ノーザンファームしがらき

ノーザンファームしがらきは、滋賀県甲賀市信楽町神山に所在するノーザンファーム傘下のトレーニングセンター(外厩)である[1]

地図
地図

概要 編集

本州におけるノーザンファームの「東の拠点」であるノーザンファーム天栄福島県天栄村)と並ぶ「西の拠点」である。栗東トレーニングセンターからは車で約30分の距離に所在し、約28ヘクタール東京ドーム6個分)の敷地を有する。栗東よりも平均気温が約5度低く、過ごしやすい環境にある[2]

ニューポリトラックを使用した全長800mの直線坂路コースは高低差が39.7mあり、栗東トレセン(32m)を上回る[3]。坂路ではセンサーで馬を自動で感知し、3台のカメラで追う体制が組まれており、その映像はスタッフの騎乗技術向上のためにも活用される。その他、全天候対応馬場タペタの周回コースなどの施設を活用しながら、競走馬のリフレッシュ、入厩前の調整を行っている[1]。厩舎ごとに6人のスタッフが配置され、30頭を管理している。各厩舎にはウォーキングマシンが配置されている[2]

主に栗東所属のノーザンファーム関係馬が利用している。美浦の厩舎では堀宣行厩舎が外厩としてノーザンファームしがらきを利用していることで知られる[4]

歴史 編集

2010年秋に開場。グリーンウッド・トレーニングからノーザンファーム関係馬・スタッフが移動した。さらに、ノーザンファームの各施設からスタッフが結集した[5]

開場翌年の2011年にはオルフェーヴルクラシック三冠を達成。さらに翌年にはジェンティルドンナが牝馬三冠を制し、ノーザンファームしがらきの名声を高めた[3]

場長 編集

設備 編集

  • 12厩舎(370馬房)[注 1]
  • 屋外800m直線坂路コース
  • 屋外900m周回コース
  • 角馬場2面

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 2018年9月に12番目の厩舎が開設され、従来の320馬房から370馬房へと拡大した[2]

出典 編集

  1. ^ a b 施設紹介. ノーザンファーム. 2019年1月12日閲覧
  2. ^ a b c 【ズームアップ】370頭が滞在可! ノーザンFしがらきに潜入. サンケイスポーツ(2018年8月21日付). 2019年1月12日付
  3. ^ a b 存在感高まるトレセン近郊の牧場、馬の個性に合わせ臨戦態勢 . 日本経済新聞(2017年2月25日付). 2019年1月12日閲覧
  4. ^ 【ドゥラメンテ徹底分析】牧場関係者が語る強さの秘密. サンケイスポーツ(2015年5月28日付). 2019年1月12日閲覧
  5. ^ a b 第37回 ノーザンファームしがらき場長 松本康宏さん. JRA-VAN. 2019年1月12日閲覧

関連項目 編集

外部リンク 編集

座標: 北緯34度51分38.7秒 東経136度05分10.4秒 / 北緯34.860750度 東経136.086222度 / 34.860750; 136.086222