ベンハム (DD-397)

ベンハム級駆逐艦
艦歴
発注:
起工: 1936年9月1日
進水: 1938年4月16日
就役: 1939年2月2日
退役:
その後: 1942年11月15日に海没処分
除籍:
性能諸元
排水量: 満載 2,250トン
全長: 340 ft 9 in (103.9 m)
全幅: 35 ft 6 in (10.8 m)
吃水: 12 ft 10 in (3.9 m)
機関: 2軸推進 50,000 shp
最大速: 38.5ノット (71.3 km/h)
航続距離: 6,500海里 (12,000 km)
12ノット(22.2km/h)時
乗員: 士官、兵員251名
兵装: 38口径5インチ砲4門
50口径機銃4基
21インチ魚雷発射管16門
爆雷軌条2基

ベンハム (USS Benham, DD-397)は、アメリカ海軍駆逐艦ベンハム級駆逐艦の1番艦。艦名はアンドリュー・E・K・ベンハム海軍少将に因む。その名を持つ艦としては2隻目。

艦歴 編集

ベンハムは1936年9月1日にニュージャージー州カーニーフェデラル・シップビルディング社で起工する。1938年4月16日にA・I・ドール(ベンハム少将の曾姪)によって命名、進水し、1939年2月2日に艦長T・F・ダーデン少佐の指揮下就役した。

ベンハムは大西洋艦隊に配属され、1939年の大半をニューファンドランド島沖の偵察に費やした後、メキシコ湾に移動した。その後太平洋への転属を命じられ、1940年4月14日に真珠湾に到着する。カリフォルニア沖とハワイ水域で交互に活動した後、ミッドウェー島海兵隊の航空機を運搬するエンタープライズ (USS Enterprise, CV-6) の護衛に当たる(1941年11月28日 - 12月8日)。太平洋戦争の開戦後はエンタープライズとサラトガ (USS Saratoga, CV-3) を中心とした任務部隊に加わり、1942年4月8日から25日まではドーリットル隊による東京空襲の護衛として第16任務部隊で任務に従事した。その後同部隊に所属しミッドウェー海戦に参加し(6月3日 - 6日)、航空母艦ヨークタウン (USS Yorktown, CV-5) の生存者720名と、駆逐艦ハムマン (USS Hammann, DD-412) の生存者188名を救助した。8月7日から9日にかけて行われたガダルカナル島およびツラギ島への上陸、8月23日から25日にかけて行われた第二次ソロモン海戦にも参加した。

ベンハムは1942年10月15日に第64任務部隊に加わり、ガダルカナル島への援護部隊として出撃した。11月14日、15日にガダルカナル島の戦いに参加する。11月15日の00:38、艦前方に魚雷が直撃、ベンハムは艦首部分を失い戦線を離脱する。かろうじて浮上したまま、15日は一日中低速でガダルカナル島へ向かう。しかしながら16:37にこれ以上の航行は不可能だとして艦の放棄が決定された。グウィン (USS Gwin, DD-433) がベンハムの生存者を救助し、ベンハムの船体は19:38に砲撃により処分された。

ベンハムは第二次世界大戦の戦功で5個の従軍星章を受章した。

関連項目 編集

外部リンク 編集