テティス獣類(テティスじゅうるい、Tethytheria)は、アフリカ獣上目の哺乳類のうち、長鼻目海牛目束柱目を含むタクソンである[1][2][3][4]。そのうち、束柱目は既に絶滅している。マッケナにより1975年に提唱された。テティテリアテチス獣類[1][2][3]テチテリア[1]などとも呼ばれる。テティス獣類の「テティス」は初期のテティス獣類の化石が見つかった地域の昔の海域、「テチス海」(Tethys Ocean)に由来する。分類階級は基本与えないが、亜目の階級を与えることもある[4]

テティス獣類
テティス獣類 パレオパラドキシア
アフリカゾウ(上)、アメリカマナティー(中)、パレオパラドキシア(下)
地質時代
新生代古第三紀暁新世
- 第四紀完新世(現世)
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
下綱 : 真獣下綱 Eutheria
上目 : アフリカ獣上目 Afrotheria
階級なし : ウラノテリア Uranotheria
階級なし : テティス獣類 Tethytheria
学名
Tethytheria McKenna1975

形態 編集

初期の3つの目はとても類似していて、切歯の周りに歯隙が広がっていて、眼窩下孔が、眼窩腹側に移動している[1]

分類 編集

上位分類 編集

下位分類 編集

ギャラリー 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c d 『哺乳類の進化』東京大学出版会、117頁。 
  2. ^ a b 『新版絶滅哺乳類図鑑』丸善、212頁。 
  3. ^ a b 『脊椎動物の進化』築地書館、474頁。 
  4. ^ a b 大会シンポジウム報告」『哺乳類科学』第43巻第1号、日本哺乳類学会、2003年、67-76頁、doi:10.11238/mammalianscience.43.67