ネムノキ科 (Mimosaceae) はマメ科に近縁な科。クロンキスト体系では独立の科とするが、新エングラー体系APG植物分類体系のようにマメ科に入れてネムノキ亜科 (Mimosoideae) とすることも多い。

ネムノキ科
ネムノキAlbizia julibrissin
分類クロンキスト体系
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: マメ目 Fabales
: ネムノキ科 Mimosaceae
  • 本文参照

果実はマメ科と同様の豆果。は放射相称で、花びらは小さく、おしべの方が目立つものが多い。おしべは多くは10本あるが、多数のものもある。まためしべはほとんどが1本であるが、ごく一部の種では数本ないし10数本に達する。小さい花が集まって頭状または穂状花序をなす。葉は細かい2回羽状複葉となるものが多い。多くは木本で、つる性のものもある。50属2000種ほどからなり、大部分が熱帯亜熱帯に分布する。日本にはネムノキ東北地方北部以南)、モダマ(榼藤子[1])(南西諸島)が自生し、ギンネムが亜熱帯地域に帰化している。モダマは長さ 1m ほどにもなる大きな果実で有名である。

アカシア属(俗にミモザとも呼ばれる;ニセアカシアは異なる)には観賞用に栽培されるものや アラビアゴムの原料とされるものがある。また「動く植物」として知られる オジギソウもよく栽培される。

ギンヨウアカシア
ギンネム

おもな下位分類群 編集

Acacieae アカシア連

Mimoseae オジギソウ連

Ingeae ネムノキ連

Parkieae パルキア連

脚注 編集

  1. ^ 『日本難訓難語大辞典』遊子館、2007年1月。