ブライアン・バンクス (アメリカンフットボール)

アメリカ合衆国のアメリカンフットボール選手

ブライアン・バンクス(Brian Banks 1985年7月23日- )はカリフォルニア州出身の元アメリカンフットボール選手。ポジションはラインバッカー

ブライアン・バンクス
Brian Banks
基本情報
ポジション ラインバッカー
生年月日 (1985-07-23) 1985年7月23日(38歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カリフォルニア州
身長: 6' 1" =約185.4cm
体重: 240 lb =約108.9kg
所属歴

受賞歴・記録

経歴 編集

カリフォルニア州ロングビーチの高校でフットボールのスター選手だった彼は、USC、オハイオ州立大学ミシガン大学ミシガン州立大学カンザス大学などからオファーを受け、2002年には、USCへの進学が約束されていた[1][2]。ところが、クラスメートを強姦したとして有罪となり、5年間服役、出所した後も性犯罪者のリストに登録されて、GPS付きの電気ブレスレットの着用を義務付けられていた。2011年2月28日、このクラスメートの女性がフェイスブックでバンクスに連絡を取り、虚偽のストーリーを作ったことを認めた[2]。高校のキャンパスが安全な環境ではなかったとして150万ドルを損害賠償で受け取っていた彼女は検察にはその事実を伝えなかったが、バンクスは彼女との会話を録音し、裁判所に提出、2012年5月23日の公聴会で彼の犯罪歴は取り消された[3]

彼はNFL入りを目指して、カンザスシティ・チーフスサンディエゴ・チャージャーズサンフランシスコ・フォーティナイナーズのトライアウトを受けた。また2002年にUSCヘッドコーチとして、奨学金のオファーをバンクスに出したピート・キャロルヘッドコーチのシアトル・シーホークスのミニキャンプにも参加したが[4]契約にはいたらなかった。同年9月20日、UFLのラスベガス・ロコモティブズと契約を結んだ[5]。2試合に出場し、1タックルをあげたところで、10月リーグが中断となった。

2013年4月3日、アトランタ・ファルコンズと契約を結んだ[6]。8月30日の最終ロースターカットでファルコンズから解雇された[7]

2014年ロジャー・グッデルNFLコミッショナーから同年のドラフトで指名された選手に対するシンポジウムでのスピーチを依頼された。彼のスピーチは好意的に受け止められて、数週間後、NFLのオペレーション部門に彼は採用された[8][9]

映画化 編集

2018年の伝記映画「ブライアン・バンクス」は彼の半生を題材としており、オルディス・ホッジがブライアン・バンクス役を演じている。バンクス自身も製作総指揮として携わっており、全米1240館で公開された[10][11]

脚注 編集

  1. ^ 近藤祐司 (2012年6月1日). “セカンドチャンスをつかめるか!?無名選手の大きな挑戦【前編】”. NFL JAPAN. 2013年4月7日閲覧。
  2. ^ a b Former Rising Football Star Exonerated in Rape Case”. ABC (2012年5月24日). 2013年4月7日閲覧。
  3. ^ 犯罪者の汚名払しょく、NFL入りを目指す元高校スター”. NFL JAPAN (2012年5月26日). 2013年4月7日閲覧。
  4. ^ Pete Carroll excited to give Brian Banks a chance”. NBCスポーツ (2012年6月6日). 2013年4月7日閲覧。
  5. ^ Doug Farrar (2012年9月20日). “Brian Banks takes his next step with the UFL”. Yahoo! SPORTS. 2013年4月7日閲覧。
  6. ^ Falcons sign Brian Banks”. ESPN (2013年4月3日). 2013年4月7日閲覧。
  7. ^ Kevin Patra (2013年8月30日). “Brian Banks released by Atlanta Falcons”. nfl.com. 2013年9月29日閲覧。
  8. ^ Eric Adelson (2015年1月26日). “Exonerated of rape, Brian Banks now realizing NFL dream – in different capacity”. Yahoo! SPORTS. 2015年5月23日閲覧。
  9. ^ Jay Adams (2015年1月27日). “Banks' NFL Dream Leads to League Office”. アトランタ・ファルコンズ. 2015年5月23日閲覧。
  10. ^ Catsoulis, Jeannette (2019年8月8日). “‘Brian Banks’ Review: Falsely Accused, and Fighting Back” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/2019/08/08/movies/brian-banks-review.html 2019年11月13日閲覧。 
  11. ^ The real Brian Banks speaks out on prison injustice, reform”. AP NEWS (2019年8月16日). 2019年11月13日閲覧。

外部リンク 編集

  • 通算成績と情報 ESPN (英語)