富裕層(ふゆうそう)とは、セグメンテーションのひとつであり、一定以上の比較的大きな経済力購買力を有する個人・世帯を指し示す。


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用語編集

財産家、大金持ちを素封家(そほうか)という(『史記』貨殖伝より)。「素」はむなしい、「封」は領地。領地官位を持っていないが、非常な資産を持っている者という意味[1]

概況編集

  • RBCウェルス・マネジメント(日本語英語)などの調査による富裕層の定義は、主な居住用不動産、収集品、消費財、および耐久消費財を除き、100万ドル以上の投資可能資産を所有する世帯としている[2]。英語ではHNWI (high-net-worth individual)と表記する。2012年の統計によると、世界に約1100万世帯の富裕層が存在し、世界で最も富裕層人口を持つ国がアメリカで約306万世帯、2位は日本で約182万世帯である。また、3000万ドル以上の投資可能資産を所有する世帯を超富裕層 (Ultra-HNWI)と定義している。
  • 野村総合研究所は、「超富裕層(世帯の純金融資産5億円以上)」「富裕層(同・1億円以上、5億円未満)」に分類した調査を報告している[3]。この報告によると、2011年の富裕層マーケットの規模は76万世帯、純金融資産の総額は144兆円、超富裕層マーケットの規模は5万世帯、純金融資産の総額は44兆円である。また、団塊の世代定年退職、および少子高齢化を背景とする遺産相続の増加に伴い、今後しばらくは富裕層マーケットが拡大していくという予想が示されている。

新富裕層編集

近年、情報通信技術の発達、金融規制緩和により財を成した者達が増えている[4]

富裕層調査編集

ワールド・ウェルス・レポート編集

RBCウェルス・マネジメントなどが2015年に発表した世界の富裕層数ランキングである。主な居住用不動産、収集品、消費財、および耐久消費財を除き、100万ドル以上の投資可能資産を所有する世帯を富裕層と定義している。最も多い国はアメリカ(約435万人)であり、2位に日本(約245万人)、3位にドイツ(約114万人)、4位に中国(約89万人)が続いた[5]。世界の富裕層人口の上位25か国は以下の通りである。

富裕層
順位 人口
1   アメリカ 4,351,000
2   日本 2,452,000
3   ドイツ 1,141,000
4   中国 890,000
5   イギリス 550,000
6   フランス 494,000
7   スイス 343,000
8   カナダ 331,000
9   オーストラリア 226,000
10   イタリア 219,000
11   インド 198,000
12   オランダ 190,000
13   韓国 189,000
14   スペイン 178,000
15   サウジアラビア 161,000
15   ブラジル 161,000
17   ロシア 155,000
18   クウェート 141,000
19   香港 138,000
20   ノルウェー 127,000
21   メキシコ 125,000
21   台湾 125,000
23   オーストリア 114,000
24   アルゼンチン 111,000
25   シンガポール 107,000

ワールド・ウルトラ・ウェルス・レポート編集

スイスの金融大手UBSは2014年版のワールド・ウルトラ・ウェルス・レポートを発表した[6]。超富裕層(UHNWI)を純資産3000万ドル以上所有する者と定義しており、世界に21万1285人いるとされる。最多国はアメリカ合衆国であり、6万9560人である。世界の超富裕層人口の上位25か国は以下の通りである。

超富裕層
順位 人口
1   アメリカ 69,560
2   ドイツ 19,095
3   日本 14,720
4   イギリス 11,510
5   中国 11,070
6   インド 8,595
7   スイス 6,635
8   カナダ 5,305
9   フランス 4,750
10   ブラジル 4,225
11   オーストラリア 3,580
12   メキシコ 3,470
13   香港 3,335
14   イタリア 2,295
15   スペイン 1,800
16   ノルウェー 1,565
17   サウジアラビア 1,495
18   韓国 1,470
19   シンガポール 1,395
20   オランダ 1,370
21   台湾 1,315
22   アラブ首長国連邦 1,275
23   ロシア 1,230
24   アルゼンチン 1,185
25   スウェーデン 1,130

脚注編集

関連項目編集