ノートルダム』(Notre Dame)は、フランツ・シュミット1914年に完成させた3幕のオペラ台本ヴィクトル・ユーゴーの『ノートルダム・ド・パリ』を基にレオポルト・ウィルクと作曲者が脚色して執筆した。初演は1914年4月1日ウィーン宮廷歌劇場で行われ、ウィーンではたびたび上演されたがウィーン以外では滅多に上演されない。しかし、間奏曲に限ってはドイツやオーストリアでは有名であり、ラジオでも流されている。

間奏曲 編集

音楽・音声外部リンク
歌劇『ノートルダム』を試聴
  全曲(プレイリスト…演奏リンク全20本)
クリストフ・ペリック指揮ベルリン放送交響楽団他による演奏。YouTubeアートトラック公式収集による。
  間奏曲
パーヴォ・ヤルヴィ指揮hr交響楽団による演奏。hr交響楽団公式YouTube。

ヴァイオリンが変ロ長調の序奏主題を奏した後、変ニ長調になり、ハープを伴って弦が新しい主題を提示して全合奏に発展する。その後曲は治まり、ハープによる分散和音で第2部に移行する。第2部は木管と弦が叙情的な主題を提示し、変ニ長調と変ト長調になった後、変ロ長調に戻って曲が終わる。3つの動機の内の2つは原調より派生されたもので、曲全体が統一されている印象を思わせる。

日本初演は1956年7月27日、日比谷公会堂においてエドゥアルト・シュトラウス2世(シュミットの弟子)の指揮で行われた[1]

編成

フルート2、ピッコロオーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、コントラファゴットホルン4、トランペット3、トロンボーン3、ティンパニシンバルタムタムハープ弦五部

出典 編集

  1. ^ 『芸術新潮』(1956年7月1日号)p.23

参考文献 編集

外部リンク 編集