バコ・サハキャン

アルメニアの政治家 (1960-)

バコ・サハキャンアルメニア語: Բակո Սահակյան1960年8月30日 - )は、事実上独立したアルツァフ共和国(かつてはナゴルノ・カラバフとも呼ばれた)の政治家。第3代大統領を2007年から2020年まで務めた。

バコ・サハキャン
Բակո Սահակյան
Bako Sahakyan.jpg
2013年のサハキャン

任期 2007年9月7日 – 2020年5月21日

アルツァフ共和国の旗 アルツァフ共和国
内務大臣
任期 1999年8月2日 – 2001年
元首 アルカジー・グカシャン

アルツァフ共和国の旗 アルツァフ共和国
国家安全保障局長官
任期 2001年 – 2007年
元首 アルカジー・グカシャン

出生 (1960-08-30) 1960年8月30日(62歳)
Flag of the Azerbaijan Soviet Socialist Republic (1956–1991).svg アゼルバイジャン・ソビエト社会主義共和国ナゴルノ・カラバフ自治州ステパナケルト

経歴編集

1960年8月30日に、アゼルバイジャン・ソビエト社会主義共和国領内ナゴルノ・カラバフ自治州の州都ステパナケルトに生まれた[1]。高等学校卒業後の2年間をソビエト連邦軍で軍務に服し、その後は自動車工場や採石場で働いた[1]1983年から1987年まで官吏としてステパナケルトの考古遺産修復に関わり、翌1988年からカラバフ運動英語版に参加し始めた[1]

1990年からナゴルノ・カラバフ国防軍に加わり、ソビエト連邦の崩壊後の1992年から1997年にかけて国防委員会副司令官・後方部隊司令官・外交部副司令官などを歴任した[1]。1997年から1999年まではアルメニアで内務・国家保安相セルジ・サルキシャンの側近を務め[2]、在ロシア・アルメニア大使館 (ru) でも勤務した[3]。帰国してのち、1999年8月2日[3]から2001年までアルツァフ共和国内相を務めた[1]。2001年から2007年まで国家安全保障局長を務め、少将にまでなった[1]

2007年7月19日の大統領選挙では、アルツァフ共和国アゼルバイジャンからの完全独立や[2]出生率の向上を訴えて出馬し、85.12パーセントの票を得て当選[3]。同年9月7日から大統領に就任した[3]2012年7月19日の大統領選挙においても、67.65パーセントの得票率で再選された[4]。2期目の2017年2月に憲法改正を行い、アルツァフは大統領制に移行したと同時に、大統領選挙は議会総選挙と同時に行われることとなった。サハキャンの2期目の任期満了は2017年7月19日に迫っていたが新憲法により大統領選挙は総選挙のある2020年まで行われないこととなったため、7月19日には議会で今後3年間の過渡期の大統領が選出されることとなり、サハキャンが再選された[5]。2020年5月21日に大統領を退任。

称号編集

脚注編集

公職
先代
アルカジー・グカシャン
  アルツァフ共和国大統領
2007年9月7日 - 2020年5月21日
次代
アライク・ハルチュニャン