バタフライドア (Butterfly doors) は自動車ドアの開閉方式の1つである。シザーズドアと類似しているが、シザーズドアはAピラーの底部にある一つのヒンジを軸に上方へ開くドアなのに対し、バタフライドアはAピラーに沿った2つ以上のヒンジを軸に上方かつ外側へと開くドアである[1]。(ガルウィングドア#類似のドアデザインも参照)この機構によって、シザーズドアよりも乗り降りするためのスペースが広くなり、乗り降りが容易となる。ドライバーの迅速な交代や乗り降りが決定的なレースでは、この機構は重要となる。

Alfa Romeo 33 Stradale
ポルシェ・911 GT1
BMW・i8

初めてバタフライドアを採用した車は、ベルトーネフランコ・スカリオーネがデザインした1967年のアルファロメオ・ティーポ33/2ストラダーレである[2]。 ちなみにマクラーレンの車に採用されているドアの開閉方式は、正式にはバタフライドアではなく、メーカー担当者やディーラーのセールスマンによると、「ディヘドラルドア」と呼ばれている。

実例 編集


関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ Keith Lane (2011). Automotive A-Z: Lane’s complete dictionary of automotive terms. ISBN 184584419X. https://books.google.com/books?isbn=184584419X 
  2. ^ This Is the Vintage Alfa Romeo That Inspired the New 8C: This Is the Vintage Alfa Romeo That Inspired the New 8C, accessdate: 15. June 2019