テアトル石和
テアトル石和(テアトルいさわ)は山梨県笛吹市にあった映画館である。
テアトル石和 | |
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情報 | |
完成 | 1966年 |
開館 | 1966年 |
閉館 | 2018年2月28日 |
収容人員 | 100人 |
用途 | 映画上映 |
運営 | 有泉商事 |
所在地 |
〒406-0023 山梨県笛吹市石和町八田291 |
最寄駅 | 石和温泉駅 |
概要
編集1966年(昭和41年)に「テアトルアンネ」として開館。経営一族は甲府市の「テアトル甲府」をはじめ山梨県内の各地で映画館を経営しており[1]、1981年に有泉商事へ法人化されるとパチンコ店やレンタルビデオ店も経営していた。
場所は石和温泉の歓楽街で、開設当時は東京方面からの歓楽温泉の要素が強かったことから成人映画館として営業していたが、バブル崩壊による社員旅行の減少と石和温泉のイメージ転換のため1993年(平成5年)に一般映画の2番館[注 1]となった[2]となり、同時に館名も「テアトル石和」へ変更している。2001年(平成13年)にテアトル甲府が閉館したことで、有泉商事が経営する映画館はテアトル石和のみとなった。
他所では上映されなかった映画を取り扱うことが多く、2008年(平成20年)9月13日には政治問題化した『靖国 YASUKUNI』の上映を10月1日まで行なったり[3]、2013年(平成25年)10月4日と10月11日には日本未公開のフランス映画『シャンボンの背中』を上映していた[4]。 また、集客のため様々な取り組みを行なっており、映画館で婚活パーティーを行なうシネ結の開催や[5]、劇場貸し切りサービスやイベントでの出張上映なども行なっていた[6]。
これら特徴のある映画の上映や取り組みにより甲府市をはじめ山梨県内各地で映画館の閉館が相次ぐ中テアトル石和は営業を続けたが、施設の老朽化や観客の減少に加えJASRACが映画館からも音楽使用料を徴収することを決定したこともあり、2018年(平成30年)2月28日の上映を最後に閉館した[7][6]。建物は解体され、更地になっている。
脚注
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注釈
編集- ^ 新作公開から概ね3 - 4週間後に公開する映画館。
出典
編集- ^ 「トップに聞く 『テアトル石和』有泉忍さん(36)」」『読売新聞』2003年12月5日。
- ^ 「上映独自に組み合わせ『2番館』逆手、長年の勘と安さで勝負 テアトル石和」『朝日新聞』2007年11月22日。
- ^ 「『靖国』県内でも上映 9月13日から石和で」『毎日新聞』2008年7月22日。
- ^ 「日本未公開の仏映画 笛吹で無料上映」『読売新聞』2013年10月2日。
- ^ 「小さな映画館があるということ 3 笛吹・テアトル石和 良作見ながら『シネ婚』」『山梨日日新聞』2017年3月10日。
- ^ a b 「テアトル石和 半世紀で幕 きょうお別れ会」『読売新聞』2018年2月28日。
- ^ 「テアトル石和半世紀で幕 シネコン、ネットの波月内閉館」『山梨日日新聞』2018年2月23日。