パナマ地峡鉄道(パナマちきょうてつどう、Panama Canal Railway)は、パナマ共和国パナマ市コロン市を結ぶ全長48マイル(77キロメートル)の鉄道。世界最短の大陸横断鉄道である。

パナマ地峡鉄道
Panama Canal Railway Company
路線地図
パナマ地峡鉄道の路線図 (interactive version)[1]
大西洋 (カリブ海)
KDSTa
クリストバル港
KBHFaq ABZg+r
大西洋旅客駅
DSTRa@g
hKRZW
モンテリリオ橋 (ガトゥン川)
WDOCKSm DSTRe@f
ガトゥン湖
hKRZWae
(チャグレス川)
大陸分水界
SKRZ-Au
パンアメリカンハイウェイ パナマ市方面
TUNNEL2
ミラフロレストンネル
BHF
コロサル旅客駅
KDSTe
バルボア港
太平洋 (パナマ湾)

パナマ地峡鉄道の貨物列車
路線範囲 パナマ地峡
運行 1855年1月28日 (1855-01-28)
軌間 4 ft 8 12 in (1,435 mm) 標準軌
過去の軌間 5 ft (1,524 mm)
全長 47.6 mi (76.6 km)
本社 パナマ市
公式サイト https://www.panamarailroad.org/
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2014年パナマメトロ1号線が開通するまでは同国唯一の鉄道だった。

経緯 編集

 
1854年のパナマ鉄道

パナマ運河の開業前、大西洋から太平洋に出るには南アメリカマゼラン海峡を航路で経由する遠回りを強いられたが、この鉄道が1855年に開業したことで、航路の間に鉄道を挟む形でショートカットが可能になった。特にゴールドラッシュの影響でアメリカ合衆国東海岸やヨーロッパからアメリカ西海岸へ向かうものが増えており、それらのものにとってはロッキー山脈駅馬車越えルートと同様、花形と見なされていた。むしろ日数がかかり、道も不安定で治安の問題もある駅馬車ルートより、パナマ地峡鉄道経由の船舶ルートのほうが、費用は高いものの短時間かつ安全にいけるルートとされた。

パナマ運河が1914年に開通して、さらにアメリカ・カナダで大陸横断鉄道がそれぞれ開業した事により、この鉄道の意義は薄れたが、喫水調整で陸路積み替えを行う船もあることから、その後も存続した。1979年にアメリカ合衆国からパナマ政府へ管理が移される。2000年には軌間を1524ミリメートル(広軌)から1435ミリメートル(標準軌)へ改め、現在は平日に1日1往復が運行されている。

出典 編集

  1. ^ The Panama Rail Road”. panamarailroad.org. 2010年5月5日閲覧。

関連項目 編集