ハマナデシコ(浜撫子、学名:Dianthus japonicus[1][2][3])は、フジナデシコ(藤撫子)とも呼ばれる[1]ナデシコ科ナデシコ属の多年草で[3]、切り花あるいは花壇用にベニナデシコの名称で栽培もされる[2]。海岸の崖や砂地に生育し[4]、本州(太平洋沿岸、一部日本海側西部の沿岸部[2])から沖縄および中国に分布する[3]

ハマナデシコ
ハマナデシコの花
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ナデシコ目 Caryophyllales
: ナデシコ科 Caryophyllaceae
: ナデシコ属 Dianthus
: ハマナデシコ D. japonicus
学名
Dianthus japonicus Thunb.

形態

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茎は株状の無毛で下部は木質化し、高さは15-50cmになる[3]。葉は対生し、厚く光沢があって両面とも無毛だが縁に毛がある[3]。根出葉はロゼット状となる[3]。花期は6-11月で、茎の頂上に密に着き、花弁は紅紫色で長さ6-7mmの倒3角形[3]

栽培種では花色は鮮明な紅色と白色があり、それぞれに早生や晩生がある[2]。花の大きさは1.5cmになる[2]

栽培

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自生地が砂地であるため、排水の不良な土壌は栽培に不向きとなる[2]。また、低温に弱い[2]

脚注

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  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠(2003-) YList:ハマナデシコ 2018年5月3日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 八代(2002)、p.169
  3. ^ a b c d e f g 『日本の野生植物』(1999)、p.41
  4. ^ 「植物雑学事典」 ハマナデシコ 2011年8月20日閲覧。

参考文献

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  • 八代嘉昭 「ベニナデシコ」 著、農山漁村文化協会 編『カーネーション(ダイアンサス)』 9巻(初版)、農山漁村文化協会〈花卉園芸第百科〉、2002年、169-170頁。ISBN 4-540-01209-6 
  • 佐竹義輔大井次三郎北村四郎 他『日本の野生植物 草本II離弁花』平凡社、1999年。ISBN 4-582-53502-X