ハリー・ポッターと炎のゴブレット

ハリー・ポッターシリーズ第4作
ハリー・ポッターシリーズ > ハリー・ポッターと炎のゴブレット

ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(ハリー・ポッターとほのおのゴブレット、原題: Harry Potter and the Goblet of Fire)は、イギリス児童文学作家J・K・ローリング2000年に発表した、子供向けのファンタジー小説ハリー・ポッター』シリーズの第4巻。2001年ヒューゴー賞(長編小説)を受賞した。2005年に同じ題名で映画化された。

ハリー・ポッターと炎のゴブレット
Harry Potter and the Goblet of Fire
著者 J・K・ローリング
訳者 松岡佑子
イラスト イギリスの旗 ジャイルズ・グリーンフィールド
日本の旗 ダン・シュレシンジャー
発行日 イギリスの旗 2000年7月8日
日本の旗 2002年11月1日
発行元 イギリスの旗 Bloomsbury Publishing
日本の旗 静山社
ジャンル ファンタジー
イギリスの旗 イギリス
言語 英語
形態 上製本
ページ数 イギリスの旗 636
前作 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
次作 ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
コード イギリスの旗 ISBN 0-7475-4624-X
日本の旗 ISBN 4-915512-45-2
[ Wikidata-logo-en.svg ウィキデータ項目を編集 ]
テンプレートを表示

概要編集

ホグワーツ魔法魔術学校の4年生となったハリー・ポッターが、望まないまま三大魔法学校対抗試合の選手となり、その裏に史上最悪の魔法使いヴォルデモートの謀略を感じつつ、厳しい試練に立ち向かう一年間を描く。

背景編集

ハリー・ポッターシリーズの過去3作をとおして、主人公のハリー・ポッターは、成長の難しさに加え、有名な魔法使いであるうえでの問題の難しさに苦しんできた。ハリーが赤ん坊のころ、史上最強の闇の魔法使いであるヴォルデモート卿がハリーの両親を殺したが、ハリーの額に稲妻型の傷跡を残したものの、ハリーを殺すことに失敗したあと謎のまま敗走した。その結果ハリーはたちまち有名になり、また虐待的でマグル(魔法使いでない)の、伯母(ペチュニア・ダーズリー)と伯父(バーノン・ダーズリー)に預けられることになった。2人にはダドリーという息子がいる。

ハリーの11歳の誕生日、彼はホグワーツ魔法魔術学校の鍵と領地の番人であるルビウス・ハグリッドから自分が魔法使いであることを知らされ、ホグワーツに入学する。ロン・ウィーズリーハーマイオニー・グレンジャーと友人になり、力を取り戻そうとしているヴォルデモート卿に立ち向かう。最初の年、ハリーはホグワーツでヴォルデモートと彼の忠実な従者の1人から賢者の石を守る必要に迫られる。夏休みを終えて学校に戻ったあと、ホグワーツの生徒たちは、「秘密の部屋」が開かれたあと、「秘密の部屋」の伝説の怪物に襲われる。ハリーはバジリスクを倒して攻撃を終わらせ、ヴォルデモート卿が完全な力を取り戻そうとする別の試みを阻止する。翌年、ハリーは逃亡中の大量殺人者であるシリウス・ブラックに狙われていると聞かされる。ホグワーツの厳重な安全対策にもかかわらず、ハリーは3年目の終わりにブラックと出会い、ブラックが無実の罪を受け、実はハリーの名付け親であることを知る。また彼は、彼の両親を裏切ったのは父親の古い学友であるピーター・ペティグリューだったことを知る。

あらすじ編集

夏休み、ハリーは、奇妙な夢で目が覚める。その夢とは、リトル・ハングルトンにあるリドルの館でヴォルデモートピーター・ペティグリュー(ワームテール)が自分を殺す計画を立てていて、そこへ現れたマグルの老人フランク・ブライスがヴォルデモートに殺されるというものだった。

その後、ハリーはウィーズリー家からの招待を受け、上級生のセドリック・ディゴリー、その父エイモスとともにクィディッチ・ワールドカップの決勝を観戦しに行く。ハリーは会場で、魔法省の「魔法スポーツ・ゲーム部」部長、ルード・バグマンロン・ウィーズリーの兄であるパーシーの上司、バーテミウス(バーティ)・クラウチ、そして彼の屋敷しもべ妖精ウィンキーと出会う。ウィンキーはハリーの手で自由の身となった屋敷しもべ妖精ドビーの知り合いであり、ドビーは本来は無給で働かなければいけない屋敷しもべ妖精でありながら、給料をもらえる職場を探しているため、新しい職場が見つからないのだと語る。

アイルランド対ブルガリアのクィディッチの試合をアイルランドが制した激戦のその夜、仮面をつけた複数の魔法使い、通称「死喰い人」(デスイーター)と呼ばれるヴォルデモート卿の配下たちによって13年ぶりにとある事件が起こる。そしてハリー、ロン、ハーマイオニーの3人が混乱から逃げる途中、13年ぶりに不気味な闇の印(ヴォルデモート卿と死喰い人の印)が打ち上げられる。事件現場の真下には魔法省の役員数十名が放った「失神呪文」に当たった妖精ウィンキーが、気づかないうちに失くしていたハリーの杖を持ち、失神していた。クラウチは自分が指示した場所にウィンキーがいなかったことに激怒し、ウィンキーを解雇する。ハーマイオニーはそんなクラウチの行動に納得がいかず腹を立てる。

新学期が始まり、元「闇祓い」アラスター・ムーディ(マッド-アイ)が「闇の魔術に対する防衛術」教授に就任する。そしてアルバス・ダンブルドア校長が、ホグワーツ魔法魔術学校ダームストラング専門学校ボーバトン魔法アカデミーの3校による「三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)」が約100年ぶりにこの一年間にわたって行われることになり、代表選手は各校の17歳以上の生徒からひとりずつ選ばれると発表する。

ハロウィーンの日、ダームストラングとボーバトンの生徒たちと各校長たちがホグワーツに到着する。その夜、ダンブルドアは代表選手を選び出す「炎のゴブレット」を紹介し、立候補する者は名前を書いた紙をゴブレットのなかに入れるよう告げる。代表選手の名前のみが、ゴブレットから出ることになっている。結果、ホグワーツからはセドリック・ディゴリー、ダームストラングからはビクトール・クラム、ボーバトンからはフラー・デラクールが出場することとなる。しかし、その3人が選ばれたあとも火は燃えつづけ、ゴブレットからハリーの名前が出てくる。ハリーは自分の名前を入れていなかったため困惑するが、魔法契約の拘束力により辞退できず、4人目の代表選手として三大魔法学校対抗試合に出場することになる。

規定外でありながらも代表となったハリーは、多くの生徒からひんしゅくを買うことになり、親友のロンにも疑われ、絶交状態になる。さらに記者のリータ・スキーターが悲劇的に脚色した中傷記事が「日刊予言者新聞」に掲載され、生徒たちからはさらなる誤解を受ける。

第一の課題は、1頭のドラゴンから第二の課題についてのヒントが隠されている金色の卵を奪うことであった。ルビウス・ハグリッドの助けもあってこの課題を早く知ったハリーは、クラムとフラーの二人も課題の内容を知っていることに気付き、セドリックにも内容を教える。ハーマイオニーの助力を得てドラゴンを出し抜く方法を考えていたハリーは、ムーディからのアドバイスを参考に「呼び寄せ呪文」の練習を始める。

第一の課題で、ハリーは呼び寄せ呪文を使って、シリウス・ブラックからもらった箒(ほうき)「ファイアボルト」での飛行による陽動作戦で金の卵を奪う。肩を怪我するものの、結果はクラムと同点で1位になる。ロンの誤解も解け、ふたりは仲直りする。

ある日、ハリーがハーマイオニーに連れられホグワーツの厨房を訪れると、そこではドビーが働いていた。彼は、週給1ガリオン、1か月に1日の休日をもらっていると言い、ハーマイオニーは喜ぶ。一方、ドビーと一緒にダンブルドアに雇われたウィンキーは、クラウチを思って泣き続ける日々を送っていた。

三大魔法学校対抗試合にともない、クリスマスにダンスパーティが開かれることとなる。ハリーたち代表選手はパートナーと最初に踊ることが決められており、ハリーはパートナーを探さなくてはならなくなる。意を決して初恋の相手、チョウ・チャンに申し込むが、セドリックと行くことになっていると断られる。ロンもフラーに申し込むが断られ、ふたりは焦る。ロンは、最後の手段だとばかりにハーマイオニーを誘うが、彼女はすでにパートナーが決まっていると言われ、断られる。なんとか学年一の美女、パーバティ・パチルを誘うことに成功したハリーは、彼女の妹のパドマ・パチルをロンに紹介してもらえることになり、ふたりともパートナーが決まる。

パーティ当日、ハリーとロンは、美しくドレスアップしてクラムのパートナーとなっているハーマイオニーを見て驚く。パーバティとパドマに愛想をつかされたふたりが庭を歩いていると、セブルス・スネイプがダームストラングの校長イゴール・カルカロフにホグワーツから逃げるよう言っているのを聞く。さらに、ハグリッドがボーバトンの校長、オリンペ・マクシームに自分が半巨人であることを明かすのも聞き、ショックを受ける。

第二の課題が近づいているにもかかわらず、ハリーは金の卵のヒントの謎を解き明かせていなかった。ダンスパーティの帰りにセドリックから卵を持って監督生のバスルームに入るよう言われていたため、意を決しそれを実行する。そこでハリーは嘆きのマートルに出会い、その助言に従って卵を水の中に入れてみると、水中人(マーピープル)の歌が聞こえてくる。その歌の内容は「湖の深い底にいる自分にとって大切なものを時間内に取り戻せ」というものだった。風呂場から帰る途中、ハリーは「忍びの地図」に書かれているスネイプの研究室に、病気のため、クリスマスからホグワーツに姿を見せていない「バーテミウス・クラウチ」と書かれているのを見つけ、不思議に思う。

卵の中のヒントは分かったものの、どうやって水中で呼吸すれば良いのか分からないハリーは、ロンとハーマイオニーと図書室で本を調べるが、ふたりは途中でマクゴナガルから呼び出されたまま戻って来ない。ひとりで探しているうちに眠り、試合開始の10分前にドビーに起こされる。諦めかけたハリーはドビーから鰓昆布を使うアドバイスを受け、試合に参加する。

の底にはロン、ハーマイオニー、フラーの妹のガブリエル、チョウが水魔に捕らわれていた。チョウがセドリックに、ハーマイオニーがクラムに助けられ陸に向かうなか、フラーだけが現れない。ハリーはロンとガブリエルを連れて、棄権したフラーを除く3人のうちの最後に陸に戻る。ハリーは到着が一番遅かったがその行ないは非常に道徳的であるとの判断で、カルカロフを除くすべての審査員から高得点を受け、2戦の合計でセドリックと同点一位となる。

ホグズミード村に隠れ住んでいるシリウス・ブラックを訪ねたハリー、ロン、ハーマイオニーは、彼からクラウチの息子のことを聞かされる。死喰い人だったクラウチの息子は、父親に見捨てられアズカバンに送られたあとに死亡し、クラウチ自身も周りから息子の行状を監督できなかったことを批判され、魔法省での立場が悪くなり、今に至っているという。一方、リータ・スキーターに中傷の記事を書かれたハーマイオニーは、学校に出入り禁止になっているはずの彼女が、なぜ個人的な会話を立ち聞きして記事にできるのかを探り始める。

第三の課題の説明を受けたあと、クラムと歩いていたハリーは浮浪者のような姿になったクラウチを見つける。わけのわからないことを口走るクラウチをクラムに見張らせ、ハリーはダンブルドアを呼びに行く。戻るとそこにクラウチの姿はなく、クラムが失神し倒れていた。クラムは無事だったが、ハリーはむやみに出歩かないようにハグリッドとシリウスから注意を受ける。

ハリーが占い学の授業中に居眠りをしていると、ヴォルデモートがワームテールを拷問する夢を見る。額の傷の痛みで目が覚めたハリーはダンブルドアに報告に行く。校長室に行くとダンブルドアはファッジ、ムーディと共にクラウチが現れた場所を見に行くところだった。ハリーは校長室で待つように言われる。待っている間、部屋にあった水盆「憂いの篩(うれいのふるい)」に顔を入れハリーはダンブルドアの「記憶」のなかに入る。過去でクラウチの息子が法廷で父親に裁かれている場面を見て、同級生ネビル・ロングボトムの両親がクラウチの息子とベラトリックス・レストレンジに拷問された末に狂人となったことを知る。その後、戻って来たダンブルドアに夢のことを話し、ネビルの両親については黙っているよう忠告され、ハリーは校長室を出る。

第三の課題ではハリーは迷路でスフィンクスやほかの選手たちを抜かし、今まで助け合ってきたセドリックと一緒に優勝杯を取る。しかし、優勝杯は移動キーになっており、ふたりは「トム・リドル・シニア(ヴォルデモートの父親)」と書かれた墓があるリトル・ハングルトンに連れて行かれ、セドリックは待ち構えていた配下のワームテールに死の呪いで殺される。そしてその後、ヴォルデモート卿は、父親の骨、下僕(ワームテール)の肉、敵(ハリー)の血という3つのアイテムにより、ついに復活する。その後、配下の死喰い人たちがヴォルデモートの招集に応じて集まる。そして、ハリーはヴォルデモートと決闘するが、互いの呪文がぶつかりあったとき、ヴォルデモートの杖で殺された人々のゴーストのような姿が杖から現れる。ハリーは現れた両親のアドバイスや、セドリックのゴーストの最後の願いによって助けられ、セドリックの亡骸とともにホグワーツに戻る。

直前まで墓場で起きていた惨事をまだ信じきれないハリーは、何があったのかをダンブルドアに嗚咽しながら話す。ハリーは優しく諭すムーディに連れられて彼の部屋へと向かうが、そこでムーディは「闇の印」を打ち上げたのも、ハリーの名前をゴブレットに入れたのも、さらにハリーが優勝するよう仕向け、ゴブレットを移動キーに替えたのも自分だと語る。ムーディは真相を話し終えると、周りを警戒しながらもハリーに向かって杖を上げる。唖然として動けないハリーだが、間一髪のところでダンブルドアに救出される。ムーディが所持していた魔法のトランクの中からは本物のムーディが現れ、同時に狂気に取り憑かれハリーを殺そうとする偽のムーディは、ポリジュース薬(変身薬)を飲み忘れていたため元の姿に戻った。その正体はクラウチの息子、バーテミウス・クラウチ・ジュニアであった。「忍びの地図」に現れた「バーテミウス・クラウチ」の名前は、父親と同じ名前をつけられた彼のものであった。

真実薬」を飲まされたクラウチ・ジュニアは、アズカバンにいたとき、余命が短いと分かっていた母親が父親に、代わりに自分を助けるよう頼んで、ポリジュース薬で互いに姿を変え脱獄したこと、その後父親に服従の呪文で監禁されたが、徐々に呪文を打ち破るようになったこと、クラウチ・ジュニアがまだ生きていると知ったヴォルデモートが家にやって来たこと、そして父親を逆に服従させ、ムーディを捕えて彼に変身し、ホグワーツに入ったことを語る。さらに息子は父親をハリーがクラムと歩いていた日に殺したという。その場に呼び出されていたウィンキーはそれを聞いて号泣する。

ハリーは、ヴォルデモートの杖から両親やセドリックの姿が現れたのは、ヴォルデモートの杖とハリーの杖の芯に使われている不死鳥の尾羽が、フォークスのものだったからだとダンブルドアに聞かされる。ロン、ハーマイオニー、ロンの母のモリー、兄のビル、シリウスに付き添われ医務室に入院することになったハリーのもとに、魔法大臣コーネリウス・ファッジが訪れる。ファッジに付き添っていた吸魂鬼はクラウチ・ジュニアの魂を吸い取り、ハリーのことを中傷記事にするリータの記事を信じるファッジは真っ向からヴォルデモートの復活を信じず、ハリーに優勝賞金1千ガリオンを与えてすぐに去る。ダンブルドアはファッジと決別し、かつての仲間に連絡をとるようにシリウスに告げ、スネイプにも任務を与える。

終業式の祝いの席で、ダンブルドアは生徒たちにセドリックの死とヴォルデモートの復活について語る。ハリーは賞金をセドリックの両親に渡そうとするが断られたため、悪戯(いたずら)用品専門店を開くのに資金が必要なウィーズリーの双子兄弟に与える。ハーマイオニーは、リータ・スキーターが無許可の「動物もどき」(アニメーガス)であることを暴き、一年間ペンを持たないよう命令する。汽車の中で楽しい一時を過ごしたハリーは、ふたたびダーズリー家に帰宅する。

制作編集

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』は、『ハリー・ポッター』シリーズの4作目である。第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』は1997年6月26日にブルームズベリー社から出版された。第2作『ハリー・ポッターと秘密の部屋』は1998年7月2日に出版された。引き続き、第3作『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』が1999年7月8日に出版された[1]。『炎のゴブレット』は、初期3作品のほぼ2倍の量である(ペーパーバック版は636ページだった)。ローリングは「最初の4作品の中で1番大きなものになることは最初からわかっていた」と述べている。彼女は、結末のために「相応の展開」が必要であり、「複雑な筋書き」を急ぐことは読者を混乱させることになりかねなかったと述べている。また「すべてがより大きくなっている」とし、これはハリーが成長するにつれ、文字どおりにも隠喩的にも広がった彼の視野を象徴しているとも述べている。また彼女は魔法の世界をもっと探検したかったという[2]

2000年6月27日に正式な題名が発表されるまで、本作は「ハリー・ポッターIV」という仮題で呼ばれていた。それ以前の4月には、出版社は『Harry Potter and the Doomspell Tournament』と記載していた。しかし[3]、J.K.ローリングはエンターテインメント・ウィークリーのインタビューで、題名について決断できずにいることを示した。「私は(題名を)何にするか2度考えを改めました。仮題の『Harry Potter and the Doomspell Tournament』は漏れてしまいました。そこで、私は「Doomspell」を「Triwizard Tournament」(三大魔法学校対抗試合)に変えました。そのあと「炎のゴブレット」と「三大魔法学校対抗試合」の間で揺れていました。最終的には、作品の主題である「運命の杯」のような感じがあるので、「炎のゴブレット」の方を選びました。」[2]

ローリングは、元々マファルダという名前のウィーズリーの親戚を書いたことに触れ、ローリングによれば「『賢者の石』に登場する『株式仲買人をしているはとこ』の娘でした。この株式仲買人は、かつてウィーズリー夫妻にとても無礼でしたが、困ったことに彼と(マグルの)妻との間に魔法使いが生まれたので、ホグワーツに入学する前に魔法使いの社会に彼女を紹介する手助けをしてほしいと頼みにウィーズリー家に戻ってきた。」という[4]。マファルダはスリザリンでリータ・スキーターの役割をするつもりだったが、「学校に閉じこもった11歳の子供が発見できることには明らかに限界がありました」という理由で、最終的に削除された。ローリングは、リータ・スキーターの方が「はるかに柔軟」であると考えた[4]。ローリングはまた、執筆の途中で巨大な矛盾に気づいたため、その当時4作目の執筆が最も難しかったと認めている[2]。特に、ローリングは第9章『闇の印』に苦労し、13回も書き直した[5]

主題編集

2000年、エンターテインメント・ウィークリー誌でローリングにインタビューしたジェフ・ジェンセンは、『ハリー・ポッター』の小説、特に『炎のゴブレット』では、偏見が大きな主題であると指摘した。ジェンセンは、ヴォルデモートと彼の従者たちがマグルに対してどのように偏見を持っているか、また『炎のゴブレット』ではハーマイオニーが「長い間、年季奉公させられて他に願望がなくなってしまった」ホグワーツの屋敷しもべ妖精を解放するための団体を結成することに言及した[2]。この主題を探求した理由について問われたとき、ローリングは次のように答えた。

偏見はたぶん私が一番嫌悪することだからです。あらゆる形の不寛容や、「自分と異なるものは必要悪だ」という考え方すべてが。私は、違いは平等で良いものだという考えを探求するのが本当に好きです。でも私が探求したいまた別の考えもあります。虐げられた集団は、一般的に言って、団結して立ち上がるような人たちではありません。いいえ、悲しいことに、彼らは内輪でさらに分裂して、地獄のような戦いをするのです。それが人間の本性ですから、この作品にもそれが表れています。この魔法使いの世界では、彼らはすでに社会から排斥されており、そうして自分たち自身の中で、忌まわしい序列を形成しています[2]

また彼女は、「その年頃の大勢の子供たちが考え始める」ことの1つなので、これが子供たちにとってあまりに「重い」とは感じなかったと述べている[2]

出版と評判編集

英国/米国での発売編集

『炎のゴブレット』は、ハリー・ポッターシリーズの中で初めてイギリスとアメリカで同じ2000年7月8日に発売された作品である。戦略的に土曜日に発売されたので、子供たちは本の購入と学校の予定が重なることについて心配する必要がなかった[1]。初回発行部数は合わせて500万部以上であった[1]。390万部という記録的な増刷となった。アメリカだけで最初の週末に300万部が売れた[6]フェデックスは本の配送に9,000台以上のトラックと100機以上の飛行機を派遣した[7]。編集の圧力は、ヴォルデモートの杖からハリーの父親が先に現れるという間違いを引き起こす原因となった。『アズカバンの囚人』で確認できるように、ジェームズが先に亡くなったので、ハリーの母親が先に現れるはずだった[8]。これは後の版で訂正された[9]

発売告知編集

この本の宣伝のため、ホグワーツ特急と名付けられた特別列車をブルームズベリーが企画し、J.K. ローリングと販売用の彼女のサイン本、ブルームズベリーの代表と報道陣を乗せ、キングス・クロス駅からパース英語版まで走らせた。本書は2000年7月8日、(この日のために「9 34番ホーム」と表示された)キングス・クロスの1番ホームで発売され、それに続いて列車が発車した。途中、ディドコット鉄道センター英語版キダーミンスター英語版セヴァーン渓谷鉄道英語版クルー英語版(宿泊)、マンチェスターブラッドフォード英語版ヨーク英語版イギリス国立鉄道博物館(宿泊)、ニューカッスル英語版エディンバラに立ち寄り、7月11日にパースに到着した[10]。この列車の機関車は、このツアーのために特別に赤く塗り替えられた「ウェスト・カントリー形」蒸気機関車の34027号車「Taw Valley」で、のちに通常の緑色に戻された(塗り替えはブルームズベリー社が依頼し同社の費用負担で行われた)。客車には寝台車も含まれていた。ホーンジー英語版のすぐ南にあるFerme Parkまでの第1段階のように、逆行が必要な場合に使用するため、もう一方の端にはディーゼル機関車が連結されていた。このツアーは、同じ週末にロンドンで封切られた映画「きかんしゃトーマス 魔法の線路」の公開よりも、大幅に多くの報道陣の関心を集めた[11][12][13]

批評家の評価編集

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』は、おおむね好評である。『ニューヨークタイムズ』の書評で、作家のスティーヴン・キングは『炎のゴブレット』について「ポッターの1作目から3作目と同じくらい良い」と述べ、「思春期のいさかいも適度にうんざりするほどある(…)それは10代のものだ」と論評しながらも、ユーモアと物語の脇筋を称賛した[14]。『カーカス・レビュー英語版』誌は「魔法と謎のもう一つの壮大な物語であり(…)実際よりも短く思えるほど、スラスラと進んでいるのである」とみなしている。しかし、特に終盤で2人の「悪者たち」が長々と説明するために動きを止めるため進行が遅い傾向があり、また続編で解決される問題が「多くの読者、特にアメリカの読者に不快な思いをさせることになりそうだ」と論評している[15]。『ホーン・ブック・マガジン』誌では、Martha V. Parravanoが「ある人は(この作品が)幅広く、人の心をつかんで離さない文章で、夢中にさせると感じるだろうし、またある人は、長く、まとまりがなく、曲がりくねった副詞だらけと感じるだろう」と、称賛と批判が入り交じった批評をしている[16]。『パブリッシャーズ・ウィークリー』誌は、この本の「燻製ニシンの虚偽、最も注意深い読者の目を逸らそうとする狡猾な手掛かりと手の込んだ驚き」を称賛し、「これまでで彼女の最もゾクゾクさせる作品になるかもしれない」と述べている[17]。『ザ・ニューヨーカー』誌に書いたジョーン・アコセラ英語版は、「前作が稲妻のように動いたのに対し、ここではテンポが遅く、エネルギーがより分散している。同時に、雰囲気はより重苦しくなっている。」と指摘している[18]

CNNのKristin Lemmermanは「彼女の文章は、典型的な海辺を舞台にした作品と多くの共通点があり、序盤は新しい読者に登場人物を紹介するため要約が多すぎたが、ローリングはすぐに軌道に戻り、よく描かれた多くの新しい登場人物を読者に紹介している」とし、名作ではないと述べた[19]Salon.comに書いたCharles Taylorは、雰囲気の変化と登場人物の成長についておおむね肯定的であった[20]。『エンターテインメント・ウィークリー』誌の批評家Kristen Baldwinは『炎のゴブレット』に「A-」の評価を与え、登場人物の成長と提示された多くの主題を称賛している。しかし、衝撃的なクライマックスは、若い読者にとって「悪夢の工場」となるかもしれないと懸念している[21]

2012年、『School Library Journal英語版』誌が発表した「子ども向け小説のトップ100」の中で98位にランクインした[22]

受賞歴および表彰歴編集

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』は2001年のヒューゴー賞 長編小説部門をはじめ、数種の賞を獲得している[23]。2002年インディアン・ペイントブラシ・ブック賞英語版を獲得し、これは『賢者の石』『アズカバンの囚人』に続いて3度目の受賞であった[24]。またこの小説は、最高の本の1つとしてオッペンハイム・トイ・ポートフォリオ プラチナ賞英語版にも選ばれ、「最初の3冊よりも心を動かされる」と評された[25]。さらに、『エンターテインメント・ウィークリー』誌が選ぶ『The New Classics: Books – The 100 best reads from 1983 to 2008』では、『炎のゴブレット』は第2位に選ばれている[26]。『ガーディアン』紙が発表した「21世紀の最高の100冊」で、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』は97位にランクインした[27]

映画編集

魔法ワールド > ハリー・ポッター (映画シリーズ) > ハリー・ポッターと炎のゴブレット
ハリー・ポッターと炎のゴブレット
Harry Potter And The Goblet Of Fire
監督 マイク・ニューウェル
脚本 スティーブ・クローブス
原作 J・K・ローリング
製作 デヴィッド・ハイマン
製作総指揮 デヴィッド・バロン
ターニャ・セガーチェン
出演者 ダニエル・ラドクリフ
ルパート・グリント
エマ・ワトソン
ロビー・コルトレーン
レイフ・ファインズ
マイケル・ガンボン
ブレンダン・グリーソン
ジェイソン・アイザックス
ゲイリー・オールドマン
ミランダ・リチャードソン
アラン・リックマン
マギー・スミス
ティモシー・スポール
フランシス・デ・ラ・トゥーア
ペジャ・ビヤラク
デイビッド・ブラッドリー
ワーウィック・デイヴィス
トム・フェルトン
ロバート・ハーディー
シャーリー・ヘンダーソン
ロジャー・ロイド・パック
マーク・ウィリアムズ
スタニスラフ・アイエネフスキー
ロバート・パティンソン
クレマンス・ポエジー
音楽 パトリック・ドイル
撮影 ロジャー・プラット
編集 ミック・オーズリー
製作会社
配給 ワーナー・ブラザース
公開   2005年11月18日
  2005年11月26日
上映時間 157分
製作国   アメリカ合衆国
  イギリス
言語 英語
製作費 $150,000,000[28]
興行収入 $895,921,036[28]
110億円[29]  
前作 ハリー・ポッターと
アズカバンの囚人
次作 ハリー・ポッターと
不死鳥の騎士団
テンプレートを表示

暗い内容からアメリカではシリーズ初のPG-13(13歳未満には保護者の強い注意が必要)に格付けされた。

原作の「屋敷しもべ妖精解放戦線」の話は、映画版ではまるごと削られている。そのためドビーやウインキーも映画版には登場せず、鰓昆布を渡す役が、ドビーからネビルになっている。

本作で初めて英国人監督が起用された(1、2作目はアメリカ人のクリス・コロンバス、3作目はメキシコ人のアルフォンソ・キュアロン)。エンドクレジットの最後には、制作中に亡くなったキャスティング・ディレクター(Mary Selway)への追悼文が挿入されている。

なお、ビデオカセットの発売(セル・レンタル)はこの4作目が最後となり、次作以降のハリー・ポッターシリーズはすべてディスクメディア(DVDUMDBlu-ray Disc)での発売となっている。

スタッフ編集

キャスト編集

役名 俳優 日本語吹替え
ハリー・ポッター
タイトル・ロール
ダニエル・ラドクリフ 小野賢章
ロン・ウィーズリー ルパート・グリント 常盤祐貴
ハーマイオニー・グレンジャー エマ・ワトソン 須藤祐実
セドリック・ディゴリー ロバート・パティンソン 日野聡
ビクトール・クラム スタニスラフ・アイエネフスキー 坂詰貴之
フラー・デラクール クレマンス・ポエジー 小笠原亜里沙
アラスター・ムーディ ブレンダン・グリーソン 小林修
アルバス・ダンブルドア マイケル・ガンボン 永井一郎
ミネルバ・マクゴナガル マギー・スミス 谷育子
ルビウス・ハグリッド ロビー・コルトレーン 斎藤志郎
セブルス・スネイプ アラン・リックマン 土師孝也
フィリウス・フリットウィック ワーウィック・デイヴィス 田村錦人
アーガス・フィルチ デイビッド・ブラッドリー
チョウ・チャン ケイティ・リューング 川庄美雪
ドラコ・マルフォイ トム・フェルトン 三枝享祐
ネビル・ロングボトム マシュー・ルイス 上野容
フレッド・ウィーズリー ジェームズ・フェルプス 尾崎光洋
ジョージ・ウィーズリー オリバー・フェルプス
ジニー・ウィーズリー ボニー・ライト 高野朱華
コーネリウス・ファッジ魔法大臣 ロバート・ハーディ 篠原大作
ルシウス・マルフォイ ジェイソン・アイザックス 諸角憲一
バーテミウス・クラウチ・シニア ロジャー・ロイド・パック 佐々木勝彦
バーテミウス・クラウチ・ジュニア デイヴィッド・テナント 桐本琢也
イゴール・カルカロフ ペジャ・ビヤラク 清水明彦
オリンペ・マクシーム フランシス・デ・ラ・トゥーア 久保田民絵
嘆きのマートル シャーリー・ヘンダーソン 坂本千夏
アーサー・ウィーズリー マーク・ウィリアムズ 梅津秀行
リータ・スキーター ミランダ・リチャードソン 勝生真沙子
エイモス・ディゴリー ジェフ・ラウル 長克巳
ビンセント・クラッブ ジェイミー・ウェイレット 忍足航己
グレゴリー・ゴイル ジョシュア・ハードマン
マルフォイとダンスを踊るボーバトンの生徒 ダニエル・クロックフォード
シェーマス・フィネガン デヴォン・マーレイ 渡辺悠
ディーン・トーマス アルフレッド・イーノック 山本隆平
パーバティ・パチル シェファーリ・チョウドリー 沢城みゆき
パドマ・パチル アフシャン・アザド 斎藤千和
アンジェリーナ・ジョンソン ティアナ・ベンジャミン 松浦チエ
ナイジェル・ウォルバート ウィリアム・メリング 海鋒拓也
アーニー・マクミラン ルイス・ドイル
ハンナ・アボット Charlotte Skeoch
ガブリエル・デラクール アンジェリカ・マンディ
フランク・ブライス エリック・サイクス英語版 佐々木勝彦
クラッブ フィリップ・ラーム
ゴイル リチャード・ロッソン
ワルデン・マクネア アシュリー・アートス
エイブリー アレックス・パーマー
ノット イースター・フリエル
シリウス・ブラック ゲイリー・オールドマン 辻親八
ホグワーツ特急のワゴン販売員 マーガリー・メーソン
判事補 アラン・ワッツ
ジェームズ・ポッター エイドリアン・ローリンズ 後藤敦
リリー・ポッター ジェラルディン・ソマーヴィル 田中敦子
ピーター・ペティグリュー ティモシー・スポール 茶風林
ヴォルデモート卿 レイフ・ファインズ 江原正士

制作編集

進展編集

ハリー・ポッターと賢者の石』(2001年)と『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002年)を監督したクリス・コロンバスは、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004年)の制作中に『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の映画化で再び監督をすることを当初考えていたが、コロンバスの子供たちが家族らしく父親と一緒に過ごしたがっていることに加え[30]、最初の2作のためイングランドに引っ越してから子供たちが友達に会うためアメリカに戻りたがっているという理由から、最終的に辞退した。最初の3作を読むと、コロンバスは物語が暗くなっていくことに気づき、作者のJ・K・ローリングは、コロンバス、プロデューサーのデヴィッド・ハイマンおよび脚本家のスティーヴ・クローヴスに、続編の映画の撮影で彼ら自身で準備できるように、『炎のゴブレット』の彼女の意図に関する大量の原稿の写しを出版前に渡した[31]M・ナイト・シャマランは本作の監督を打診されたが、彼は『パイの物語』の映画化のほうに関心があった[32]。『アズカバンの囚人』のアルフォンソ・キュアロン監督が『ハリー・ポッター』の映画は1本しか監督できないと発表したため、イギリスの映画監督マイク・ニューウェルが監督に選ばれた[33]。監督の交代を説明する声明の中で、シリーズ・プロデューサーのハイマンは次のように述べている:

アルフォンソが『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』を完成させることに集中することを決めたとき、私たちは『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の複雑な挑戦に対応し、クリス・コロンバスやアルフォンソ・キュアロンの足跡を辿る監督を見つけるという気が遠くなるような仕事に直面しました。マイクの豊かで多様な一連の作品は、彼が完璧な選択であることを示しています。彼は子供たちと一緒に働き、私たちを笑わせ、そして私たちの席の端に座らせてくれました。彼は役者の扱いが上手く、すべての登場人物、すべての作品に素晴らしい人間性を吹き込んでいます。私はワクワクしています[33]

脚本の執筆は2003年4月に始められた[34]。ハイマンは、『炎のゴブレット』のプリプロダクションは1本の映画としては長すぎると考えていた。彼は「私たちは1本の映画として撮影して、最後にどうなるか見てみるつもりです。もし長すぎるようなら2本にします。」と述べた[34]。前作の脚本家であるクローヴスは、再び『炎のゴブレット』の脚本を担当した。636ページの本を1本の長編映画にしたことについて、クローヴスは「私たちは2本の映画になるといつも思っていましたが、2本に分ける方法が見つかりませんでした。ですので、本とは違う体験になるでしょう。」と述べている[35]。コロンバスはハイマンに『炎のゴブレット』の長さを考えて2本に分けるように助言したが、ワーナー・ブラザースはその案に興味を示さなかった[31]。ニューウェルは「原作に忠実なまま、長さを抑える」と同時に「スリラーとして1本の映画を作る方法がある」ことを見つけた[36]。この映画の準備のために、ニューウェルは『北北西に進路を取れ』(1959年)、『パララックス・ビュー』(1974年)、『コンドル』(1975年)などの「陰謀スリラー英語版」を観た[37]

衣装デザインおよび美術デザイン編集

ビクトール・クラムとハーマイオニーのユールボール(クリスマス舞踏会)衣装

衣裳デザイナージェイニー・ティーマイム英語版は、『炎のゴブレット』の衣裳デザイナーとして復帰した[38]:39。ティーマイムは、ボーバトン魔法アカデミーの制服を他校の落ち着いた色合いよりも目立つフレンチ・ブルー英語版の絹で作った[38]:13[39]。制服の生地は「ホグワーツの女子生徒が着ている制限の多い制服とはまったく対照的に、彼女たちの体型にぴったりと合う」という[40]。帽子は婦人帽子職人英語版フィリップ・トレーシーがデザインした[39]。ダームストラング専門学校の制服は厚手のウールで作られ[38]:13、真紅のローブと毛皮の帽子とケープを合わせていた[41]。ティーマイムは、ハプスブルク家ロシアの民間伝承英語版から着想を得た[41]ユールボール(クリスマス舞踏会)のために、ティーマイムは300着以上の衣装を創作した[39]。ハーマイオニーのドレスは、作成に3ヶ月を要し[39]、「おとぎ話のドレス」のようで[42]、「愛らしさと魅力」のバランスを取りながら「品行方正」を保ち[43]、ティーンエイジャーに相応しくありながら「少しセクシー」になるようにデザインされた[41][43]。アラスター・ムーディのコートはマカロニ・ウェスタンから着想を得て、チームが1週間かけて「経年変化とダメージ加工を施し一生物のコートにした」[44]

前作に引き続き、スチュアート・クレイグプロダクションデザイナーを、ステファニー・マクミランセットデコレーター英語版を務めた。映画の範囲のために、新しいセットや古いセットの変形が多く作られた。マクミランは、ユールボールの場面で大広間の外観を改めることに最も興奮した[45]。小説に氷の宮殿と書かれていたように、彼らは「魔法の天井を氷で作り」、反射する銀で壁を覆って、装飾を「氷や銀に作り直す」ことを決めた。マクミランと、同じくセットデコレーターであるリー・サンデルズ英語版も「魔法の氷の彫刻、氷の飲み物、白く凍った食べ物」を作った[38]:15–16。三大魔法学校対抗試合の各課題には、大規模なセットが必要だった。ハリーがハンガリー・ホーンテール種のドラゴンと対決する、最初の課題の岩場のセットはリーブスデン・スタジオの2つのセクションに作られた。クレイグはこのセットを「私たちがこれまで作った映画の中で最大のセットの1つ」と呼んだ[38]:9。映画の水中シーンを含む第2の課題のため、撮影班は「約50万ガロンの水が入る」[46]深さ20フィート (6 m)×60平方フィート (5.6 m2)[38]:11ブルー・スクリーン水槽を設計および作成した。これはヨーロッパ最大の水中撮影用水槽である[47]。迷路の中で行われた最終課題に関しては、高さ20 to 40フィート (6–12 m)の生け垣の壁が作られ、CGで強調された[48]

撮影編集

『炎のゴブレット』ではオックスフォード大学ニュー・カレッジ英語版ディヴィニティ・スクール英語版がホグワーツの一部となった

主要撮影は2004年5月4日に正式に開始されたが[49]、主演俳優による撮影はイギリスのリーブスデン・スタジオで2004年6月25日から開始され[50][51]、2005年3月に終了した[38]:9

リーブスデン・スタジオ周辺の地域は、クィディッチ・ワールドカップ英語版の会場として使われ、アイビングホー・ビーコン英語版[52]アッシュリッジ・ウッド英語版[53]で撮影され、登場人物が移動キーを使って落ちていった崖は、イースト・サセックス州シーフォードセブンシスターズ・カントリーパークに位置する[54]。着地シーン中に役者を宙吊りにするため、カービーワイヤ英語版が使われた[55]

ホグワーツの一部はオックスフォード大学で撮影された。ハリーと(のちにムーディにフェレットにされてしまう)マルフォイの対決は、ニュー・カレッジ英語版回廊に囲まれた四角い中庭で撮影された[56]ディヴィニティ・スクール英語版は、マクゴナガルがグリフィンドールの生徒にユールボールでの踊り方を教える部屋となり、前作ではホグワーツの医務室としても使われた[57]。ユールボールの場面は、2004年12月に撮影された[42]。 ホグワーツの湖の場面は、サリー州バージニア・ウォーター湖英語版で撮影された[58]

ハグリッドがハリーにドラゴンを見せる森はパインウッド・スタジオに隣接するブラック・パーク・カントリー・パーク英語版で撮影され[59][57]三大魔法学校対抗試合の最初の課題はネビス峡谷英語版スティール滝英語版ブラック・ロック渓谷英語版で撮影された[60]。「黒い湖」を舞台にした第2の課題では、役者を吊り下げ風を当てて水中を再現する「ドライ・フォー・ウェット英語版」と呼ばれる手法を制作者は試したが、「髪の毛が納得のいくように波打たない」ことが判った[61]。その結果、この一連の場面は大きな水中タンクで撮影され、役者たちはスタント・コーディネーターグレッグ・パウエル英語版の監督のもとで、スクーバダイビングの講習を受けて準備をした。ダニエル・ラドクリフはこの場面のために6ヶ月間のトレーニングを受け、撮影にかかった3週間で40時間以上水中で過ごした[38]:11

音楽編集

『ハリー・ポッター』映画の最初の3作を作曲したジョン・ウィリアムズは、多忙なスケジュールのため、4作目には復帰できなかった[62]。『白馬の伝説英語版』や『フェイク』でマイク・ニューウェルと一緒に仕事をしたパトリック・ドイルがジョン・ウィリアムズに代わって作曲家として参加した。当初、ドイルはウィリアムズの素材を使って作成するという要求だったが、最終的にはシリーズのライトモティーフである『ヘドウィグのテーマ』のみ以前の楽譜から残された[63]。本作の作曲を担当するとまで報道[64]されていたパルプのリードシンガー、ジャーヴィス・コッカーは、『大いなる遺産』のサウンドトラックで一緒に仕事をしたドイルから、魔法使いのロックバンドのための歌を作るよう頼まれたミュージシャンの1人だった。ドイルがコッカーの作曲を選ぶと、彼やレディオヘッドジョニー・グリーンウッドフィル・セルウェイといったイギリスのミュージシャンが、架空のバンド英語版が演奏するために選ばれ、ともにサウンドトラックの曲を演奏し、映画にもカメオ出演した[65][66]

原作本との違い編集

 
マイク・ニューウェル監督は、この本を「家のレンガのように大きい」と言い表した[67]

『炎のゴブレット』の小説は『アズカバンの囚人』のほぼ2倍の長さがあるため、脚本家とプロデューサーは原作を映画へ移行するために、特定の場面や構想を減らした。監督のマイク・ニューウェルは、この問題を「巨大な本を映画の範囲に圧縮すること」の1つと説明した[68]。これはハリーと彼の旅に直接関係のない、小説の構成要素をすべて「脇に置く」ことで達成された[68]

『炎のゴブレット』は、映画化された作品の中でプリベット通りから始まらない初めての作品である。冒頭の一連の場面のあとに、ハリーはクィディッチ・ワールドカップの朝、ロンの実家「隠れ穴」で目を覚ます[69]

クィディッチ・ワールドカップの試合は時間の関係で削除され、突然時間が飛ぶ形となった。これを一部の批評家がぎこちない、または「慌ただしい」とみなした。原作では、ハリーとウィーズリー家の多くはアイルランドを応援しているが、映画の中ではハリーとロンはブルガリアを応援している。ただしそれでも、2人はブルガリアのシーカーであるビクトール・クラムを称賛する[70]

その他の場面は、最も重要な話の詳細だけが含まれるように短縮、統合された。例えば、「憂いの篩」(うれいのふるい)でハリーが目撃した3つの死喰い人(デスイーター)裁判は、1つの一連の場面に統合されている。ビル・ウィーズリー、チャーリー・ウィーズリー、ルード・バグマン、ウィンキー、ナルシッサ・マルフォイ、およびバーサ・ジョーキンズについてはすべて登場せず、本来ハリーが第2の課題で鰓昆布を手に入れるのを助ける立場にあるドビーも登場しない。ドビーの代わりに、この場面はネビル・ロングボトムが関わるように変更された。リータ・スキーターが違法で未登録の動物もどきであることが明らかになる最後の列車の場面はない。ハリーが賞金1,000ガリオンを受け取ることも手放すことも描かれていない。シリウス・ブラックのすべてのセリフは、たった1度の暖炉での会話に凝縮されている。クラウチ・ジュニアがアズカバンに連れ戻される場面は、コーネリウス・ファッジが呼び出した吸魂鬼(ディメンター)によって「殺された」原作と異なる。また、ファッジがヴォルデモートの復活について信じることを拒否する会話もなく、これは次回作での説明に持ち越されている[69]

配給編集

マーケティング編集

この映画は、2005年5月7日の『ハリー・ポッターと秘密の部屋』のテレビ初放映の際、ABCで独占初公開された[71]。最初の予告編は2005年5月8日にオンラインで公開された[72]。国際版の予告編は2005年8月23日にオンラインで初登場した[73]

ビデオゲーム版英語版は、英国EA社英語版により設計され、2005年11月8日に発売された[74]マテル社は、この映画に基づいたアクションフィギュアやアーティファクトなどを発売した[75]。これら中には、4本の映画に関連する1,000問以上の問題を収録した『Harry Potter Scene It?英語版』の初版があった[76]

劇場公開編集

『炎のゴブレット』は、その暗いテーマ、空想暴力、脅威、恐怖の映像のため、BBFCにより12A指定(12歳以上推奨)をされたシリーズ初の作品である[77][78]。アメリカでは、「一連の空想暴力と恐怖の映像」のためMPAAによりPG-13英語版指定を受けた[79][80]。オーストラリアでは、ACBが「中程度の暗いテーマ」「中程度の空想暴力」のためM(Mature: 成熟)に分類した[81]

『炎のゴブレット』は、従来型の劇場とIMAXで同時公開されたシリーズで2作目の作品である[82]。『Harry Potter and the Goblet of Fire: The IMAX Experience』と呼ばれるこの映画は、IMAXとワーナー・ブラザース・ピクチャーズとの間で設定された「商業成長戦略」に加わるため、35mm版からIMAX用にデジタルリマスターされた[83][84]

この映画は、イギリスとアメリカで2005年11月18日に公開されてから2週間以内にほとんどの国で公開され、オーストラリアでは2005年12月1日に公開された。アメリカでは、この映画はIMAXスクリーンを含む最大3,858の劇場で上映された[85]

2005年11月6日、イギリス ロンドンでこの映画のワールド・プレミアが開催された[86]。この試写会では、火を噴くハンガリー・ホーンテールのアニマトロニクスが登場した[87]。最初の課題の前にハグリッドがハリーを夜の森に案内する場面で使われた全長40フィートのドラゴンは、本作の特殊効果スーパーバイザーであるジョン・リチャードソンとクリーチャー・エフェクトおよびメイクアップ・スーパーバイザーであるニック・ダッドマン英語版によって設計・製作された[38]:10

映像ソフト編集

この映画は、2006年3月7日に北米でDVD版が発売された。1枚組と2枚組のほか、その当時までに制作された全4作品を収録した8枚組のDVD BOXも発売された[88]。特典ディスクには、3つのインタラクティブ・ゲームと7つの舞台裏が収録されている。また、本作はPSP用のUMD形式でも発売された。

VHSの発売は少なくともニュージーランドとフィンランドで行われ、映画はフルスクリーンで収録された[89]

北米での発売初日には500万枚以上を売り上げ、初日の販売でシリーズ最高を記録した。また最初の1週間で、ワイドスクリーン版とフルスクリーン版のDVDを合わせて900万枚以上を売り上げた[90]

イギリス版は2006年3月20日にDVDで発売され、発売初日に1秒間で6枚を売り上げ、イギリスDVD史上最速の売り上げとなった。オフィシャル・チャート・カンパニーによると、このDVDは初週だけで140万枚を売り上げたという。また、北米の2枚組版と同様の特典を付けた2枚組版も発売された[91]

このDVDは、史上最速で売れたDVDとしてギネス世界記録を保持している。この成果は、2007年版ギネス世界記録に追加され、2006年4月にリーブスデン・スタジオにおける『不死鳥の騎士団』の撮影現場でダニエル・ラドクリフに賞を授与している写真が掲載されている[92]

アメリカでは、ハリー・ポッター映画の最初の5作が2007年12月11日にHD DVDBlu-ray Discで発売された。4作目はその後、『Harry Potter: Complete 8-Film Collection』や『Harry Potter Wizard's Collection』など、シリーズで発売されたその他の作品を含むボックスセットが多数発売されている。舞台裏映像、予告編、追加シーン、長編スペシャル『Creating the World of Harry Potter Part 4: Sound & Music』が収録された、『炎のゴブレット』アルティメット・エディションが2010年10月19日に発売された[93]。アルティメット・エディションには含まれていないが、約167分のエクステンデッド・バージョンが一部のテレビ放送で放映された[94]

日本ではワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントよりブルーレイ、DVDが発売。

  • ハリー・ポッターと炎のゴブレット 期間限定生産版(DVD1枚組、2006年4月21日発売)
  • ハリー・ポッターと炎のゴブレット 特別版(DVD2枚組、2006年4月21日発売)
  • 【初回限定生産】ハリー・ポッター 第1章〜第4章 お買い得パック(DVD4枚組、2007年11月21日発売)
  • ハリー・ポッターと炎のゴブレット ブルーレイ(1枚組)
  • 【数量限定生産】ハリー・ポッターと炎のゴブレット アルティメット・コレクターズ・エディション(3枚組、ブルーレイとDVDでリリース、2011年4月21日発売)
  • ハリー・ポッターと炎のゴブレット コレクターズ・エディション(Blu-ray版、DVD版共に3枚組、2016年3月23日発売)
  • ハリー・ポッターと炎のゴブレット 〈4K ULTRA HD&ブルーレイセット〉(3枚組、2017年12月20日発売)

テレビ放送編集

回数 テレビ局 番組名 放送日 放送時間 視聴率 備考
初回 フジテレビ 土曜プレミアム 2009年1月17日 20:03 - 23:10 20.1% 地上波初放送
57分拡大、57分繰上げ
2回目 2010年8月28日 21:00 - 24:05 12.5% 55分拡大
3回目 テレビ朝日 日曜洋画劇場 2011年7月10日 21:00 - 23:29 12.0% 35分拡大
4回目 日本テレビ 金曜ロードSHOW! 2013年8月16日 13.8%
5回目 2015年6月12日 21:00 - 23:24 15.6% 30分拡大
6回目 2017年10月27日 10.4%
7回目 2021年11月26日 9.2% 30分拡大
ハリーポッターシリーズ映画化20周年記念
  • 視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。

ゲーム編集

同タイトルのコンシューマゲームも発売された。

日本においてはハードはニンテンドーDSニンテンドーゲームキューブ、メーカーはこれまでと同一のエレクトロニック・アーツ、2005年11月26日発売。

このほかにゲームではないが、やはり映画を題材にしたトレーディングカードが発売されている。

関連項目編集

  • 山本友樹 - 全曲の編曲を担当した
  • サラマンダー (映画) -「口の両端の管から種類の異なる液体を噴射して化学反応を起こして引火させる」ドラゴンの前例で、他のシリーズの作品でも用いられた表現である[95]ハリー・ポッターと死の秘宝でも、グリンゴッツでのウクライナ・アイアンベリー種の火炎は口内の2ヶ所から炎を噴射するという描写になっている)

脚注編集

  1. ^ a b c A Potter timeline for muggles”. Toronto Star (2007年7月14日). 2011年3月21日閲覧。
  2. ^ a b c d e f Jensen, Jeff (2000年8月4日). “Rowling Thunder”. Entertainment Weekly. 2011年11月28日閲覧。
  3. ^ Hartman, Holly (2000年1月20日). “Harry Potter and the Goblet of Fire: Pre-release”. Infoplease. 2010年12月3日閲覧。
  4. ^ a b Section: Extra Stuff”. J. K. Rowling Official Site. 2011年3月21日閲覧。
  5. ^ Comic Relief live chat transcript”. Accio Quote! (2001年3月). 2010年12月3日閲覧。
  6. ^ “2000–2009—The Decade of Harry Potter Gives Kids and Adults a Reason to Love Reading” (プレスリリース), Scholastic, (2009年12月15日), http://mediaroom.scholastic.com/node/277 2010年12月3日閲覧。 
  7. ^ Part 2: Crisis of Sustainability”. 2014年10月5日閲覧。
  8. ^ Rowling, J.K.. “At the end of 'Goblet of Fire', in which order should Harry's parents have come out of the wand?”. J.K. Rowling Official Site. 2010年10月20日閲覧。
  9. ^ HPL: Edits and Changes- Goblet of Fire”. Harry Potter Lexicon. 2010年10月20日閲覧。
  10. ^ Archived copy”. 2020年3月31日閲覧。
  11. ^ Pigott, Nick, ed (July 2000). “Headline News: Red livery for Taw Valley?”. en:The Railway Magazine (London: IPC Magazines) 146 (1191): 17. 
  12. ^ Pigott, Nick, ed (August 2000). “Headline News: Taw Valley set for four-day tour in EWS red”. The Railway Magazine (London: IPC Magazines) 146 (1192): p. 5, photo; p. 14. 
  13. ^ Pigott, Nick, ed (September 2000). “Headline News: 'Hogwarts Express' shunts 'Thomas' into a siding”. The Railway Magazine (London: IPC Magazines) 146 (1193): 15. 
  14. ^ King, Stephen (2000年7月23日). “Harry Potter and the Goblet of Fire”. The New York Times. https://archive.nytimes.com/www.nytimes.com/books/00/07/23/reviews/000723.23kinglt.html 2011年3月13日閲覧。 
  15. ^ Harry Potter and the Goblet of Fire”. en:Kirkus Reviews (2000年8月1日). 2011年3月13日閲覧。
  16. ^ Parravano, Martha V. (2000年11月). “Harry Potter reviews”. en:The Horn Book Magazine. 2013年7月29日閲覧。
  17. ^ Children's Review: Harry Potter and the Goblet of Fire by J. K. Rowling”. Publishers Weekly (2000年8月1日). 2013年7月29日閲覧。
  18. ^ Acocella, Joan (31 July 2000). “Under the Spell”. The New Yorker: 74–78. オリジナルの29 March 2013時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130329154654/http://archives.newyorker.com/?i=2000-07-31#folio=074. 
  19. ^ Lemmerman, Kristin (2000年7月14日). “Review: Gladly drinking from Rowling's 'Goblet of Fire'”. CNN. 2011年3月13日閲覧。
  20. ^ Taylor, Charles (2000年7月10日). “The plot deepens”. Salon. 2011年3月13日閲覧。
  21. ^ Baldwin, Kristen (2001年7月21日). “Harry Potter and the Goblet of Fire”. Entertainment Weekly. 2011年11月28日閲覧。
  22. ^ Bird, Elizabeth (2012年7月7日). “Top 100 Chapter Book Poll Results”. A Fuse #8 Production. Blog. en:School Library Journal (blog.schoollibraryjournal.com). 2021年12月8日閲覧。
  23. ^ 2001 Hugo Awards”. World Science Fiction Society. 2011年3月27日閲覧。
  24. ^ Indian Paintbrush Book Award — By Year”. 2011年3月27日閲覧。
  25. ^ Harry Potter series”. Oppenheim Toy Portfolio (2000年). 2011年3月27日閲覧。
  26. ^ The New Classics: Books”. en:Entertainment Weekly (2007年6月18日). 2013年4月3日閲覧。
  27. ^ 100 Best Books of the 21st Century”. en:TheGuardian.com (2019年9月21日). 2019年12月8日閲覧。
  28. ^ a b Harry Potter And The Goblet Of Fire (2005)” (英語). Box Office Mojo. 2010年2月6日閲覧。
  29. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)660頁
  30. ^ Chris Columbus Talks 20 Years of HARRY POTTER and Why the Series Should Never Be Remade | INTERVIEW. Jake's Takes. 3 November 2021. YouTubeより。
  31. ^ a b Perez, Lexy (2021年11月11日). “'Harry Potter and the Sorcerer's Stone' Turns 20: Director Chris Columbus Reflects on Pressures to Adapt Book and Hopes to Direct 'Cursed Child'”. The Hollywood Reporter. 2021年11月15日閲覧。
  32. ^ https://www.looper.com/125990/the-untold-truth-of-m-night-shyamalan/
  33. ^ a b Susman, Gary (2003年8月11日). “Studio confirms Mike Newell will direct "Potter IV"”. Entertainment Weekly. 2021年1月20日閲覧。
  34. ^ a b Fourth Potter 'to make two films'”. BBC (2003年4月9日). 2021年3月2日閲覧。
  35. ^ Director brings fresh approach”. en:Los Angeles Daily News (2004年6月3日). 2021年3月2日閲覧。
  36. ^ Carnevale, Rob (2005年11月4日). “Interview – Mike Newell”. BBC. 2021年3月3日閲覧。
  37. ^ Gritten, David (2005年10月28日). “I was so fearful of breaking the spell”. The Daily Telegraph. 2021年3月3日閲覧。
  38. ^ a b c d e f g h i Harry Potter and the Goblet of Fire film production notes”. The Cinematic Intelligence Agency. 2012年10月13日閲覧。
  39. ^ a b c d Costumes”. en:Warner Bros. Studio Tour London – The Making of Harry Potter. 2021年7月6日閲覧。
  40. ^ Shakeri, Sima (2017年6月9日). “'Harry Potter' Costume Designer Explains Her Inspirations”. HuffPost. 2021年7月7日閲覧。
  41. ^ a b c Miller, Zoë (2020年11月17日). “A 'Harry Potter' costume designer shares secrets about iconic looks, from Hermione's Yule Ball dress to Luna Lovegood's earrings”. en:Business Insider Australia. 2021年7月6日閲覧。
  42. ^ a b Hogwarts School goes formal in 'Goblet of Fire'”. en:The Manila Times (2005年11月16日). 2021年7月7日閲覧。
  43. ^ a b Katz, Gregory (2005年11月6日). “It's Harry and the hormones”. Los Angeles Times. 2021年7月6日閲覧。
  44. ^ Being Moody”. IGN (2005年10月13日). 2021年7月7日閲覧。
  45. ^ Kennedy, Gerard (2012年1月26日). “Tech Support Interview: Stuart Craig and Stephenie McMillan on a decade of designing 'Harry Potter'”. en:HitFix. 2020年8月22日閲覧。
  46. ^ John Richardson (2006年3月7日). In Too Deep: The Second Task (DVD). Warner Bros. Entertainment 
  47. ^ Our History”. en:Warner Bros. Studio Tour London – The Making of Harry Potter. 2021年3月16日閲覧。
  48. ^ en:David Heyman (2006年3月7日). The Maze: The Third Task (DVD). Warner Bros. Entertainment 
  49. ^ Harry Potter at Leavesden”. en:Warner Bros. Studio Tour London – The Making of Harry Potter. 2012年10月13日閲覧。
  50. ^ Silverman, Stephen M. (2004年8月5日). “Ralph Fiennes Ready to Scare Harry Potter”. People. 2021年3月2日閲覧。
  51. ^ Murray, Rebecca (2004年6月25日). “"Harry Potter and the Goblet of Fire" Production News”. About.com. 2005年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年10月12日閲覧。
  52. ^ Seitz, Vanessa (2019年1月23日). “Midway News and Views”. The Woodford Sun. 2021年3月13日閲覧。
  53. ^ May, Adam (2020年7月25日). “The Hertfordshire locations used to film Star Wars, Indiana Jones, Harry Potter, Batman and more”. en:Hertfordshire Mercury. 2021年3月13日閲覧。
  54. ^ Baxter-Wright, Dusty (2017年9月5日). “17 Harry Potter locations you can actually visit IRL”. Cosmopolitan. 2021年3月13日閲覧。
  55. ^ Grace, Elizabeth (2021年3月6日). “Mark Williams Looks Back on "Harry Potter": "It Was Good to Be a Part of the Franchise"”. en:MuggleNet. 2021年3月13日閲覧。
  56. ^ Our living heritage”. en:New College, Oxford. 2021年3月13日閲覧。
  57. ^ a b Leggett, Tabatha (2014年1月21日). “The "Harry Potter" Guide To The U.K.”. BuzzFeed. 2021年3月13日閲覧。
  58. ^ Where was Harry Potter filmed?”. en:The Week (2018年7月19日). 2021年3月13日閲覧。
  59. ^ Ormerod, Peter (2020年3月30日). “Here are 38 of the best films shot in Buckinghamshire”. en:The Bucks Herald. 2021年3月14日閲覧。
  60. ^ A Harry Potter fan's guide to Scotland”. The Scotsman (2016年12月24日). 2020年6月5日閲覧。
  61. ^ Every Harry Potter director's favorite scene”. Entertainment Weekly (2018年10月18日). 2021年7月7日閲覧。
  62. ^ Harry Potter and the Goblet of Fire (Patrick Doyle)”. en:Filmtracks (2005年11月18日). 2021年7月11日閲覧。
  63. ^ Utichi, Joe (2007年12月19日). “Composer Patrick Doyle: The RT Interview”. Rotten Tomatoes. 2021年7月11日閲覧。
  64. ^ Geri (2004年10月20日). “New composer signed for next Harry Potter movie?”. en:HPANA. 2021年7月11日閲覧。
  65. ^ Lewis, John (2016年2月12日). “Jarvis Cocker on Pulp, Harry Potter and life in Paris”. Uncut. http://www.uncut.co.uk/features/jarvis-cocker-on-pulp-harry-potter-and-life-in-paris-72785/4 2016年9月8日閲覧。 
  66. ^ “UK rockers sip from Potter's 'Goblet'”. The New Zealand Herald. (2005年10月25日). http://www.nzherald.co.nz/movies/news/article.cfm?c_id=200&objectid=10351881 2012年10月9日閲覧。 
  67. ^ “Mike Newell - Harry Potter and the Goblet of Fire”. (2005年11月4日). https://www.bbc.co.uk/films/2005/11/04/mike_newell_harry_potter_2005_interview.shtml 2011年11月13日閲覧。 
  68. ^ a b Harry Potter: Behind the Magic. Grenada Television. (2005年11月19日) 
  69. ^ a b Dadds, Kimberly (2007年7月9日). “Harry Potter: books vs. films”. en:Digital Spy. 2007年9月14日閲覧。
  70. ^ Burr, Ty (2007年11月17日). “Harry Potter and the Goblet of Fire Movie Review”. The Boston Globe. https://www.boston.com/movies/display?display=movie&id=7080 2007年9月15日閲覧。 
  71. ^ “Exclusive First Look at 'Harry Potter and the Goblet of Fire' to Be Presented During Network Television Debut of 'Harry Potter and the Chamber of Secrets,' Airing May 7 on ABC”. Business Week. (2 May 2005). オリジナルの16 December 2013時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131216005307/http://www.businesswire.com/news/home/20050502006197/en/Exclusive-Harry-Potter-Goblet-Fire-Presented-Network 2012年10月12日閲覧。. 
  72. ^ “Potter four film trailer released”. CBBC Newsround (BBC). (2005年5月8日). http://news.bbc.co.uk/cbbcnews/hi/newsid_4520000/newsid_4527100/4527151.stm 2012年10月12日閲覧。 
  73. ^ Pearson, Anthony (2005年8月23日). “Harry Potter and the Goblet of Fire International Trailer!”. Monsters and Critics. 2012年10月12日閲覧。
  74. ^ Castaneda, Karl (2012年4月12日). “EA Announces Harry Potter and the Goblet of Fire”. Nintendo World Report. 2012年10月12日閲覧。
  75. ^ Grossberg, Joshua (2005年2月23日). “Toy Fair Feels the Force”. E! News. 2012年10月12日閲覧。
  76. ^ Barbara Vencheri; Sharon Eberson (2005年11月18日). “A 'Goblet' full of Potter movie tie-ins”. Pittsburgh Post-Gazette: p. C-5. https://news.google.com/newspapers?id=cPBRAAAAIBAJ&pg=6775,4604526 2012年10月14日閲覧。 
  77. ^ How Goblet of Fire got its 12A rating”. CBBC en:Newsround. BBC (2005年10月19日). 2020年9月19日閲覧。
  78. ^ Mark Kermode (2005年11月20日). “Mark Kermode: Should we shield our children from Harry Potter?”. The Guardian. 2020年9月19日閲覧。
  79. ^ Ray Subers (2010年10月5日). “MPAA Ratings: 'Harry Potter and the Deathly Hallows (Part One)'”. Box Office Mojo. 2020年9月19日閲覧。
  80. ^ McClintock, Pamela (2005年11月8日). “'Harry Potter' hits puberty”. Variety. 2020年9月21日閲覧。
  81. ^ Australian Classification (2019年8月31日). “HARRY POTTER AND THE GOBLET OF FIRE”. Australian Classification Board. 2020年9月9日閲覧。
  82. ^ “Potter film to get Imax release”. BBC News. (2005年5月3日). http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/4509435.stm 2012年10月15日閲覧。 
  83. ^ McCoy, Adrian (2005年11月16日). “IMAX gains in popularity; 'Potter,' 'Express' due here”. Post-Gazette. http://www.post-gazette.com/stories/ae/movies/imax-gains-in-popularity-potter-express-due-here-610357/ 2012年10月15日閲覧。 
  84. ^ "Harry Potter and the Goblet of Fire" Gets an IMAX Release”. About.com (2005年5月2日). 2012年10月15日閲覧。
  85. ^ Harry Potter and the Goblet of Fire”. Box Office Mojo. IMDb. 2020年12月14日閲覧。
  86. ^ “'Harry Potter' cast attends London premiere”. USA Today. (2005年11月6日). http://usatoday30.usatoday.com/life/people/2005-11-06-potter-premiere_x.htm 2012年10月15日閲覧。 
  87. ^ Briggs, Caroline (2005年11月6日). “Potter premiere casts its spell”. BBC News. http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/4412936.stm 2012年10月15日閲覧。 
  88. ^ The World's #1 Harry Potter Site Archived 23 December 2017 at the Wayback Machine.. Mugglenet.com. Retrieved 29 May 2007.
  89. ^ DragoonClawNZ. “Harry Potter and the Goblet of Fire on VHS”. 2018年11月19日閲覧。
  90. ^ Greg. “Harry Potter DVDs”. 2011年10月3日閲覧。
  91. ^ Goblet fastest selling DVD ever Archived 25 April 2006 at the Wayback Machine.. News.BBC.co.uk. Retrieved 29 May 2007.
  92. ^ 'GoF' DVD now a Guinness World Record holder Archived 18 May 2006 at the Wayback Machine.. HPANA.com. Retrieved 29 May 2007.
  93. ^ Brown, Kenneth (2010年10月23日). “Harry Potter and the Goblet of Fire Blu-ray Review”. Blu-ray.com. 2012年10月15日閲覧。
  94. ^ Puig, Claudia (2008年12月5日). “ABC Family peeks at ' Half-Blood Prince'”. USA Today. http://usatoday30.usatoday.com/life/movies/news/2008-12-04-potter-abc-family_N.htm 2012年10月17日閲覧。 
  95. ^ Frederick Blichert, 2017, Without ‘Reign of Fire’ CGI Dragons Would Probably Suck, VICE

外部リンク編集