フィーバーマキシムは、1992年1月にSANKYOが発売した、イルミネーションドラムを搭載したパチンコ機のシリーズ名。

「GP」「GPⅢ」「EX」「EXⅡ」「EXⅢ」「DX」の6機種がある。

概要 編集

ドラム型のデジパチ。横3ラインが有効ラインとなっている。同時期、フィーバーフラッシュフィーバーアクシスⅠのように、有効ラインが横1ナナメ2の計3ラインのドラム型デジパチが続けて発表されていたため、横のみが有効ラインとなっているものは極めて変則的だった[1]

アタッカーはフィーバースパークシリーズと同様の、開くと中央にV入賞口がある、同系列のものを使用している[2]

フィーバーマキシムシリーズは1992年のSANKYO新台発表会で6機種が発表された。新高輪プリンスホテルにて行われた大々的なものであり、熱量のある宣伝であった。機種の説明の内容や質疑応答の返答では、「麻雀物語より〇〇です」「麻雀物語と同じです」といった、当時人気のあった平和麻雀物語(1991年)への対抗意識を感じさせる言い回しがされていた。本機種の他に、7セグ調のデジタル表示が特徴のフィーバーアストロン(1992年2月)と新枠のステラ枠が発表された[3]

スペック 編集

  • フィーバーマキシムGP
    • 賞球数 6&13
    • 大当たり最高継続 16R
    • 大当たり確率 1/245
  • フィーバーマキシムGPⅢ
    • 賞球数 6&13
    • 大当たり最高継続 16R
    • 大当たり確率 1/245
  • フィーバーマキシムEX
    • 賞球数 7&15
    • 大当たり最高継続 16R
    • 大当たり確率 1/235
  • フィーバーマキシムEXⅡ
    • 賞球数 7&15
    • 大当たり最高継続 16R
    • 大当たり確率 1/233
  • フィーバーマキシムEXⅢ
    • 賞球数 7&15
    • 大当たり最高継続 16R
    • 大当たり確率 1/245
  • フィーバーマキシムDX
    • 賞球数 7&15
    • 大当たり最高継続 16R
    • 大当たり確率 1/216

図柄 編集

  • 3
  • 7
  • 5
  • BAR
  • F

演出 編集

ドラム自体や図柄が赤く発光するイルミネーションドラムを初めて搭載した。このドラム様式は後にフィーバーウインダムⅠ(1992年9月)に引き継がれる。

ドラムリールの停止順は左、右、中であり、左右が揃ってリーチになるとスロー回転になる[3]

「GP」「EX」「DX」にはドラム回転時間変動システムが搭載されており、保留玉の数に応じてドラムの回転時間が変動する[3]

「DX」以外の機種は大当たり終了後の保留玉1個目が連荘がしやすくなっている。特に「EXⅢ」と「GPⅢ」は連荘率が20%と高めでとりわけ人気があり、ほか4機種と比べて稼働も多かった[4]

サウンドトラック 編集

  • 『ザ・パチンコ・ミュージックフロム三共 3』 キングレコード、1998年8月21日。KICA-1216。
    • 「EXⅢ」と「GPⅢ」のBGMが収録されている。

脚注 編集

参考文献 編集

  • 福井理編著『GW MOOK 266 パチンコ必勝ガイドCLASSIC クラシック』ガイドワークス、2016年6月27日。ISBN 978-4-86535-359-4 
  • 末井昭編著『パチンコ必勝ガイド4月号』白夜書房、1992年4月1日。 共通雑誌コード T1017521040391。
  • 諸角裕編著『パチンコ攻略マガジン増刊号 デジパチ攻略マガジンNo.2』双葉社、1992年5月17日。 共通雑誌コード T1017530050480。
  • フィーバーフラッシュ | SANKYOヒストリー | SANKYOファンサイト”. www.sankyo-fever.jp. 2022年7月20日閲覧。
  • フィーバーアクシスⅠ | SANKYOヒストリー | SANKYOファンサイト”. www.sankyo-fever.jp. 2022年7月20日閲覧。
  • フィーバースパーク | SANKYOヒストリー | SANKYOファンサイト”. www.sankyo-fever.jp. 2022年7月20日閲覧。
  • フィーバーアストロン | SANKYOヒストリー | SANKYOファンサイト”. www.sankyo-fever.jp. 2022年7月20日閲覧。
  • フィーバーウィンダムⅠ | SANKYOヒストリー | SANKYOファンサイト”. www.sankyo-fever.jp. 2022年7月20日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集