チバザポーク千葉県内で生産される銘柄豚肉に対する総称[1][2]。県で統一名称とキャッチコピーを定めた日本初の事例となる[3]

概要

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千葉県の養豚1830年ごろから始まったと言われており、大正時代には年間1000頭の種子豚を管理する設備が設けられ、現在の千葉県の養豚の基礎となっている[1]。2017年時点では、千葉県全体で年間約66万頭が飼育されており、これは鹿児島県宮崎県に次いで日本3位の頭数となっている[2]

しかしながら、千葉県産豚肉の知名度は高くなく、知名度向上と消費量向上を目的として、千葉県では2007年9月に豚肉の生産者、販売業者、消費者とで「県産豚肉販売促進協議会」を設立し、検討と協議を行った[3]。その結果、県で統一名称とキャッチコピーを決めるというアイデアが出され、統一名称を「チバザポーク」に、キャッチコピーを「旨さが多彩」にすることが決まった[3]。なお、こういった取り組みは日本初の事例であった[3]

2008年2月22日に幕張メッセ国際会議場2階コンベンションホールにて開催された「ちばの恵み新発見 見本市・商談会」(主催:ちばの「食」産業連絡協議会)で、統一名称とキャッチコピーの発表会が開催された[3]

銘柄の例

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2021年時点で22銘柄がある[4]

  • ダイヤモンドポーク - 千葉県産サツマイモを飼料として育てた中ヨークシャー種[3][5]
  • 恋する豚 - 「豚が恋するほど快適な環境での飼育」がコンセプト[1][5]
  • 元気豚 - 飼育段階で豚にストレスを与えないよう最大限に配慮している[1]
  • 房総ポーク - 肥育期にビタミンEや海藻粉末を加えた専用飼料を与える[1]
  • 林SPF - Specific Pathogen Free、特定病原微生物を持たない状態で生育された豚[1]
  • 東の匠SPF豚 - 同上[5]
  • 柏幻霜ポーク - 食パンを中心とした独自配合のオリジナル飼料で育てている[1][5]
  • 千葉県産いもぶた - イモ類を与えて育てられている[1][5]

出典

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  1. ^ a b c d e f g h チバザポークは名品ぞろい! 千葉県の豚肉特集”. UNAU MAGAZINE. ワールドハウス. 2024年7月15日閲覧。
  2. ^ a b 平沢裕子 (2017年7月30日). “チバザポーク(千葉県) 個性的なうまさの21銘柄”. 産経新聞. 2024年7月15日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 「ちばの系統豚」情報” (PDF). 千葉県 (2008年4月). 2024年7月15日閲覧。
  4. ^ 中西悠理 (2021年10月18日). “千葉のブランド豚「チバザポーク」”. ミンナノチカラ~CHIBA~. ベイエフエム. 2024年7月15日閲覧。
  5. ^ a b c d e これぞ極上の味わい! “養豚県ちば”が誇るブランド豚をピッグアップ』(PDF)(プレスリリース)千葉県PRプロジェクト、2023年10月24日https://www.atpress.ne.jp/releases/372892/att_372892_1.pdf2024年7月15日閲覧 

関連項目

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外部リンク

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