ニーナ・フルシチョワ (学者)

ニーナ・リボブナ・フルシチョワロシア語: Нина Львовна Хрущёва英語: Nina Lwowna Khrushcheva1964年[1]8月1日 - )は、ソビエト連邦生まれの国際関係学者である。アメリカ合衆国ニューヨークニュースクール大学で国際関係担当教授を務めるほか、プロジェクト・シンジケートのコントリビューティング・エディターである[2][3]

ニーナ・フルシチョワ
フルシチョワ(2015年)
現地語名 Нина Львовна Хрущёва
誕生 ニーナ・ペトロワ
(1964-08-01) 1964年8月1日(60歳)
ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦 モスクワ
職業 国際関係学者
最終学歴
ジャンル ノンフィクション、歴史
公式サイト NinaKhrushcheva.wordpress.com
ウィキポータル 文学
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家族

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フルシチョワは1964年8月1日にソビエト連邦モスクワでニーナ・ペトロワとして生まれた。父はレフ・ペトロフ、母はユリア・フルシチョワである。母ユリアはソビエト連邦第一書記ニキータ・フルシチョフの息子レオニードの娘である。1943年、ユリアが2歳のときにレオニードが戦死し、祖父ニキータはユリアを養子とした。よって、ニーナは血縁的にはニキータ・フルシチョフの曾孫であるが、法的には孫である。ニーナの父のレフ・ペトロフは1970年に47歳で死去した[4]

教育

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1987年にモスクワ大学でロシア語の学位を取得し、1998年にプリンストン大学で比較文学の博士号を取得した。

キャリア

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2002年からコロンビア大学国際公共政策大学院の非常勤アシスタント・プロフェッサー、2004年からニュースクール大学で国際関係担当教授を務める[5]

ワールド・ポリシー・インスティテュートのロシア・プロジェクトを指揮し[6]プロジェクト・シンジケートのロシア・コラムなど、長年寄稿している。その他、『ニューズウィーク』、『ニューヨーク・タイムズ』、『ウォール・ストリート・ジャーナル』、『フィナンシャル・タイムズ』などにも寄稿している。

プリンストン高等研究所の歴史研究大学院で2年間研究員を務めた後、ニューヨーク大学スクール・オブ・ローで"East European Constitutional Review"の副編集長を務めた。シンクタンク・外交問題評議会のメンバーである。

著書に"Imagining Nabokov: Russia Between Art and Politics"[7](2008年)、"The Lost Khrushchev: A Journey into the Gulag of the Russian Mind"(2014年)、共著に"In Putin's Footsteps: Searching for the Soul of an Empire Across Russia's Eleven Time Zones"(2019年)がある。

2022年3月、ロシアのウクライナ侵攻に対してウラジーミル・プーチンを批判し、「私の祖父ならばプーチンの行為を『卑劣』と感じただろう」と述べた[8]。同年10月、ジョージ・オーウェルの小説『1984年』を引喩して、「プーチンのロシアでは、戦争は平和である。屈従は自由である。無知は力である。主権国家の領土の違法な併合は植民地主義との戦いである」と述べた[9]

著作物

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  • Imagining Nabokov: Russia Between Art and Politics. Yale University Press. (2008). ISBN 978-0-300-14824-4. https://books.google.com/books?id=1rO2aevsQV8C 
  • The Lost Khrushchev: A Journey Into the Gulag of the Russian Mind. Tate Publishing & Enterprises. 2014. ISBN 9781629945446.
  • In Putin's Footsteps: Searching for the Soul of an Empire Across Russia's Eleven Time Zones. St. Martin's Press. 2019. ISBN 978-1-250-16323-3.

脚注

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  1. ^ Nina Khrushcheva”. Carnegie Corporation of New York. 15 September 2023閲覧。
  2. ^ Great Immigrants of America - Nina Khrushcheva”. Carnegie Corporation of New York, USA. 2 April 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。24 April 2017閲覧。
  3. ^ Nina L. Khrushcheva”. The World's Opinion Page. Project Syndicate (29 December 2021). 29 December 2021閲覧。
  4. ^ Nina L. Khrushcheva (July 2013). “Lost Khrushchev”. 13 January 2014閲覧。
  5. ^ Faculty – Nina Khrushcheva”. The New School. 27 February 2022閲覧。
  6. ^ World Policy Institute – The Russian Project”. World Policy Institute. 16 April 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。8 November 2008閲覧。
  7. ^ Khrushcheva, Nina L. (1 October 2008). Imagining Nabokov: Russia Between Art and Politics. Yale University Press. ISBN 978-0300148244. https://books.google.com/books?id=1rO2aevsQV8C 17 April 2022閲覧。 
  8. ^ Andrew Buncombe (March 2, 2022). “Khrushchev's granddaughter 'embarrassed' by Putin invasion and says Soviet leader would find attack 'despicable'”. independent.co.uk. January 11, 2023閲覧。
  9. ^ “The Kremlin's suicidal imperialism”. Social Europe. (14 October 2022). https://socialeurope.eu/the-kremlins-suicidal-imperialism 

外部リンク

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映像外部リンク
  Nina L. Khrushcheva, Associate Professor, The New School, France24, 28 February 2014