パーツヨキ川(パーツヨキがわ、フィンランド語: Paatsjokiスコルト・サーミ語: Paaččjokk北部サーミ語: Báhčaveaijohkaノルウェー語: Pasvikelvaスウェーデン語: Pasvik älvロシア語: Паз もしくは Патсойоки)は、フィンランドノルウェーロシアを流れる河川。1944年の継続戦争終結以来、ノルウェーとロシアの国境となっている[1]。フィンランド語の「joki」は「川」の意味であるため、重言を避けるためにパーツ川と呼ばれることもある。

パーツヨキ川
延長 145 km
平均流量 175 m³/s
流域面積 18,344 km²
水源 イナリ湖
北緯68度53分30秒 東経028度22分00秒 / 北緯68.89167度 東経28.36667度 / 68.89167; 28.36667座標: 北緯68度53分30秒 東経028度22分00秒 / 北緯68.89167度 東経28.36667度 / 68.89167; 28.36667
水源の標高 118 m
河口・合流先 ベクフィヨルド
流域  フィンランド
 ノルウェー
ロシアの旗 ロシア
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フィンランドのイナリ湖に源を発し、ノルウェーとロシアを経てキルケネス近くのベクフィヨルドにそそぎ、ヴァランゲルフィヨルドからバレンツ海に至る。全長145km、流域面積は1万8404平方km。川沿いに立地する一連の水力発電施設は、パーツヨキ川水力発電所である[1]

沿岸には広大なヨーロッパアカマツ森林湿地があり、ヒシクイスズガモコホオアカヒグマユーラシアカワウソなどの繁殖地と生息地となっている。流域の一部は1996年にラムサール条約登録地となった[2]

タイセイヨウサケの好漁場であるが、漁や釣りをする際は国境線に十分留意しなくてはならない[1]

脚注 編集

  1. ^ a b c Store norske leksikon. “Pasvikelva” (Norwegian). 2013年3月13日閲覧。
  2. ^ Pasvik | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2017年12月21日). 2023年4月6日閲覧。

外部リンク 編集