ハーマン・カードンHarman/Kardon)は、オーディオ機器ブランドである。ハーマン・インターナショナルの一部門で、民生用のホームオーディオ、カーオーディオを生産する。

ハーマン・カードン
業種 電子工学
設立 1953年 (71年前) (1953)
創業者 シドニー・ハーマン
バーナード・カードン
本社
製品 音響機器
親会社 ハーマン・インターナショナル
ウェブサイト harmankardon.com

概要

編集

1953年にシドニー・ハーマンバーナード・カードンによりハイファイオーディオを製造する企業として設立された。ふたりは音楽と芸術に深い関心をもっていた。

ハーマン・カードンの最初の製品はFMチューナーである。設立された一年後には、世界初のハイファイ・レシーバーである Festival D1000 を発表した。このモノラルユニットは、技術に詳しくない消費者に向けて発売されたというだけでなく、チューナー、コントロール・ユニット、アンプを単一のシャーシに組み込んだ、現在でもよく知られる特徴をもっていた。1958年には世界初のステレオ・レシーバーである Festival TA230 を発表し、技術に詳しくない消費者に向けてもう一度、広くハイファイを広めようとした。ステレオ・サウンドは、ひとつのチャンネルをAMバンドから、もうひとつのチャンネルをFMバンドからとることにより達成された。シドニー・ハーマンは後に商務長官となり一時期ハーマン・カードンの経営から遠ざかるが、退任後は経営に復帰した。シドニー・ハーマンには息子と娘がおり、娘が会社を引き継いだ。

製品

編集

ハーマン・カードンのカーオーディオはBMWランドローバーミニボルボメルセデス・ベンツサーブ・オートモービルハーレーダビッドソンおよびスバル[1]などに供給されている。

東芝のノートパソコンの「dynabook」にも、コンシューマ向けのみ2004年からハーマン・カードンの技術が採用されている。

サイテーションXX

編集

1970年代の終わりに、ハーマン・カードンのパワーアンプ、サイテーションXX(Citation XX)は、「世界で最も高音質のパワーアンプである」とアメリカ合衆国の雑誌 The Audio Critic の編集者に評された[2]サイテーションXXは、TIM(トライジェント・インター・モジュレーション)理論を1970年に提唱した[3]マッティ・オタラにより設計された。

脚注

編集

外部リンク

編集