デーヴァ

サンスクリットで神を意味する語

デーヴァサンスクリット देव, deva)は、サンスクリットを意味する語である[1]女性形デーヴィー (देवी, devī)。印欧祖語に由来する。

ヒンドゥー教用語
デーヴァ
英語 Heavenly, divine, anything of excellence, donor of knowledge or resources.
サンスクリット語 देव
(IAST: deva)
バリ語 ᬤᬾᬯ
(déwa)
ベンガル語 দেবতা
(debota)
ヒンディー語 देवता
(devatā)
ジャワ語 ꦢꦺꦮ
(déwa)
カンナダ語 ದೇವ
(deva)
マラヤーラム語 ദേവൻ
(devan)
ネパール語 देवता
(devatā)
タミル語 தேவர்கள்
(tevarkal̤)
テルグ語 దేవుడు
(dēvuḍu)
アンコール・ワットに彫られたヒンドゥーの神々
釈迦を守る12人のデーヴァ。日本仏教にて十二天として取り入れられた。

ヒンドゥー教[1]仏教などインド系の諸宗教で現われる。

漢訳仏典では、天部天人天神、天部神などと訳される。

デーヴァが住む世界をデーヴァローカ (devaloka, deva loka) と呼び、天界、天道、天上界などと漢訳される。

インドのデーヴァはイランダエーワと同一の語源と言われるが、イランのゾロアスター教ではダエーワは悪神である。

ラテン語デウス (dēus) などと同じ語源である。

語源 編集

サンスクリット語の deva- は、インド・イラン語派の *daiv- に由来し、これはインド・ヨーロッパ語族の *deiwo-から派生したもので、元々は「天体の-」「輝く-」を意味する形容詞である[2]

ヴェーダ文献 編集

重要なデヴァ 編集

脚注 編集

  1. ^ a b Monier Monier-Williams, A Sanskrit-English Dictionary” Etymologically and Philologically Arranged to cognate Indo-European Languages, Motilal Banarsidass, page 492
  2. ^ Appendix I - Indo-European Roots”. 2023年1月閲覧。

参考文献 編集

関連項目 編集

デーヴァの名をもつ人物 編集