ヒョーゴスラビア
ヒョーゴスラビアは、摂津国・丹波国・但馬国・播磨国・淡路国の旧5国から構成される兵庫県を、様々な文化や民族が入り混じった、かつてヨーロッパに存在した国「ユーゴスラビア」になぞらえた言葉[1][2][3]。
歴史 編集
旧5国で構成された兵庫県は、多様な文化がある一方、県のイメージがまとまりづらいとされる。そのため、インターネット上でユーゴスラビアになぞらえて「ヒョーゴスラビア連邦」と呼ばれることがあった[4]。兵庫(ヒョーゴ)という語呂の良さが背景にあった[5]。
ヒョーゴスラビアはハッシュタグとして2013年8月頃にTwitterで流行し始め、2016年に盛り上がりを見せた。Twitter上ではあるあるネタや大喜利などが展開され、関西で人気のタレント上沼恵美子が「ヒョーゴスラビアの支配者の一人である」といった冗談も飛ばされた[6]。
2018年7月中旬、神戸市出身で東京都在住の男性が投稿した「兵庫県は七つの県境、六つの方言、五つの国、四つの新幹線駅、三つの空港、二つの海を持つ、一つの県」「ヒョーゴスラビア連邦と形容されるほど地域性多様」というメッセージは1万5000を超えるいいねを獲得した[5]。
評価 編集
「ヒョーゴスラビア」という呼称には「ユニーク」「奥深い」「多様性を反映している」などの好意的な意見がある[5]。週刊アスキーの花茂未来は、「兵庫県の変遷や現状、風土を的確に言い表しており、共感者も多い」と述べた[7]。
大衆文化 編集
Android対応のシミュレーションゲームアプリ『ヒョーゴスラビア』が配信された[6]。ヒョーゴスラビアはニコニコで公開されたフリーゲーム『標準語を取り戻すRPG』に登場する[8]。
参考文献 編集
- ^ “淡路に「阿波踊り」の文化が残る地域も?! 「ヒョーゴスラビア」における県境とは (1)淡路”. ラジオ関西 (2021年2月20日). 2023年9月30日閲覧。
- ^ “そこは「わさビーフファン」たちの夢の楽園 兵庫・朝来に爆誕した「ヤマヨシ直売所」 コラボ商品も実食”. おたくま経済新聞 (2023年1月25日). 2023年9月30日閲覧。
- ^ 『第三文明 2019年6月号』第三文明社、2019年5月1日。
- ^ “ヒョーゴスラビアが現実に?「兵庫五国連邦」が誕生”. 神戸新聞 (2019年2月23日). 2023年9月30日閲覧。
- ^ a b c 「兵庫ってヒョーゴスラビア連邦 SNS投稿に反響」『神戸新聞』、2018年8月25日、夕刊。
- ^ a b “兵庫県は多民族国家「ヒョーゴスラビア」である?”. ジェイ・キャスト (2016年9月7日). 2023年9月30日閲覧。
- ^ 花茂未来 (2013年8月31日). “楽しい米軍とゾンビでホームセンター【トゥギャッター通信】第146回”. アスキー. 2023年9月30日閲覧。
- ^ “「標準語を取り戻すRPG」がテスト公開 ~地域密着型ギャグRPGがスケールアップした新作”. インプレス (2021年10月11日). 2023年9月30日閲覧。