ネパール語
この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2022年12月) 翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。
|
この項目「ネパール語」は加筆依頼に出されており、内容をより充実させるために次の点に関する加筆が求められています。 加筆の要点 - 極端に短いため全般的な加筆を要する。 (貼付後はWikipedia:加筆依頼のページに依頼内容を記述してください。記述が無いとタグは除去されます) (2023年6月) |
ネパール語(ネパールご、英: Nepali)は、ネパール、ブータン、インドのシッキム州やミャンマーの一部で話されるインド語派の言語である。
ネパール語 | |
---|---|
नेपाली भाषा | |
話される国 |
![]() ![]() ![]() |
地域 | 南アジア |
話者数 | 1,600万人 |
言語系統 | |
表記体系 | デーヴァナーガリー |
公的地位 | |
公用語 |
![]() ![]() |
少数言語として 承認 |
![]() |
統制機関 |
![]() |
言語コード | |
ISO 639-1 |
ne |
ISO 639-2 |
nep |
ISO 639-3 |
nep – マクロランゲージ個別コード: npi — ネパール語dty — Dotyali |
概要 編集
ネパール語はネパール及びインドのシッキム州の公用語である。ネパール人口の約半数が母語とし、その他のネパール人は第二言語とするものが多い。またインドでも憲法の第8付則に定められた22の指定言語のひとつである。
ネパール語は東部ネパールからインドのウッタラーカンド州及びヒマーチャル・プラデーシュ州までの、ヒマラヤ山地の低層地にて話されているパハール語群の最東部の言語である。また特にネワール語(ネパール・バサ語)などのチベット・ビルマ語派のいくつかの言語との共通の単語も多く、チベット・ビルマ諸語の影響も受けている。
ネパール語はヒンディー語、ウルドゥー語とも近いが、保守的でありペルシャ語や英語からの借用語は比較的少なく、サンスクリット起源の単語が多い。
地理的分布 編集
ネパール 編集
2011年の国勢調査によると人口の44.6%がネパール語を第一言語とし[1]、32.8%が第二言語としている[2]。
インド 編集
2011年の国勢調査には、292万6168人のネパール語話者がいると発表した。[3]
州 |
|
|
---|---|---|
西ベンガル | 1,155,375 | 12.97% |
アッサム | 596,210 | 5.56% |
シッキム | 382,200 | 12.87% |
ウッタラーカンド | 106,399 | 16.86% |
アルナーチャル・プラデーシュ | 95,317 | 00.42% |
ヒマーチャル・プラデーシュ | 89,508 | 27.37% |
マハーラーシュトラ | 75,683 | 19.22% |
マニプル | 63,756 | 38.61% |
メーガーラヤ | 54,716 | 4.91% |
ナガランド | 43,481 | 27.06% |
ミゾラム | 8,994 | 0.51% |
ブータン 編集
ブータンのローツァンパと呼ばれるブータン語を母語としている人は人口の35%である[6]。この中にはブータン難民が含まれており、その非公式推定値は30~40%と高く、南部の過半数(約204万2000人)を占めています[7]。
音韻論 編集
母音 編集
前舌 | 中舌 | 後舌 | |
---|---|---|---|
狭 | i [ĩ] | u [ũ] | |
半狭 | e [ẽ] | o | |
半広 | ʌ [ʌ̃] | ||
広 | a [ã] |
ネパール語は6つの口母音と5つの鼻母音を区別します。/o/には対応する鼻母音がありませんが[õ]に変化することがあります。
二重母音は/ui̯/、/iu̯/、/ei̯/、/eu̯/、/oi̯/、/ou̯/、/ʌi̯/、/ʌu̯/、/ai̯/、/au̯/の11種類あります。
子音 編集
両唇 | 歯 | 歯茎 | そり舌 | 硬口蓋 | 軟口蓋 | 声門 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
鼻 | m ⟨म⟩ | n ⟨न/ञ⟩ | (ɳ ⟨ण⟩) | ŋ ⟨ङ⟩ | |||||
破裂、破擦 | 無声 | 無気音 | p ⟨प⟩ | t ⟨त⟩ | t͡s ⟨च⟩ | ʈ ⟨ट⟩ | k ⟨क⟩ | ||
有気音 | pʰ ⟨फ⟩ | tʰ ⟨थ⟩ | t͡sʰ ⟨छ⟩ | ʈʰ ⟨ठ⟩ | kʰ ⟨ख⟩ | ||||
有声 | 無気音 | b ⟨ब⟩ | d ⟨द⟩ | d͡z ⟨ज⟩ | ɖ ⟨ड⟩ | ɡ ⟨ग⟩ | |||
有気音 | bʱ ⟨भ⟩ | dʱ ⟨ध⟩ | d͡zʱ ⟨ /झ⟩ | ɖʱ ⟨ढ⟩ | ɡʱ ⟨घ⟩ | ||||
摩擦 | s ⟨श/ष/स⟩ | ɦ ⟨ह⟩ | |||||||
ふるえ | r ⟨र⟩ | ||||||||
接近 | (w ⟨व⟩) | l ⟨ल⟩ | (j ⟨य⟩) |
[j]、[w]はそれぞれ[i]、[u]の異音である[j]、[w]と/ɦ/以外には対応する長子音があります。/ɳ/と/ʃ/は外来語の/baɳ/ बाण 「矢」や、/nareʃ/ नरेश 「王」などの外来語に現れることがありますが、ネパール語の音素に置き換えられることもある。
方言 編集
- Darjula (nep-dar)
- Soradi (nep-sor)
- Nepali (nep-nep)
- Gorkhali (nep-gor)
- Baitadi (nep-bai)
- Palpa (nep-pal)
- Bajurali (nep-bal)
- Acchami (nep-acc)
- Bajhangi (nep-bah)
文字 編集
ネパール語はデーヴァナーガリーで書かれる。以下では、IASTとIPAの2つを並べて表示する。下付きのドットはそり舌音、マクロンは長母音、hは有気音,チルダは鼻母音を表す。
子音 編集
/kʌ/ | /kʰʌ/ | /ɡʌ/ | /ɡʱʌ/ | /ŋʌ/ |
/t͡sʌ/ | /t͡sʰʌ/ | /d͡zʌ/ | / /d͡zʱʌ/ | /nʌ/ |
/ʈʌ/ | /ʈʰʌ/ | /ɖʌ/ | /ɖʱʌ/ | /ɳʌ/ |
/tʌ/ | /tʰʌ/ | /dʌ/ | /dʱʌ/ | /nʌ/ |
/pʌ/ | /pʰʌ/ | /bʌ/ | /bʱʌ/ | /mʌ/ |
/jʌ/ | /rʌ/ | /lʌ/ | /wʌ/ | |
/sʌ/ | /sʌ/ | /sʌ/ | /ɦʌ/ |
/t͡sʰjʌ, ksʌ/ | /trʌ/ | /ɡjʌ/ | /ri/ |
子音 編集
अ | आ | इ | ई | उ | ऊ | ए | ऐ | ओ | औ | अं | अः | अँ | |
IAST | a | ā | i | ī | u | ū | e | ai | o | au | aṃ | aḥ | am̐/ã |
IPA | ʌ | a | i | i | u | u | e | ʌi̯ | o | ʌu̯ | ʌŋ | ʌɦʌ | ʌ̃ |
子音bで表される母音記号 | ब | बा | बि | बी | बु | बू | बे | बै | बो | बौ | बं | बः | बँ |
昔は、カイティー文字で書かれたこともある。
脚注 編集
- ^ “Major highlights”. Central Bureau of Statistics. p. 4 (2013年). 2013年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月12日閲覧。
- ^ “Nepali (npi)”. Ethnologue. 2016年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月6日閲覧。
- ^ “Language – India, States And Union Territories (Table C-16)”. census.gov.in. 2022年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月27日閲覧。
- ^ “Growth of Scheduled Languages-1971, 1981, 1991 and 2001”. Census of India. Ministry of Home Affairs, Government of India. 2015年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月22日閲覧。
- ^ “Distribution of the 22 Scheduled Languages – India/ States/ Union Territories-2011 Census”. censusindia.gov.in. 2022年3月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月12日閲覧。
- ^ “Background Note: Bhutan”. U.S. Department of State (2010年2月2日). 2021年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年10月2日閲覧。
- ^ Worden, Robert L.; Savada, Andrea Matles (1991). “Chapter 6: Bhutan - Ethnic Groups”. Nepal and Bhutan: Country Studies (3rd ed.). Federal Research Division, United States Library of Congress. pp. 424. ISBN 978-0-8444-0777-7 2010年10月2日閲覧。