フェラーリ・12チリンドリ

フェラーリ・12チリンドリ(The Ferrari 12Cilindri[2] Type F167) とは、2024年に発表されたフェラーリ自然吸気V型12気筒エンジン搭載モデルである。

Ferrari 12Cilindri
概要
デザイン Ferrari Styling Centre under Flavio Manzoni
ボディ
ボディタイプ
パワートレイン
エンジン 6.5 L F140 HD V12
最高出力 830 PS (610 kW; 819 hp)
変速機 8-speed Magna PT dual-clutch
車両寸法
ホイールベース 2,700 mm (106.3 in)
全長 4,730 mm (186.2 in)
全幅 2,176 mm (85.7 in)
全高 1,290 mm (50.8 in)
車両重量 1,560 kg (3,439 lb) (dry)
系譜
先代 Ferrari 812 Superfast[1]
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正式名称は12Cilindri。日本語では「ドーディチ・チリンドリ」と発音する。12Cilindriとはイタリア語で12気筒を示す言葉である。

概要

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先代モデルにあたる812スーパーファストの800馬力と比較して、30馬力を上回っている。

また、ギア比が適正化された8速DTC、新開発のトルク電子制御システム「ATS(アスピレーテッド・トルク・シェイビング)」などの採用により、自然吸気V12エンジンならではのリニアな加速とトルク感を実現しているという。

新設計のアルミニウム製シャシーは、「812 スーパーファスト」よりもホイールベースが20mm短く、ねじり剛性は15%向上していて、動的挙動が分かりやすくなったほか、サスペンション精度も高めている。また、フェラーリの量産モデルとしては初めてフレームの一部に100%リサイクル素材を採用している。[1]

タイヤサイズはフロントが275/35R21、リアが315/35ZR21で、ミシュランの「パイロットスポーツS5」またはグッドイヤーの「イーグルF1スーパースポーツ」を選択可能という。ブレーキ・バイ・ワイヤーの導入により、「296 GTB」で初採用した「ABS Evo」と「6Dセンサー」を搭載でき、「バーチャル・ショート・ホイールベース(PCV)3.0」や「サイド・スリップ・コントロール(SSC)8.0」などを完備したほか、新たな電子制御ロジック「アスピレーテッド・トルク・シェイピング」も搭載し、よりスムーズでリニアなエンジンフィールを実現。また、「812コンペティツィオーネ」から採用されている四輪独立操舵(4WS)も備え、コーナリング中のヨーマネージメントや素早い切り換えしでの応答性なども向上させている。

スペック

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  • 全長×全幅×全高:4,733×2,176×1,292㎜
  • ホイールベース:2,700㎜
  • トレッド:フロント1,686 リア1,645㎜
  • 車両重量:1,560kg
  • 駆動方式:FR
  • エンジン:6,496ccV型12気筒自然吸気エンジン
  • 最高出力:830ps/9,250rpm
  • 最大トルク:678Nm/7,250rpm
  • 最大許容回転数:9,500rpm
  • トランスミッション:8段デュアルクラッチF1 DCT
  • タイヤサイズ:フロント275/35 R21 リア315/35 R21 
  • 最高時速:340㎞
  • 0-100㎞/h加速:2.9秒
  • 価格:クーペ 5674万円、スパイダー 6241万円

出典

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  1. ^ Perkins, Chris (2024年5月2日). “The New Ferrari 12Cilindri Makes 830 HP the Old-Fashioned Way”. Motor1.com. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
  2. ^ The 820bhp Ferrari 12 Cilindri is named after its mighty 9,500rpm V12 engine”. Top Gear (2024年5月3日). 2024年5月3日閲覧。

外部リンク

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