン。

2011年3月、ポルトガルで開催された女子ナショナルチームの国際大会「アルガルヴェ・カップ2011」に参加。グループリーグ初戦でアメリカに1-2で敗北したもののフィンランドとノルウェーに勝利してグループリーグ2位となり、3位決定戦でスウェーデンに2-1で勝利し3位となった。

6月末よりドイツで開催されたFIFA女子ワールドカップでは、グループリーグB組でイングランドには敗れたもののニュージーランドとメキシコに勝利し、2位で決勝トーナメント進出を決めると[20]、準々決勝で開催国ドイツに延長戦の末1-0で[21]、準決勝でスウェーデンに3-1で勝利して初の決勝進出を果たす[22][23]。アメリカとの決勝戦は延長戦終了時点で2-2の同点でPK戦に突入し、3-1で勝利して大会初優勝(男女を通じてもアジア勢では初)を果たす(チームはフェアプレー賞を、が大会最優秀選手賞と大会得点王を受賞)[24][25]。FIFA主催の世界大会で日本代表が優勝したのは男女・年代別通じてこれが初めてとなった。決勝戦はフジテレビ系列およびNHK-BS1で生放送され、フジテレビの視聴率は前半部分(午前3時35分 - 5時)が平均11.8%、後半部分(午前5時 - 6時30分)は平均21.8%(瞬間最高27.7%)、NHK-BS1では関東地区において平均10.7%を記録した[26]

 
2011 FIFA女子ワールドカップ決勝戦試合開始前に東日本大震災に対する各国からの支援に謝意を示すバナーを手に一礼するなでしこジャパン。To Our Friends Around the World Thank You for Your Supportのメッセージが書かれている。

大会中、チームは試合後に同年3月11日に発生した東日本大震災に対する世界からの支援へ感謝を表す横断幕を掲げて会場より拍手を受けたが、各国メディアは復興への思いも勝利へのモチベーションとなっていると分析、なでしこジャパンの素早いパスサッカー[注釈 1]とともに、その戦いぶりを賞賛した[28][29]。なでしこジャパンはこの優勝により、国際Aマッチの代表ユニフォーム左胸エンブレム上にワールドカップ優勝回数を示す「星」を、そして右胸には直近のワールドカップ優勝国であることを示すチャンピオンエンブレム(2015年ワールドカップ開催まで)を付け加える栄誉も獲得した。8月2日には日本政府から国民栄誉賞授与(団体に対しては初)と女子サッカー支援充実の検討も発表された[30]

9月、中国で行われたロンドンオリンピックアジア予選では4勝1分の1位でロンドンオリンピック出場権を獲得、11月3日には女子団体スポーツでは初の紫綬褒章が授与され[31]、12月1日には愛称の「なでしこジャパン」が新語・流行語大賞年間大賞を受賞した[32]。アメリカのスポーツサイト・FOXスポーツが発表した「FOX Soccer 2011: Top 10 Teams of 2011(2011年サッカーベストチームTOP10)」において第1位に選ばれた[33]

2012年編集

2011年度のFIFA年間表彰式において澤がFIFA女子最優秀選手賞を、佐々木監督がFIFA女子最優秀監督賞を受賞した(どちらもアジア人が受賞するのは初めて)[34]

3月のアルガルヴェ・カップ2012ではグループリーグでノルウェーとデンマークに勝利し、アメリカとの最終戦でも勝利して初の決勝進出を果たすも、決勝でドイツに3-4で敗れ準優勝となった。

7月のロンドンオリンピックではグループリーグ初戦でカナダに2-1で勝利し、続くスウェーデンと南アフリカ相手にはいずれも0-0の引き分けであったが1勝2分の2位で3大会連続でグループリーグを突破。準々決勝でブラジルに2-0、準決勝でフランスに2-1で競り勝って初の決勝進出を果たし、決勝でアメリカに1-2で敗れたものの銀メダルを獲得した。男女通じてオリンピックのサッカー競技で日本がメダルを獲得したのは1968年メキシコシティーオリンピックで獲得した銅メダル以来44年ぶりとなった。

2014年編集

2014年5月、ベトナムで開催された2014 AFC女子アジアカップでは、海外組の主力選手を招集できず国内組中心の選手構成で出場、グループリーグを2勝1分で突破し翌年のワールドカップ出場権を得ると、準決勝の中国戦では延長戦を制し5大会ぶりに決勝に進出。決勝では前回王者のオーストラリアを破り、15回目の出場でアジアカップ初優勝を成し遂げた(宮間あやが大会MVPを受賞)。

2015年編集

2015年3月、ポルトガルで開催されたアルガルヴェ・カップ2015に出場、グループCのリーグ戦では1勝2敗となりグループ3位となったため9位決定戦に回り、アイスランド戦に2-0と勝って9位となった[35]

2015年5月、第1回「MS&ADカップ」として、なでしこジャパンvsニュージーランド女子代表の試合を開催[注釈 2]

2015年6月、カナダで開催された2015 FIFA女子ワールドカップに出場、グループリーグではスイスカメルーンエクアドルと対戦し3戦全勝で決勝トーナメントに進出[36][37][38]、ノックアウトステージ1回戦ではオランダを2-1で下し[39]、準々決勝のオーストラリア戦では1-0で勝利してベスト4に進出[40]、準決勝でイングランドを2-1で破り、2大会連続で決勝へと駒を進んだ[41]が、全て1-0、或いは2-1と3得点以上のゴールがなく、決勝ではアメリカに前半3分、コーナーキックから高さを警戒してか低いボールから3年前のロンドン五輪決勝で2ゴールを奪われたカーリー・ロイドにゴールを決められ、この大会で初めて追いかける展開に持ち込まれると、その2分後にも自陣左サイドからのフリーキックをまたも低い弾道で蹴り込まれた末に混戦からロイドに押し込まれ、前半14分にロイド同様2012年ロンドン五輪金メダルメンバーの一人であるアレックス・モーガンのクロスをヘディングした岩清水梓のクリアが中途半端になった所をローレン・ホリデーにダイレクトで叩き込まれると2分後、ペナルティスポット付近にポジショニングを取っていた海堀あゆみの頭上を越すシュートをハーフウェーラインからロイドに決められて前半16分までに0-4とリードされ、且つロイドのハットトリックを許す結末となった。27分に川澄奈穂美のクロスを大儀見優季がペナルティーエリア内で相手の寄せを見事にいなしてからの反転シュートで1点を返すと、後半にもフリーキックから相手に寄せられながらも澤のバックヘッドがオウンゴールを誘い2点差まで詰め寄るも2分後、パンチングした海堀に向かってのコーナーキックから最後はトビン・ヒースにも押し込まれて試合終了。2-5と女子ワールドカップ決勝史上最多失点で敗れての準優勝で大会を終えた[42]

2016年編集

男子高校生等を相手にした練習試合を組んだ一方国際試合を組まなかったのに加え、20人の登録メンバーの内2011年ワールドカップ優勝と翌年のロンドン五輪銀メダルメンバーが12人[注釈 3]と新陳代謝が進まなかった影響で、2月から3月にかけて大阪市で行われたリオデジャネイロオリンピックサッカーアジア最終予選で初戦のオーストラリアに1-3で敗れるとその後も韓国戦では後半39分に川澄のクロスに岩渕真奈がゴールキーパーと競り合いながら押し込んで先制するも、一度は収めた筈のクロスボールを後半25分に絶体絶命のPKを止めた福元美穂熊谷紗希と交錯してファンブルしてしまった末、押し込まれて試合終了間際に引き分けに持ち込まれ、中国戦でも川村優理のバックパスを田中明日菜が福本とお見合いをしている間に奪われるミスから失点し、後半13分にもミドルシュートを決められ、反撃はその後返した1点のみ。最初の3戦で1分け2敗と大きく出遅れた事が祟り、結局2勝1分2敗の3位、2000年のシドニーオリンピック以来2位以内に与えられる2016年リオデジャネイロオリンピック出場権を失い[43]、2大会連続メダル獲得が五輪予選敗退でなくなった。そして佐々木則夫監督は3月10日で監督退任となった[44]

高倉麻子監督時代編集

2016年4月27日、佐々木前監督の退任に伴い、後任にU-20サッカー日本女子代表監督の高倉麻子が就任、日本のA代表では男女通じて初の女性監督となった[45]

2017年12月、日本で開催されたEAFF E-1サッカー選手権2017 決勝大会では第1戦で韓国と対戦。この試合でキャプテンを務めたチョ・ソヒョンにPKを決められるなど相手に2度追いつかれたが、83分に岩渕真奈が決勝ゴールを決め、3-2で勝利[46]。第2戦では中国と対戦し、20分に田中美南が先制ゴールを決めて前半を折り返す。1点リードで迎えた後半は追加点を挙げることができなかったが、最後までリードを守り抜いて1-0の勝利。3大会ぶりの優勝へ王手をかけた[47]。第3戦の北朝鮮戦では、前半に日本ペースで試合を進めたものの、ここまで無失点と強固の守備の前に決定機を作れず、スコアレスで前半を折り返すと後半にミドルシュートとクロスから2つのゴールを奪われ、そのまま逃げ切りを許して0-2で敗戦。3大会ぶりの優勝を逃した[48]

2018年3月に発表されたFIFAランキングでは11位に後退し、2007年12月以来約10年ぶりにトップ10から外れた[49]。同年4月、ヨルダンで開催された2018 AFC女子アジアカップ(=2019 FIFA女子ワールドカップ予選)では初戦のベトナム戦は4-0と快勝[50]。第2戦の韓国戦は互いに譲らない攻防戦を繰り広げた末に最後までゴールを奪えずスコアレスドロー[51]。第3戦のオーストラリア戦では63分に阪口夢穂のゴールで先制するも、86分に守備のミスを突かれて失点を献上し、1-1で引き分けたが、グループリーグを2位で通過して準決勝に進出し、規定により5位までに与えられるワールドカップの出場権を獲得し、この後の準決勝では中国を3-1で退け決勝進出。決勝ではオーストラリア相手に攻め込まれる時間が続いたが、守備陣が相手のパワープレーに耐え抜き、84分に横山久美が決勝ゴールをたたき込んで1-0で勝利。大会連覇を達成した[52]

同年8月、インドネシアで開催されたアジア競技大会に出場。初戦のタイ戦は2-0で勝利。第2戦では4月に行われたAFC女子アジアカップで対戦したベトナムに7-0と大勝し、2連勝でグループリーグを1位で通過[53]。準々決勝では4年前の前回大会[注釈 4]と去年12月のEAFF E-1サッカー選手権[注釈 5]の雪辱を賭けて北朝鮮と対戦。40分に岩渕が先制ゴール、62分には長谷川唯が追加点となるゴールを決めて2点をリードする。70分にPKから失点を献上するが、同点とはさせずに最後までリードを守り切って2-1で勝利し準決勝進出[54]。準決勝では4月に行われたAFC女子アジアカップでスコアレスドローに終わった韓国と対戦。5分に菅澤優衣香のゴールで1点を先行。しかし、その後は韓国に攻め込まれる時間が続いたが、失点を許すことなく前半を終了。後半も韓国が押し込む展開となり、日本は必死に耐える時間が続いた。ペースを握られたまま得点を奪えずにいると、63分にクロスからイ・ミナにヘディングシュートを決められ同点に追いつかれる。このまま延長戦突入かと思われた中で86分に菅澤が左サイドからクロスを上げると反応したイム・ソンジュが頭で合わせてオウンゴール。これが決勝点となり2-1で勝利し決勝進出[55]。決勝では2大会ぶりの優勝をかけて中国と対戦。立ち上がりから中国の積極的な守備に翻弄され、攻撃のリズムを作れず、消化不良のまま前半を終了。後半は中国が日本を押し込む展開となったが、守備に集中を切らすことなく守り続け、90分には中島のクロスから菅澤が決勝ゴールを決めて1-0で勝利し、2大会ぶり2回目の優勝を飾った(2018年のアジア大会では4月のAFC女子アジアカップに続いて2冠達成となった)[56]

2019年6月、フランスで開催された2019 FIFA女子ワールドカップに出場。グループステージではアルゼンチンスコットランドイングランドと同組になったが、初戦のアルゼンチン戦は相手の4バックを最後まで崩しきれず、スコアレスドローに終わった。第2戦のスコットランド戦は前半を岩渕、菅澤のゴールで前半を2-0で折り返した。しかし後半は再三の決定機を幾度か迎えるも決めきれず、88分に守備のミスからラナ・クレランドに1点を返されるも同点とはさせることなく2-1と辛勝した。第3戦のイングランド戦はエレン・ホワイトに2ゴールを奪われて0-2で敗れたが、1勝1分1敗のグループD2位で決勝トーナメント進出を決めた。決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)では3連勝でグループE1位のオランダと対戦。17分にリーケ・マルテンスに先制点を許したが、43分に長谷川がループシュートを決めて1-1で前半を折り返した。同点で試合を折り返した後半は日本のペースで試合を進めたが、再三の決定機を決めきれず。延長戦突入が近づいてきた試合終盤の90分にフィフィアネ・ミデマーが放ったシュートが熊谷の腕に当たってハンドの反則を取られてPKを与えると、これをリーケ・マルテンスに冷静に決められて1-2で惜敗[57]。ベスト16で大会を去ることとなった。日本がベスト8以上に進出できなかったのは、2007年の中国大会以来、3大会ぶりのことだった。また、アジア勢がベスト16で全滅するのは、大会史上最速のことでもあった[58]

同年12月、韓国で開催されたEAFF E-1サッカー選手権2019に出場。初戦のチャイニーズタイペイ戦は新戦力が躍動し、すさまじいゴールラッシュを見せて9-0の大勝を飾った[59](この試合で日本が打ち込んだシュートは46本で、相手には1本も許さないパーフェクトな内容で大勝を飾った)。第2戦の中国戦では岩渕が代表初のハットトリックを達成し、3-0の快勝で4大会ぶりの優勝に王手をかけた[60]。勝つか引き分けで優勝が決まる最終戦の韓国戦では、両チーム息詰まる攻防戦を繰り広げた中、試合終盤の88分に籾木結花が放ったシュートがシム・ソヨンの左手を直撃し、ハンドの判定。獲得したPKを籾木自らが決め、1-0で日韓戦を制した。最終的には3試合で13得点無失点の3戦全勝という圧倒的な強さを見せつけて4大会ぶりの優勝を飾り、翌年の東京オリンピックへ弾みをつける結果を残した(この試合の翌日には男子も韓国と対戦。しかし、そちらは28分に失点を喫してそのまま0-1で敗れた。そのため、この大会では史上初となる男女ダブル優勝はかなわなかった)[61]

2021年、1年延期された東京オリンピックを前に4月のパラグアイ戦とパナマ戦で共に7-0の大勝、6月のウクライナ戦でも8-0の完勝、メキシコ戦では2021年初失点を喫するも5ゴールを挙げての勝利と親善試合では27得点1失点とオリンピック本番に向けて多くの選手が結果を残すなど五輪本番への期待は高まっていた。五輪前最後のオーストラリア戦では後半9分に岩渕がPKを決めて1-0で勝利し、2021年全勝のまま五輪本番に挑むこととなった。

五輪本番ではグループEに入り、カナダイギリスチリと同組となった。ところが、初戦のカナダ戦では開始わずか6分でこの試合でA代表マッチ通算300試合達成となるクリスティン・シンクレアに先制ゴールを奪われ立ち上がりに失点。後半から出場した田中美南ステファニー・ラベーにPKを止められ同点のチャンスを活かすことができず、終盤に岩渕のゴールで追いつくも勝ち越しゴールは奪えず1-1で引き分け。続くイギリス戦もカナダ戦で立ち上がりに失点した課題を払拭するべく相手の攻撃を懸命に凌いでいたが、後半29分にこれまで日本戦で何度もゴールを奪ってきたエレン・ホワイトにまたしても先制ゴールを決められ0-1の黒星。最終戦のチリ戦も再三の決定機をGKのクリスティアネ・エンドレルの好セーブの前に決めきれず、20本以上のシュートを放ちながら迎えた後半32分にようやく田中が先制ゴールを決めて1-0で勝利したが、自国開催ながらグループ3位通過とこれまでの親善試合とは全くの大違いという結果を残した。史上初の金メダル獲得を目指して挑んだ準々決勝では女子サッカー界No.1のアメリカを3-0で破った今大会唯一のグループステージ3連勝で勝ち上がったスウェーデンと対戦するも、またしても初戦に続いて立ち上がりに先制ゴールを決められて失点。それでも前半23分に田中がワンチャンスを生かして前半のうちに同点に追いついて前半を終える。だが、前半同様またしても後半の立ち上がりに勝ち越しゴールを決められると、後半23分には三浦成美がVAR判定の末にペナルティエリア内でハンドの反則を取られ与えたPKをコソバレ・アスラニに決められ痛恨の3点目を献上。その後は相手の集中した守備に苦戦し、最後まで決定機を作れないまま1-3で終了。自国開催でメダルを掴む夢は準々決勝で消えることとなった[62][63][64]。五輪前に行われた親善試合では28得点1失点と好成績を残していただけに、五輪本番では3得点5失点と大会を通じて強豪国相手に力の差を露呈し本番前の期待とは大違いの結果を残してしまった[65]。また、高倉麻子体制となって以降1度も逆転勝利を手にすることができなかった[66]。そして、高倉麻子監督は東京2020オリンピック終了後の8月31日付で監督退任となった。

池田太監督時代編集

2021年10月1日、高倉麻子監督の後任に前U-20サッカー日本女子代表監督の池田太が就任[67]

2022年、2022 AFC女子アジアカップに出場し、初戦でミャンマーを相手に5-0の快勝を収めると、続くベトナムにも3-0の快勝でノックアウトステージ進出を決める。全勝対決となった第3戦の韓国戦では植木理子がキックオフからわずか30秒で先制ゴールを決めるが、その後は相手に危うい場面を作られながらも、山下杏也加の度重なる好セーブで相手の攻撃を凌いでいたが、試合終盤にセットプレーから失点して1-1の引き分けに終わるも、グループ1位でノックアウトステージに駒を進めた。2023 FIFA女子ワールドカップ出場をかけてタイ戦では菅澤優衣香の4ゴールなど7得点の大勝で2023 FIFA女子ワールドカップの出場権を獲得した。アジアカップ3連覇を目指して挑んだ準決勝の中国戦では前半26分に植木理子が先制ゴールを決め、前半を1点リードで折り返す。だが、後半始まってわずか2分で同点ゴールを決められると、その後は度重なる決定機を活かせず90分で決着はつかずに延長戦へ。延長戦では今大会絶好調の植木理子がセットプレーからついに勝ち越し点を奪うが、5バックで逃げ切りを図った後の終了直前に追い付かれ、PK戦へ。そのPK戦では終了直前の失点が影響したのか、2つのシュートストップに遭い、アジアカップ3連覇の夢は破れることとなった。

同年7月に行われたEAFF E-1サッカー選手権2022は、池田太体制となって初めての国内試合となった。初戦で2022 AFC女子アジアカップのGS第3戦で終了直前の失点で1-1の引き分けに終わった韓国と対戦。33分に宮澤ひなたのゴールで前半を1点リード。59分にチ・ソヨンに同点ゴールを決められて一時は追いつかれるが、65分に長野風花の代表初ゴールが決まって2-1と接戦をものにした。第2戦は前回大会でシュート46本かつ被シュート0本、9得点の大勝を挙げたチャイニーズタイペイと対戦した。ところが、8分に相手にセットプレーのチャンスを与えてしまうと、このセットプレーからスー・シンユンにヘディングシュートを決められ先制点を献上。前半終了直前に上野真実の代表初得点で2-1とリードを奪って試合を折り返すが、前回対戦時の9得点とは大違いの結果を残すことに。ところが後半は菅澤が投入されると、そこから攻守で立て直しを図り、4-1の逆転勝利で大会連覇まであと1勝に迫った。最後は2022 AFC女子アジアカップ・準決勝で2度のリードを守れずにPK戦で散った中国と対戦。負け以外で優勝が決まる中で日本は終始攻め続けたが、得点を挙げることはできず、0-0のまま試合は終了し、大会連覇を達成したが、相手の4倍ものシュートを放ちながら決定力不足を露呈する結果に終わった。

歴代監督編集

愛称編集

2004年から採用されているなでしこジャパンの由来は、アテネオリンピックアジア予選として行われた「AFC女子サッカー予選大会2004」の際に「大和撫子」(やまとなでしこ)という言葉がよく使われたことと、その大和撫子が「世界に羽ばたき、世界に通用するように」との願いを込めて「大和」が「ジャパン」となったものである。

採用のきっかけは日本サッカー協会(JFA)の女性スタッフ[68]の提案で、「日本代表という呼称は男子のイメージ。オーストラリア女子代表はMatildas(マティルダス)の愛称で親しまれており、日本女子代表も愛称を使えば認知度も高まり女子サッカー発展につながる」というものであった。JFAでも日本サッカーの発展には女子サッカーの発展が必須との考えで、キャプテン・ヘッドクオーターズ(CHQ)において女子サッカー活性化に積極的に取り組み、2004年5月14日に女子代表愛称の募集を開始した。約2,700通の応募から2回の予備選考を経て下記の審査委員会による最終選考が行なわれ、その結果7月5日に愛称が「なでしこジャパン」に決定(発表は7月7日)、7月30日のキリンチャレンジカップカナダ戦(国立霞ヶ丘競技場)から採用された。なお、なでしこジャパンはアテネオリンピック終了後の2005年3月11日商標登録されたほか、2004年と2011年には新語・流行語大賞候補にノミネートされ、2011年には年間大賞に選ばれた。

愛称の候補として次点(優秀賞)には日本サッカー協会のシンボル八咫烏(やたがらす、やたのからす)にちなんだ「ヤタガールズ」、またユニフォームカラーのブルーにladyの頭文字エル (L) やドリーム(夢)を組み合わせた「エルブルー」や「ドリームブルー」があった[69]

女子代表の現在のユニフォームデザインは男子代表と共通だが、男子代表では赤が使用されている首下や脇下のラインなどの部分にナデシコの花の色であるピンクが使用されている。

成績編集

国際大会におけるトーナメント戦などでPK戦まで突入した場合は、勝敗関わらず公式記録上では引き分けとして扱われる。

主な成績編集

世界レベル

大陸レベル

地域レベル

FIFA女子ワールドカップ(FIFA女子世界選手権)編集

FIFA女子ワールドカップ FIFA女子ワールドカップ・予選
開催国 / 年 成績 得点 失点 得失差 得点 失点 得失差
  1991 グループリーグ敗退 3 0 0 3 0 12 -12 6 4 1 1 27 6 +21
  1995 ベスト8 4 1 0 3 2 8 -6 4 2 1 1 9 3 +6
  1999 グループリーグ敗退 3 0 1 2 1 10 -9 5 4 0 1 33 1 +32
  2003 3 1 0 2 7 6 +1 7 4 1 2 38 6 +32
  2007 3 1 1 1 3 4 -1 5 3 0 2 19 6 +13
  2011 優勝 6 4 1 1 12 6 +6 5 4 0 1 16 2 +14
  2015 準優勝 7 6 0 1 11 8 +3 5 4 1 0 16 3 +13
  2019 ベスト16 4 1 1 2 3 5 -2 5 3 2 0 9 2 +7
    2023 5 3 2 0 18 3 +15
合計 出場9回/優勝1回 33 14 4 15 39 59 -20 47 31 8 8 185 32 +153

各大会の試合詳細編集

第1回FIFA女子世界選手権[注釈 6]
開催年 ラウンド 開催日 開催場所 対戦国 スコア 結果 得点者
1991 GL 11月17日 仏山
仏山新広場体育場
  ブラジル 0-1 -
11月19日   スウェーデン 0-8 -
11月21日   アメリカ合衆国 0-3 -
第2回FIFA女子世界選手権[注釈 7]
開催年 ラウンド 開催日 開催場所 対戦国 スコア 結果 得点者
1995 GL 6月5日 カールスタード
ティングヴァラIP
  ドイツ 0-1 -
6月7日   ブラジル 2-1 野田朱美(2点)
6月9日 ヴェステロース
アロスヴァレン
  スウェーデン 0-2 -
準々決勝 6月13日 イェブレ

ストレームヴァレン

  アメリカ合衆国 0-4 -
第3回FIFA女子世界選手権[注釈 8]
開催年 ラウンド 開催日 開催場所 対戦国 スコア 結果 得点者
1999 GL 6月19日 サンノゼ
スパータン・スタジアム
  カナダ 1-1 大竹奈美
6月23日 ポートランド
シビック・スタジアム
  ロシア 0-5 -
6月26日 シカゴ
ソルジャー・フィールド
  ノルウェー 0-4 -
第4回FIFA女子ワールドカップ[注釈 9]
開催年 ラウンド 開催日 開催場所 対戦国 スコア 結果 得点者
2003 GL 9月20日 コロンバス
コロンバス・クルー・スタジアム
  アルゼンチン 6-0 大谷未央(3点)
澤穂希(2点)
山本絵美
9月24日   ドイツ 0-3 -
9月27日 フォックスボロ
ジレット・スタジアム
  カナダ 1-3 澤穂希
第5回FIFA女子ワールドカップ[注釈 10]
開催年 ラウンド 開催日 開催場所 対戦国 スコア 結果 得点者
2007 GL 9月11日 上海
上海虹口足球場
  イングランド 2-2 宮間あや(2点)
9月14日   アルゼンチン 1-0 永里優季
9月17日 杭州
杭州黄龍体育中心
  ドイツ 0-2 -
第6回FIFA女子ワールドカップ[注釈 11]
開催年 ラウンド 開催日 開催場所 対戦国 スコア 結果 得点者
2011 GL 6月27日 ボーフム
FIFA女子ワールドカップスタジアム・ボーフム
  ニュージーランド 2-1 永里優季
宮間あや
7月1日 レバークーゼン
FIFA女子ワールドカップスタジアム・レバークーゼン
  メキシコ 4-0 澤穂希(3点)
大野忍
7月5日 アウクスブルク
FIFA女子ワールドカップスタジアム・アウクスブルク
  イングランド 0-2 -
準々決勝 7月9日 ヴォルフスブルク
FIFA女子ワールドカップスタジアム・ヴォルフスブルク
  ドイツ 1-0
(延長)
丸山桂里奈
準決勝 7月13日 フランクフルト
FIFA女子ワールドカップスタジアム・フランクフルト
  スウェーデン 3-1 川澄奈穂美(2点)
澤穂希
決勝 7月17日   アメリカ合衆国 2-2
(PK 3-1)
宮間あや
澤穂希
(PK戦成功者)
宮間あや
阪口夢穂
熊谷紗希
第7回FIFA女子ワールドカップ
開催年 ラウンド 開催日 開催場所 対戦国 スコア 結果 得点者
2015 GL 6月8日 バンクーバー
BCプレイス・スタジアム
  スイス 1-0 宮間あや
6月12日   カメルーン 2-1 鮫島彩
菅澤優衣香
6月16日 ウィニペグ
ウィニペグ・スタジアム
  エクアドル 1-0 大儀見優季
R16 6月23日 バンクーバー
BCプレイス・スタジアム
  オランダ 2-1 有吉佐織
阪口夢穂
準々決勝 6月27日 エドモントン
コモンウェルス・スタジアム
  オーストラリア 1-0 岩渕真奈
準決勝 7月1日   イングランド 2-1 宮間あや
オウンゴール
決勝 7月5日 バンクーバー
BCプレイス・スタジアム
  アメリカ合衆国 2-5 大儀見優季
オウンゴール
第8回FIFA女子ワールドカップ
開催年 ラウンド 開催日 開催場所 対戦国 スコア 結果 得点者
2019 GL 6月10日 パリ
パルク・デ・プランス
  アルゼンチン 0-0 -
6月14日 レンヌ
ロアゾン・パルク
  スコットランド 2-1 岩渕真奈
菅澤優衣香
6月19日 ニース
スタッド・ド・ニース
  イングランド 0-2 -
R16 6月25日 レンヌ
ロアゾン・パルク
  オランダ 1-2 長谷川唯
第9回FIFA女子ワールドカップ
開催年 ラウンド 開催日 開催場所 対戦国 スコア 結果 得点者
2023 GL 7月22日 ハミルトン
ワイカト・スタジアム
  ザンビア
7月26日 ダニーデン
フォーサイス・バー・スタジアム英語版
  コスタリカ
7月31日 ウェリントン
ウェリントン・リージョナル・スタジアム
  スペイン

オリンピック編集

 
ロンドンオリンピック決勝戦の終了後、サポーターに一礼するなでしこジャパン

1996年アトランタ大会より女子サッカーがオリンピックの正式種目となった。男子サッカーは1992年バルセロナ大会より23歳以下(U-23)の大会となったが、女子はワールドカップと同じくA代表が参加する。

1996年アトランタ大会と2000年シドニー大会は、開催国と前年のFIFA女子世界選手権の上位7チームが参加するものとされ、1995年世界選手権でベスト8入りしたことで1996年アトランタオリンピックの出場権を得たものの、1999年世界選手権ではベスト8入りを逃し2000年シドニーオリンピックの出場権は得られなかった。2004年アテネ大会以降は各地区の予選を突破したチーム(2004年アテネ大会は10チーム、2008年北京大会以降は12チーム)が参加する。

開催国 / 年 成績
  1996 グループリーグ敗退 3 0 0 3 2 9 -7
  2000 予選敗退
  2004 ベスト8 3 1 0 2 2 3 -1
  2008 4位 6 2 1 3 11 10 +1
  2012 準優勝 6 3 2 1 7 4 +3
  2016 予選敗退
  2021 ベスト8 4 1 1 2 3 5 -2
  2024
合計 出場5回 22 7 4 11 25 31 -6
* 赤枠は自国開催

各大会の試合詳細編集

アトランタオリンピック[注釈 12]
開催年 ラウンド 開催日 開催場所 対戦国 スコア 結果 得点者
1996 GL 7月21日 バーミングハム
レギオン・フィールド英語版
  ドイツ 2-3 木岡二葉
野田朱美
7月23日   ブラジル 0-2 -
7月25日 ワシントンD.C.
ロバート・F・ケネディ・メモリアル・スタジアム
  ノルウェー 0-4 -
アテネオリンピック[注釈 13]
開催年 ラウンド 開催日 開催場所 対戦国 スコア 結果 得点者
2004 GL 8月11日 ヴォロス
パンテサリコ・スタジアム
  スウェーデン 1-0 荒川恵理子
8月14日 ピレウス
カライスカキス・スタジアム
  ナイジェリア 0-1 -
準々決勝 8月20日 テッサロニキ
カフタンゾグリオ・スタジアム英語版
  アメリカ合衆国 1-2 山本絵美
北京オリンピック[注釈 14]
開催年 ラウンド 開催日 開催場所 対戦国 スコア 結果 得点者
2008 GL 8月6日 秦皇島
秦皇島オリンピック・スポーツセンター・スタジアム
  ニュージーランド 2-2 宮間あや(PK)
澤穂希
8月9日   アメリカ合衆国 0-1 -
8月12日 上海
上海体育場
  ノルウェー 5-1 近賀ゆかり
オウンゴール
大野忍
澤穂希
原歩
準々決勝 8月15日 秦皇島
秦皇島オリンピック・スポーツセンター・スタジアム
  中国 2-0 澤穂希
永里優季
準決勝 8月18日 北京
北京工人体育場
  アメリカ合衆国 2-4 大野忍
荒川恵理子
3位決定戦 8月21日   ドイツ 0-2 -
ロンドンオリンピック[注釈 15]
開催年 ラウンド 開催日 開催場所 対戦国 スコア 結果 得点者
2012 GL 7月25日 コヴェントリー
シティ・オブ・コヴェントリー・スタジアム
  カナダ 2-1 川澄奈穂美
宮間あや
7月28日   スウェーデン 0-0 -
7月31日 カーディフ
ミレニアム・スタジアム
  南アフリカ共和国 0-0 -
準々決勝 8月3日   ブラジル 2-0 大儀見優季
大野忍
準決勝 8月6日 ロンドン
ウェンブリー・スタジアム
  フランス 2-1 大儀見優季
阪口夢穂
決勝 8月9日   アメリカ合衆国 1-2 大儀見優季
東京オリンピック[注釈 16]
開催年 ラウンド 開催日 開催場所 対戦国 スコア 結果 得点者
2021 GL 7月21日 札幌
札幌ドーム
  カナダ 1-1 岩渕真奈
7月24日   イギリス 0-1 -
7月27日 宮城
宮城スタジアム
  チリ 1-0 田中美南
準々決勝 7月30日 さいたま
埼玉スタジアム2002
  スウェーデン 1-3 田中美南

AFC女子アジアカップ(AFC女子選手権)編集

日本は第4回大会(1981年)で初参加。第6回大会(1986年)以降は全てベスト4以上の成績を残している。

開催国 / 年 成績
  1975 不参加(代表結成前)[注釈 17]
  1977
  1979
  1981 グループリーグ敗退 3 1 0 2 1 3
  1983 不参加[注釈 18]
  1986 準優勝 4 2 0 2 14 4
  1989 3位 5 4 0 1 37 1
  1991 準優勝 6 4 1 1 27 6
  1993 3位 5 4 0 1 29 4
  1995 準優勝 5 4 0 1 27 2
  1997 3位 5 4 0 1 33 1
  1999 4位 6 4 0 2 36 6
  2001 準優勝 6 4 0 2 30 5
  2003 4位 6 4 0 2 34 4
  2006 4位 5 3 0 2 19 6
  2008 3位 5 3 0 2 19 7
  2010 3位 5 4 0 1 16 2
  2014 優勝 5 4 1 0 16 3
  2018 優勝 5 3 2 0 9 2
  2022 ベスト4 5 3 2 0 18 3
合計 出場16回/優勝2回 81 55 6 20 365 59
* 赤枠は自国開催

アジア競技大会編集

開催国 / 年 成績
  1990 準優勝 5 3 1 1 17 8
  1994 準優勝 4 2 1 1 9 3
  1998 3位 5 3 0 2 18 7
  2002 3位 5 3 1 1 8 3
  2006 準優勝 5 4 1 0 21 1
  2010 優勝 4 3 1 0 6 0
  2014 準優勝 6 4 1 1 28 3
  2018 優勝 5 5 0 0 14 2
  2023
合計 出場9回/優勝2回 39 27 6 6 121 27
* 赤枠は自国開催

EAFF E-1サッカー選手権(東アジア女子サッカー選手権・女子東アジアカップ)編集

開催国 / 年 成績
  2005 3位 3 0 2 1 0 1
  2008 優勝 3 3 0 0 8 2
  2010 優勝 3 3 0 0 7 1
  2013 準優勝 3 1 1 1 3 2
  2015 3位 3 1 0 2 5 6
  2017 準優勝 3 2 0 1 4 4
  2019 優勝 3 3 0 0 13 0
  2022 優勝 3 2 1 0 6 2
合計 出場8回/優勝4回 24 15 4 5 46 18
* 赤枠は自国開催

アルガルヴェ・カップ編集

日本は第18回大会(2011年)で初参加。

開催国 / 年 成績
  2011 3位 4 3 0 1 9 3
  2012 準優勝 4 3 0 1 8 5
  2013 5位 4 2 0 2 4 4
  2014 準優勝 4 2 1 1 4 5
  2015 9位 4 2 0 2 7 5
  2017 6位 4 2 0 2 7 5
  2018 6位 4 2 0 2 6 9
合計 出場7回 28 16 1 11 45 36

キプロス・カップ編集

日本は第1回大会(2008年)で初参加。

開催国 / 年 成績
  2008 3位 3 2 0 1 5 5
合計 出場1回 3 2 0 1 5 5

シービリーヴス・カップ編集

日本は第4回大会(2019年)で初参加。

開催国 / 年 成績
  2019 3位 3 1 1 1 5 6
  2020 4位 3 0 0 3 2 7
  2023 3
合計 出場3回 9 1 1 4 7 13

トーナメント・オブ・ネイションズ編集

日本は第1回大会(2017年)で初参加。

開催国 / 年 成績
  2017 3位 3 0 1 2 3 8
  2018 4位 3 0 0 3 3 8
合計 出場2回 6 0 1 5 6 16

国別対戦成績編集

2022年11月16日  スペイン戦終了時。

アジアサッカー連盟(AFC)[注釈 19]
対戦相手国 (地域)
  中国 43 17 9 17
  韓国 33 18 11 4
  オーストラリア 28 12 8 8
  チャイニーズタイペイ 24 17 1 6
  北朝鮮 24 7 5 12
  タイ 14 13 0 1
  ベトナム 13 13 0 0
  香港 8 8 0 0
  フィリピン 4 4 0 0
  ヨルダン 4 4 0 0
  インド 4 3 0 1
  グアム 3 3 0 0
  ミャンマー 3 3 0 0
  インドネシア 2 2 0 0
  マレーシア 2 2 0 0
  ネパール 2 2 0 0
  シンガポール 2 2 0 0
  ウズベキスタン 2 2 0 0
合計 215 132 34 49
オセアニアサッカー連盟(OFC)[注釈 19]
対戦相手国 (地域)
  ニュージーランド 10 8 2 0
合計 10 8 2 0
アフリカサッカー連盟(CAF)
対戦相手国 (地域)
  ナイジェリア 4 3 0 1
  ガーナ 2 2 0 0
  南アフリカ共和国 2 1 1 0
  カメルーン 1 1 0 0
合計 9 7 1 1
欧州サッカー連盟(UEFA)
対戦相手国 (地域)
  スウェーデン 14 5 3 6
  ドイツ 14 1 2 11
  ノルウェー 9 6 0 3
  オランダ 9 4 1 4
  イングランド 9 1 2 6
  デンマーク 8 5 1 2
  フランス 8 3 0 5
  イタリア 8 1 0 7
  ロシア 6 4 0 2
  アイスランド 4 3 0 1
  スペイン 4 0 1 3
  スコットランド 3 3 0 0
  フィンランド 3 2 0 1
  スイス 2 2 0 0
  スロバキア 1 1 0 0
  ハンガリー 1 1 0 0
  オーストリア 1 1 0 0
  ポルトガル 1 1 0 0
  ウクライナ 1 1 0 0
  セルビア 1 1 0 0
  ベルギー 1 0 1 0
  チェコ[注釈 20] 1 0 0 1
合計 109 46 11 52
北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)
対戦相手国 (地域)
  アメリカ合衆国 37 1 8 28
  カナダ 15 7 4 4
  メキシコ 9 7 1 1
  コスタリカ 1 1 0 0
  パナマ 1 1 0 0
合計 63 17 13 33
南米サッカー連盟(CONMEBOL)
対戦相手国 (地域)
  ブラジル 10 5 2 3
  アルゼンチン 5 4 1 0
  チリ 2 1 1 0
  コロンビア 1 1 0 0
  エクアドル 1 1 0 0
  パラグアイ 1 1 0 0
合計 20 13 4 3
全試合合計 426 223 65 138

FIFAランキング編集

  • 2003年から公表。現在は原則として3ヶ月ごとに発表される

(参考:FIFA女子ランキング

  • 初登場 - 14位(2003年7月)
  • 最高順位 - 3位(2014年9月)
  • 最低順位 - 14位(2004年3月)
サッカー日本女子代表 FIFAワールドランキング推移
2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022
  14   14   14   14   14   13   13   13   12   11   11   11   11   13   13   10   9   10   11   11   10   10   9   9   7   7   6   6   5   5   5   5   4   4   4   3   3   3   3   3   3   3   3   3   3   3   3   4   4   4   4   4   7   7   8   7   6   6   8   9   11   6   7   8   7   11   10   10   11   11   11   10   11   10   13   13   13   13   11   11   11

出典: Women's Rankinng

記録編集

年代別代表チームの戦績編集

ユニバーシアード女子代表編集

U-20女子代表編集

U-17女子代表編集

なでしこジャパンを題材にした作品編集

  • 「凛と咲く なでしこジャパン30年目の歓喜と挑戦」(著・日々野真理 ISBN 4584133379
  • 証言ドキュメント 永遠に咲け なでしこジャパン 日本女子サッカーの30年」(NHK BS1
  • 「消えたなでしこ」(西村京太郎十津川警部シリーズ

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ 海外メディアの中には、なでしこジャパンのパスサッカーを「女子サッカーのバルセロナ("the Barcelona of women's football")」と評していたところもあった[27]
  2. ^ MS&ADなでしこカップ2015」
  3. ^ 福本、近賀、岩清水、鮫島、熊谷、田中明日菜、阪口、宮間、大儀見(永里)、川澄、大野、岩渕である。
  4. ^ 金メダルをかけた決勝で1-3で敗れて準優勝。
  5. ^ 優勝が懸かった最終戦で0-2の完封負けで準優勝。
  6. ^ 出場選手については1991 FIFA女子ワールドカップ日本女子代表を参照。
  7. ^ 出場選手については1995 FIFA女子ワールドカップ日本女子代表を参照。
  8. ^ 出場選手については1999 FIFA女子ワールドカップ日本女子代表を参照。
  9. ^ 出場選手については2003 FIFA女子ワールドカップ日本女子代表を参照。
  10. ^ 出場選手については2007 FIFA女子ワールドカップ日本女子代表を参照。
  11. ^ 出場選手については2011 FIFA女子ワールドカップ日本女子代表を参照。
  12. ^ 出場選手についてはアトランタオリンピック日本選手団を参照。
  13. ^ 出場選手についてはアテネオリンピック (2004年) 日本選手団を参照。
  14. ^ 出場選手については北京オリンピック日本選手団を参照。
  15. ^ 出場選手についてはロンドンオリンピック (2012年) 日本選手団を参照。
  16. ^ 出場選手については東京オリンピック (2021年) 日本選手団を参照。
  17. ^ ただし、1977年大会でFCジンナンが日本代表として参加したとの記録あり[70]
  18. ^ アジアサッカー連盟(AFC)非公認で開催という理由で参加取りやめ。
  19. ^ a b オーストラリア、チャイニーズタイペイは在籍時の対戦結果のみ。
  20. ^ チェコスロバキアの頃に対戦。

出典編集

  1. ^ a b 永見将人、大盛周平 兵庫のなでしこたち第1部 奮闘30年の軌跡 (1)神戸で代表戦 神戸新聞 2012.5.15
  2. ^ 永見将人、大盛周平 兵庫のなでしこたち第1部 奮闘30年の軌跡 (4)代表の使命 神戸新聞 2012.5.18
  3. ^ FIFA WWC 2003 Prel. Comp. Play-off AFC/CONCACAF FIFA.com
  4. ^ 【アジア地区最終予選:日本女子代表 vs 北朝鮮女子代表】現地レポート:日本女子サッカーの未来を背負った女性たちの大舞台 J's GOAL 2004.4.25
  5. ^ “日本の誇り「ガールズ・イン・ブルー」”. ジェレミー・ウォーカーの A View From a Brit. (2004年4月29日). http://jeremy.footballjapan.jp/2004/04/post_f413.html 2012年8月23日閲覧。 
  6. ^ 2008年に廃止
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関連項目編集

外部リンク編集