バック・スタッフ: backstaff)は、天体の高度角を測るための道具である。別名でデイヴィス四分儀イギリス式四分儀とも呼ばれる[1]。16世紀の終りごろ、イギリスの航海士だったジョン・デイヴィスによってクロス・スタッフに代わる観測器具として発明された[1]

器具の一端に30°まで計測できる弧と針穴の空いた視準板が、もう一方には60°まで計測できる弧とスリットのある視準板が付いていて、これらを使って水平線に狙いを定めることができる。

ジョン・ハドリーが1731年に八分儀を発明するまで使われ続けた[1]

出典 編集

  1. ^ a b c クリストファー・ウォーカー編、山本啓示 川和田晶子訳『望遠鏡以前の天文学 -古代からケプラーまで』恒星社厚生閣、2008年 ISBN 978-4-7699-1085-5

関連項目 編集