テレゾーポリス
テレゾーポリス(ポルトガル語 : Teresópolis)は、ブラジルのリオデジャネイロ州に位置する都市。
テレゾーポリス | |
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国 | ブラジル |
州 | リオデジャネイロ州 |
リオデジャネイロ市から約90キロメートル北に位置し、海抜約900メートルの山岳地帯にあり、年間を通じて温暖な気候が特徴です。テレゾーポリスは自然美、特に「セラ・ドス・オルガォス国立公園」(ポルトガル語 : Serra dos Órgãos National Park)で知られ、ハイキングやクライミングの名所として多くの観光客を魅了[1]。
歴史
編集テレゾーポリスは19世紀にその起源を持ち、主にリオデジャネイロからの移住者によって設立されました。もともとは農業が中心でしたが、その美しい自然環境と涼しい気候が、富裕層の避暑地として人気を集めるようになり、次第に観光業が主要産業となりました。
都市の名称は、ポルトガル語で「テレザの都市」を意味し、ブラジル皇帝ペドロ2世の皇后テレサ・クリスティーナにちなんで名付けられました。
地理
編集テレゾーポリスは「セラ・ドス・オルガォス山脈」(ポルトガル語 : Serra dos Órgãos)のふもとに位置しており、この地域は多様な動植物が生息する保護区域です。街からは「指の神」(ポルトガル語 : Dedo de Deus)と呼ばれる独特な形状の山を望むことができ、この山は地元のシンボルとなっています。
気候
編集テレゾーポリスは温暖な亜熱帯気候(Cwb)に属しており、夏は比較的涼しく、冬は寒冷です。降水量は年間を通じて比較的多く、特に夏季に集中します。この気候は、避暑地としての都市の人気を支えています。
経済
編集テレゾーポリスの経済は、観光業、農業、教育が中心です。特に観光業は、都市にとって重要な収入源であり、週末や祝日には多くの観光客が訪れます。都市周辺には多くの宿泊施設やレストランが点在しており、これらは観光客に人気です。
また、テレゾーポリスは「ブラジル国家サッカーチーム」(ポルトガル語 : Seleção Brasileira de Futebol)の訓練センター「グラナ・コミアリ」(ポルトガル語 : Granja Comary)の所在地でもあり、サッカーファンにとっても特別な場所となっています。
交通
編集テレゾーポリスはリオデジャネイロからのアクセスが容易であり、車やバスでの移動が主流です。主要な道路として「BR-116」があり、リオデジャネイロ市から約2時間で到達可能です。
観光名所
編集- セラ・ドス・オルガォス国立公園: 美しい景観と多くのハイキングコースで有名な国立公園。
- グラナ・コミアリ: ブラジル国家サッカーチームの訓練施設。
- フィージョダ通り: 伝統的なブラジル料理「フェイジョアー」を提供する多くのレストランが集まる場所。
- テレゾーポリス市場: 地元の特産品や手工芸品が揃う市場。
著名な出身者
編集- レアンドロ・カルネイロ: サッカー選手
- クラウジオ・ビアンキ: アーティスト
脚注
編集出典
編集- ^ “Archived copy”. 2014年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月23日閲覧。