ブニュエロ
ブニュエロ(スペイン語: buñuelo)はスペインの揚げ菓子[1]。フランスのペ・ド・ノンヌ、オランダのオリーボーレンと同じようにシュー生地を揚げて膨らませた菓子である[1]。
チュロスと比べた場合、ブニュエロは高価であり、来客をもてなす菓子である[2]。人気はチュロスのほうが高い[1]。
バレンシアの火祭りではカボチャのブニュエロが食される[2][3]ほか、カタルーニャの聖週間、マドリッドやアンダルシアでは諸聖人の日に食されるよう、各地方の宗教的行事や祭りの際に食べられることも多い[3]。
- ブニュエロ・デ・バカラオ(鱈のブニュエロ) - つぶしたジャガイモの中に鱈(バカラオ)の身を混ぜて揚げた料理。
- ブニュエロ・デ・ヴィエント(風のブニュエロ) - 小麦粉、バター、鶏卵で作った生地をボール状に成形して揚げる菓子。堆積が約2倍に膨らむため、「風が強い」(ヴィエント)と名付けられている。
メキシコ
編集メキシコにもスペインから伝わったブニュエロが食されているが、平たい形状のものが多い[4]。日持ちするため土産菓子としても人気がある[4]。
出典
編集- ^ a b c 「世界のドーナツ的揚げ菓子マップ」『BRUTUS』2022年9月15日号No.969、マガジンハウス、2022年、47頁。
- ^ a b 大阪大学ショセキカプロジェクト(編集)「実は甘くなかった! みんな大好き、チュロスの秘密」『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』日本経済新聞出版、2019年。ISBN 978-4532199555。
- ^ a b 丸山久美「お菓子のこと」『家庭で作れるスペイン料理: パエリャ、タパスから地方料理まで』(新装版)河出書房新社、2022年、93頁。ISBN 978-4309289762。
- ^ a b 「メキシコ」『W25 世界のお菓子図鑑』地球の歩き方、2022年、99頁。ISBN 978-4059207184。