タンジェロ

柑橘類の交配種
タンゼロから転送)

タンジェロ (tangelo, C. reticulata × C. maxima or C. × paradisi) は、タンジェリンポメロまたはグレープフルーツが交雑した柑橘類で、タンゼロ類のひとつである[1]ハニーベル (honeybell) としても知られる。大人の握り拳ほどの大きさで、タンジェリンの味だが、果汁を非常に多く含む。そのままではあまり食べられず、ジュースに加工することが多い。は緩く、オレンジよりも剥きやすい[2]果実の上部にこぶがあることで、オレンジと容易に見分けられる。

タンジェロ
ミネオラ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: ムクロジ目 Sapindales
: ミカン科 Rutaceae
亜科 : ミカン亜科 Aurantioideae
: ミカン属 Citrus
: タンジェロ C. × tangelo
学名
Citrus × tangelo
J.W.Ingram & H.E.Moore1975.
和名
タンジェロ
英名
tangelo

種類

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オーランドタンジェロ

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オーランドタンジェロ (Orlando tangelo) は、Duncan grapefruitとDancy tangerineの交雑種である[1]。オーランドタンジェロは早熟であり、果肉はみずみずしく、マイルドで甘い香りや平たく大きい形が特徴である[1]カリフォルニア州アリゾナ州のタンジェロは、ややごつごつしていて、中身も外皮の色も上質である。種子は非常に少なく、果皮は固い[2]。11月中旬から2月初め頃に収穫される。アメリカ合衆国農務省ウォルター・テニソン・スウィングルが1911年に作出したと記録され[1]、当初はLake tangeloという名前で知られていた。この品種の木は大きくなり、カップのような葉の形が特徴である。また、寒さに対して耐性があるのも特徴である。

ミネオラ

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ミネオラ (Minneola) は、Duncan grapefruitとDancy tangerineの交雑種で、1931年にオーランドにあるアメリカ合衆国農務省のHorticultural Research Stationで開発された[3]。名前はフロリダ州ミネオラにちなんでいる。茎の先にベルの形の果実がつくのが特徴であり、贈答用としてはハニーベル (Honeybell) と呼ばれる[3]。果実は、外周9-9.5インチとかなり大きく、成熟した果皮の色は明るい赤みがかった橙色である[3]。果皮は比較的薄く、簡単に剥ける[3]。自家受粉はあまり行われず、花粉源となる Temple tangor、Sunburst tangerine、Fallglo tangerine等と一緒に植えることで収穫量が増える[3]。また、隔年で収穫量が多くなる。12月から2月頃に収穫され、1月がピークとなる[3]

 
ミネオラの断面図
 
ミネオラ

薬との相互作用

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グレープフルーツとは異なり、スタチンと相互作用することはないという研究結果がある[4]。タンジェロにはフラノクマリンがほとんど含まれていないため、いくつかの反応は一時的である[4]

脚注

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  1. ^ a b c d Morton, J. (1987). “Tangelo Citrus paradisi × Citrus reticulata. In Julia F. Morton, Miami, FL.. Fruits of Warm Climates. Florida: Florida Flair Books. ISBN 0-9610184-1-0. http://www.hort.purdue.edu/newcrop/morton/tangelo.html 
  2. ^ a b Jean Meadows and Mary King. “Florida Food Fare - Tangelo” (英語). 2011年3月7日閲覧。
  3. ^ a b c d e f Jackson, Larry K. and Futch, Stephen H. (2003年). “Fact Sheet HS-171: Minneola Tangelo”. 2011年3月7日閲覧。
  4. ^ a b Widmer, W. (2005). “One Tangerine/Grapefruit Hybrid (Tangelo) Contains Trace Amounts of Furanocoumarins at a Level Too Low To Be Associated with Grapefruit/Drug Interactions”. J. Food Sci. 70 (6): c419–c422. doi:10.1111/j.1365-2621.2005.tb11440.x. 

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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