ニオイガモ (匂鴨、学名:Biziura lobata)は、カモ目カモ科に分類される鳥類の一種である。

ニオイガモ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: カモ目 Anseriformes
: カモ科 Anatidae
: ニオイガモ属Biziura
: ニオイガモ B. lobata
学名
Biziura lobata
(Shaw, 1796)
英名
Musk Duck

分布

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オーストラリア南部、タスマニアに分布する

形態

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頭頂部は黒く、それ以外の体の上面は黒色に灰色の横縞が入る。体の下面は白色で、暗褐色の小さな斑が散らばる。嘴は黒色、足は灰色で、下嘴の下からのどに黒色の丸い袋がある。雌は雄と同じ体色だが、体格は半分程度である。

生態

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淡水の湖沼に生息する。通常、単独か番いで生活している。夜間に活動することが多い。繁殖期には独特の体臭を発する(これが、和名と英名の由来である)。また、雄はディスプレイ行為を行う。

食性は主に動物食。潜水をしながら、軟体動物、甲殻類、両生類、魚類などを捕食する。また、蓮の種子などの植物も食べる。

繁殖形態は卵生。番いの形態は乱婚型である。水辺の水草類や藪の中に営巣し、1腹1-3個の卵を産む。卵は他のカモ類に比べると大型である。孵化後、しばらくの間雌は雛を背中に乗せて運ぶ。また、食物を取って雛に与える。

保全状態評価

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[1]

参照・注釈

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  1. ^ Biziura lobata (Species Factsheet by BirdLife International)

外部リンク

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参考文献

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  • 『世界の動物|分類と飼育 ガンカモ目』、財団法人東京動物園協会、1980年、87頁


関連

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