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リハチョフ記念工場。
Zil-41047

ジルZILまたはZiL, ロシア語: Завод имени Лихачёва (ЗиЛ) 、リハチョフ記念工場の意)はロシアの大手高級乗用車、トラック、重機メーカーであったが、2012年に最後の車両生産があり、生産はすべて中止になった。

概要編集

かつてはバス装甲戦闘車両エアロサン、そしてソ連の指導者向けの装甲車も製造していた。また、主にロシア政府向けのリムジンや高級車も手作業で製造している。ジルの乗用車はマイバッハロールス・ロイスの自動車と同等の価格であるが、CIS外での知名度は低く、年に十数台しか製造されない。

歴史編集

ジルは1916年モスクワ自動車Автомобильное Московское Общество (АМО))として設立され、フィアット F-15 1.5トントラックをライセンス生産する計画であった。しかし、10月革命ロシア内戦のため1号車であるAMO-F-151924年11月になって生産された。

1931年には「U.S. A.J. Brandt Co.」社の助けで規模を拡大して再設立し、当時の指導者ヨシフ・スターリンの名を取った「スターリン記念工場(Zavod Imeni Stalina, ZISあるいはZiS、ジス)」となった。

第二次世界大戦中の1940年代にはアメリカの高級車でスターリンも好んでいたパッカードの旧型ボディプレスが、スターリンへの懐柔策としてアメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトの仲介で譲渡され、しばらく旧型パッカード同型ボディを持つ高級車を生産した。以後も1960年代まで、乗用車デザイン・設計についてはパッカードを始めとするアメリカ製大型車を多くの面で模倣、1960年代後期以降はやはり同時期のアメリカ製高級車に類似した巨大な直線基調デザインのリムジンを生産してきた。

この「スターリン記念工場」は、1956年ニキータ・フルシチョフによるスターリン批判の後、先代の工場長イヴァン・アレクセーエヴィチ・リハチョフにちなんで「リハチェフ記念工場(Zavod imeni Likhacheva)」となり、略称も「ZIL」(ジル)となった。

2012年に最後の車両生産があり、生産はすべて中止になった。しかし、会社は存続していて、会社の土地を他の目的に使う不動産事業は続いている。[1]

車種編集

リムジン編集

 
ZIL-4104
 
ZIL-41041

トラック編集

 
ZIL-130
 
ZIL-5301

バス編集

スポーツカー・レーシングカー編集

 
ZIL-112 スポーツ
  • ZIS-101 スポーツ (1939年)
  • ZIS-112/4 (1958年)
  • ZIL-112 スポーツ (1960-62年)
  • ZIL-412 S (1962年)

その他編集

参考文献編集

  • Zaloga, Steven J., James Grandsen (1984). Soviet Tanks and Combat Vehicles of World War Two, p. 44. London: Arms and Armour Press. ISBN 0-85368-606-8.

脚注編集

関連項目編集

外部リンク編集