パールグラミー学名Trichogaster leeri)は、スズキ目ゴクラクギョ科に分類される魚。

パールグラミー
パールグラミー
パールグラミー Trichogaster leeri
保全状況評価[1]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : キノボリウオ亜目 Anabantoidei
: ゴクラクギョ科 Belontiidae
: Trichogaster
: パールグラミー T. leeri
学名
Trichogaster leeri
(Bleeker, 1852)
英名
Pearl gourami

分布 編集

インドネシアスマトラ島ボルネオ島)、タイマレーシア

形態 編集

全長12cm。吻端から尾鰭の基部にかけて黒い筋模様が入る。また体側面と鰭には白い斑点が無数に入り、これがパール(真珠)の由来になっている。

オスは成熟すると地色がオレンジ色に発色し、胸鰭と尻鰭が櫛の歯のように伸長する。

生態 編集

水田などに生息する。

食性は雑食で、昆虫類甲殻類、水草などを食べる。

繁殖形態は卵生。オスはまず水草や口から出した粘着質の泡で水面に浮かぶ巣(泡巣)を作る。その後オスはメスの腹部をつついて産卵を促し、メスが卵を産むとメスに巻きつくようにして受精する。オスはメスが産んだ卵を巣へ運ぶ。卵が孵化するとオスは稚魚を口内に入れて保護する。

人間との関係 編集

観賞魚として飼育されることもあり、日本にも輸入されている。主に飼育下繁殖個体が流通する。空気呼吸を行うため溶存酸素の少ない水でも飼育が可能だが、逆に急な水流を好まないためフィルターはあまり水流を発生させないものを使用する。 餌としては市販されている冷凍アカムシやイトミミズ等の他に、人工飼料にも餌付く。稚魚は小型のため卵黄やインフゾリアなどの小型の餌が必要で、その後ブラインシュリンプなどを与える。飼育下繁殖はウォータースプライトのような水草があれば難しくはないが、上記のように稚魚の餌には小型の餌が必要になる。

脚注 編集

  1. ^ Low, B.W. 2019. Trichopodus leerii. The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T187958A91316190. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2019-2.RLTS.T187958A91316190.en. Accessed on 13 November 2023.

参考文献 編集

関連項目 編集