アメリカ海軍の原子力空母エンタープライズ」(左)とフランス海軍の原子力空母「シャルル・ド・ゴール」(右)

航空母艦(こうくうぼかん、: aircraft carrier)は、航空機を多数搭載し、海上における航空基地の役割を果たす軍艦[1]。略称は空母(くうぼ)。

1921年のワシントン軍縮会議では、「水上艦船であって専ら航空機を搭載する目的を以って計画され、航空機はその艦上から出発し、又その艦上に降着し得るように整備され、基本排水量が一万トンを超えるものを航空母艦という」と空母を定義している[2]。1930年のロンドン海軍条約で基本排水量一万トン未満も空母に含まれることになった[3]

目次

種類編集

満載排水量による分類編集

大型空母 (large aircraft carrier, CVB)
満載排水量5万トン以上の空母[4]
軽空母 (light aircraft carrier , CVL)
満載排水量2万トン以下の空母[5]

設計による分類編集

正規空母 (aircraft carrier, multi-purpose aircraft carrier , CV)
最初から空母として設計、建造された空母。日本海軍で用いられた分類。
改造空母(特設空母)
空母以外の艦船を改造して空母にしたもの。
MACシップ(Merchant aircraft carrier 商船空母)、護衛空母
商船に飛行甲板を設けた艦船。日本海軍では護衛空母という名前で分類した[6]。日本陸軍でも全通式の飛行甲板を備えたタンカーの特TL型がある。
原子力空母 (nuclear-powered aircraft carrier, multi-purpose aircraft carrier (Nuclear-Propulsion) , CVN)
原子力船の空母。

役割による分類編集

護衛空母 (escort aircraft carrier , CVE)
商船を敵潜水艦から護衛するための小型空母[7]
対潜空母
対潜機を主に搭載する空母[8]
攻撃空母
攻撃機を主力として搭載する空母[9]
ヘリ空母(helicopter carrier , CVH)、ヘリコプター搭載護衛艦
複数のヘリコプターを搭載し、それを離着させられる飛行甲板や格納庫などを備えた航空母艦[10]。ヘリ空母という名前は強襲揚陸艦や複数のヘリコプターを搭載する艦を指して使われることもあるが、これは新聞社やテレビ局が便宜上使用している名称である[11]
ヘリコプター護衛空母 (escort helicopter aircraft carrier, CVHE)
練習空母 (training aircraft carrier, CVT)
雑役空母 (utility aircraft carrier, CVU)

類似する艦船編集

航空巡洋艦、重航空巡洋艦
空母の航行を禁止している海峡を通行するためにロシアが使用している空母の艦種名[12]1936年締結されたボスポラス海峡ダーダネルス海峡の航空母艦通過禁止を定めたモントルー条約に対する政治的処置である。ソビエト連邦キエフ級および「アドミラル・クズネツォフ」の公式分類。また、後半分を水上機母艦に部分改装された日本海軍の重巡洋艦最上」も航空巡洋艦と呼ばれることがある。
水上機母艦
水上機を搭載し、その行動基地としての役割を持つ軍艦。水上機以外を搭載する航空母艦が登場する前の第一次世界大戦当時、航空母艦とは水上機母艦を指すのが一般的であった[13]
強襲揚陸艦 (amphibious assault ship , Landing Helicopter Assault, LHA)
全通飛行甲板を持ち、航空機を運用できる揚陸艦。搭載する主力が航空機ではなく、上陸する兵員であるため、空母とは呼ばない[14]
航空戦艦
航空機の発艦を可能した戦艦。日本海軍の「伊勢」、「日向」がこれに改装された。艦尾の主砲2基を撤去して、その跡に格納庫とカタパルト2機を装備したが飛行甲板は持たず、攻撃機の発艦のみを行い着艦は行なわず、他の空母か陸上基地への着艦・着陸が前提であった。
潜水空母
日本海軍の伊四百型潜水艦の俗称。特殊攻撃機晴嵐」3機を搭載できる潜水艦。

特徴編集

戦略編集

空母は第二次世界大戦で艦隊の主力艦としての地位を確立し、機動部隊等の中枢として活躍した。大戦後の核兵器、ミサイル、原子力潜水艦等の出現で空母の脆弱性、存在価値が議論されたが、海上作戦の実施には依然として各種航空兵力が必須であり、海洋のどこにでも進出できる機動性、通常戦や核戦争から平時におけるプレゼンスに至る様々な場面に対処できる柔軟性と、空母の防御力強化などによって海軍力の中心的存在の地位を保持している[15]

空母の攻撃力の大半は空母そのものの性能ではなく、搭載する航空戦力の規模や力量に左右される[16]。攻撃の目的は主に、自国軍の陸上兵力の支援と攻撃してきた勢力の軍事施設などに爆撃する報復攻撃がある[17]。高度な電子頭脳を持ち、自動航行装置で長距離を飛行し、正確に目標に命中する小型高速ジェット機の「トマホーク巡航ミサイル」の出現によって、空母とその艦載機の戦術は、最初に巡航ミサイルで敵防空施設、対空装備を破壊し、対空脅威のなくなった後、艦載機が命中精度の優れた大威力の高性能爆弾を投下し、敵の重要施設や拠点を破壊する方法に変わった。これは偵察衛星、無人偵察機による偵察活動と連携して行われる[18]

アメリカが運用する空母打撃群の最大の役目は、制海権の獲得と保持にあり、その任務は、経済航路・軍事航路の防護、海兵水陸両用部隊の防護(進出から作戦地域内まで)、国家的関心地域におけるプレゼンスの構築の3点に集約される[19]。空母打撃群内での大型空母の任務は、示威行動、空中・海上・陸地に対する広域の攻撃力にある[20]

空母打撃群の搭載機の役割には次のようなものがある。地上・対艦攻撃のため、防御システムを有する敵地や敵艦隊へ接近・侵攻し攻撃する能力を有するF/A-18C/D ホーネットまたはF/A-18E/F スーパーホーネット戦闘攻撃機。これらは対空戦のため、自部隊に接近する敵航空機を捕捉し撃墜する能力も有する。地上・対艦攻撃を効果的に行うために敵のレーダーや通信を無力化する能力を有するEA-6B プラウラー電子戦機。上空警戒・航空管制のため、高性能レーダーを有する航空機を艦隊上空や攻撃部隊の後方に飛ばして、空域の警戒と航空管制を行うE-2C ホークアイ早期警戒機。自艦の周囲に存在する潜水艦を探索して攻撃するためのSH-60F シーホーク哨戒ヘリコプター。救難活動や人員輸送に当たるHH-60H レスキューホーク、人員や荷物の輸送を担当するC-2A グレイハウンド輸送機

アメリカ海軍では、1952年10月の艦種種別変更で、「攻撃目的任務の艦:CVA(攻撃型空母, attack aircraft carrier)」、「対潜目的任務の艦:CVS(対潜空母, anti-submarine warfare support aircraft carrier)」と名称を分類し、1961年の「エンタープライズ(CVN-65)」就役に伴い「CVAN(攻撃型原子力空母, nuclear-powered attack aircraft carrier)」が追加されたが、その後、1975年6月に、「多目的空母(正規空母):CV」、「多目的原子力空母(原子力空母):CVN」の2種類に統合している。

アメリカ海軍とカナダ海軍では、類別略号として「CV」を用いる。「CV」が何の略であるかは諸説ある。C=Cruiserとして「V」は、aViationのVという説、艦上機の主翼を前から見た姿がVの字だからという説、特に意味はなくCruiserのCで始める略号は既に多くの文字が使われており、あいていたのがたまたまVであったという説。 CV=Carrier Vesselとする説もある[21]。 ドイツにおいては正規空母はRB、軽空母はRLに類別されている。またポルトガル語圏のブラジルにおいては正規空母はNAe、軽空母はNAeLに類別されている。

構造編集

飛行甲板
 
「アドミラル・クズネツォフ」(奥)のスキージャンプ式飛行甲板
空母の最大の特徴は、舷側に寄せられたアイランド以外にさえぎるものの無い平らな甲板である。飛行甲板の面積は、着艦・離艦・エレベーターへの移動などを考えるとできるだけ広いことが重要である。
空母黎明期は、イギリス式の多数の飛行甲板を持つ空母(「フューリアス」とグローリアス級が二段、竣工時の「赤城」および「加賀」が三段甲板)もあったが、アメリカやフランスは当初から広い一枚甲板を採用しており、後にイギリスや日本も航空機の大型化に伴い一段甲板に統一された。
ハリアーを運用する空母やカタパルトを持たないロシア空母は、甲板の先端を上に反らせてスキージャンプ甲板としている。


アングルド・デッキ
艦の進行方向に対して着艦方向を傾けた飛行甲板のこと。 着艦方向を傾けることで、飛行甲板前部の発艦スペースとの干渉を避けることができ、これにより着艦に失敗した場合にもやり直すことが可能となる。発艦と着艦を同時に行う事が可能な事も運用の利点として挙げられるが、これは正確とは言えず一般的ではない[注 1]
第二次世界大戦後にイギリスが考案し、自国の空母を改造。アメリカも採用し、第二次世界大戦中に就役したエセックス級やミッドウェイ級をアングルド・デッキに改造。その後建造された米・仏・露の正規空母は全てアングルド・デッキを備える。
垂直離着陸機を使用する軽空母では特に必要とされないため基本的には採用されない。


アイランド
英語で島を意味するアイランドは、艦橋・マスト・煙突類が一体となった構造物。航空機の運用だけを考えれば無いほうが良いので、極力小型化して甲板の右舷側に寄せて設置される。現在まで左舷側にアイランドを設けたのは日本の「赤城」と「飛龍」のみ。太平洋戦争までの小型空母にはアイランドを設けない艦もあった(「アーガス」、「龍驤」など)。
格納庫
航空機を安全に保管し整備する場所。過去格納庫は1層式(アメリカとフランス)、2層式(日本とイギリス)、3層式(「赤城」と「加賀」)があったが、高さのあるジェット機を運用する現在は1層式が一般的。格納庫内では機体の整備ができる設備が整っている。
航空燃料タンク
空母は、揮発しやすく燃えやすい航空燃料を大量に搭載している。太平洋戦争では、「レキシントン」と「大鳳」の2隻が、航空燃料の引火爆発が原因で沈没した艦として有名。現在のジェット燃料ガソリンよりも引火しにくいが、一旦火がつけば大事故になる。そこで空母の航空燃料タンクとその配管は厳重な防火・防漏・消火対策が施されている。
弾薬庫
航空燃料タンクと同様、万全の防火・消火対策が施されている。航空燃料タンクと弾薬庫は、両方とも艦中央部の艦底付近(敵の攻撃による火災から最も遠い場所)に設置されている。
艦船用燃料タンク
原子力空母では自艦用の燃料タンクが不要になった事で、航空燃料や弾薬を多く積む事で継戦能力が高まった上に、随伴する水上戦闘艦艇へ補給する為の燃料を積載する事も可能となっている。
着艦誘導装置
 
ドワイト・D・アイゼンハワー」のフレネルレンズ光学着艦装置
電波誘導光学式誘導・着艦誘導員のパドルによる合図等さまざまな装備が設置されている。アメリカでは1950年代ごろまでLSO(着艦信号士官)が両手にパドルを持ちそれによって誘導を行っていたほか、日本やフランスは後述する光学着艦装置の原型ともいえる着艦指導灯を使用していた。
アメリカやイギリスでも艦載機のジェット化に伴う着艦速度の高速化により、より遠くから正確に誘導する必要が出てきたため遠くからでも視認しやすいミラー・ランディング・システムが開発され、後にそれを発展させたFLOLS(フレネルレンズ光学着艦装置)が開発された。
また各種の電子兵装が充実した正規空母であれば電波誘導により自動的に着艦させることも可能である。


油圧式着艦制動装置
甲板上に浮かせた状態で数本張られたアレスティング・ワイヤーを、着艦する機体のアレスティング・フックで引っ掛けて、強力なブレーキ力を発生させる。開発当時は縦索式と横索式の二通りがあり、縦索式はイギリスと日本が、横索式はフランスとアメリカが採用し研究していた。
縦索式は首尾線方向に百本ものワイヤーを張り、着艦機が主脚間に装備する櫛形フックに引っ掛けて摩擦力を利用する形式で開発が容易だったが制動力に著しく劣り事故が絶えなかった。そのため、イギリスでは1926年から1931年までは着艦制動装置禁止令を出してしまった。
一方、横索式は飛行甲板の左右方向に張られた数本のワイヤーを着艦機の後部に装備したフックに引っ掛けて停止する方式である。1911年1月18日に装甲巡洋艦ペンシルベニア」に設置された仮設飛行甲板への世界初の着艦において既にこの仕組みは考案済みであったが、実用化には16年と長い年月が必要でフランスが実用化したのが1927年の「ベアルン」であった。後に日本、イギリスもフランスより技術導入して1931年までに横索式に切り替えることとなった。今日の空母が採用しているのも横索式である。
他に非常時に使う、機体全体を受け止めるバリケード(滑走制止装置)もある。
蒸気カタパルト
1950年代にイギリスが開発した、空母の主機関の蒸気をピストンに送り込んで、航空機を加速する方式。アングルドデッキと並んで現代空母に不可欠の技術。
しかし開発には高度な技術が必要であり、現在でもアメリカ等、一部の国しかもっていない。
ロシアの「アドミラル・クズネツォフ」はカタパルトを装備していないが、これは風説にいわれる「ソ連が蒸気カタパルトを開発できなかったため」では無く、スキージャンプという低コストの発艦方式を実用化したため本艦への搭載は見送られた、というだけの話である。クズネツォフ2隻に続いて1988年に起工された原子力空母ウリヤノフスク」は、当初からカタパルトを搭載する予定になっていたが、同艦はソ連崩壊により建造中止となり、ロシア海軍初のカタパルト装備原子力空母は、幻と消えた(ちなみに、ソ連の蒸気カタパルトの試作品は、既に1985年頃には完成していた)。
第二次世界大戦中~蒸気カタパルト実用化までの間のイギリス空母・アメリカ空母は油圧式カタパルトを装備していた。
ブライドル・レトリーバー(英語ではbridle catcherと呼ぶこともある)
カタパルト延長線上の飛行甲板前縁斜め下方に角のように突き出した構造。初期のカタパルトはシャトルと艦載機の接続に、射出と同時に分離して前方へ投棄されるブライドル・ワイヤーと呼ばれる鋼索を使用していた。当初は発艦ごとの使い捨てだったこのワイヤーを回収するための装備である。現在では艦上機の脚部にカタパルトのシャトルと直接接続できる機構が備わっているものがほとんどとなったのでブライドル・ワイヤーが不要となり、新型・近代化改修を受けた最近の空母には見られないことが多い(またブライドル・ワイヤーが使い捨てだった時代の空母にも見られない)。
エレベーター
下層にある格納庫甲板から最上甲板である飛行甲板に艦上機を上げるための装置である。通常は四角形だが、イギリスでは飛行機の形に合わせた十字型のものもあった。アメリカのエセックス級にもアングルド・デッキを備えるSCB-125近代化の際に第一エレベーターが長方形に前方をすぼませた六角形となったものがあった。第二次大戦期の多くの空母ではエレベーターは艦の中心線上にあったが、強度と航空機運用に問題があったため現在の大型空母は飛行甲板の両外側に舷側エレベーターを設置している。
小型の軽空母では舷側にエレベーターを設けると悪天候時に海水が格納庫に浸入する恐れがあるため、艦の中心線上にエレベーターを設けている。
中心線上へのエレベーター設置は格納庫面積を圧迫してしまう事になり、格納可能な機数が減少するデメリットでもある。なおイギリスでは「リフト」と呼ぶ。

歴史編集

第二次世界大戦以前編集

洋上航空兵器を運用する艦船は、気球母艦が始まりである。1849年7月12日、オーストリア海軍は気球母艦から熱気球を発艦させ、爆弾の投下を試みたが、失敗した。南北戦争ではガス気球が使用され、ガス発生装置を備えた艦が建造された。

 
水上機母艦となった「ラ・フードル
 
水上機母艦「アーク・ロイヤル

1912年、フランス海軍機雷敷設艦の「ラ・フードル」を改装し、水上機8機の収容設備と滑走台を設置し、世界初の水上機母艦を就役させた。 1914年7月、第一次世界大戦が勃発。日本海軍では、1914年8月に運送船の若宮丸を改装して特設水上機母艦とした。9月、若宮丸は青島攻略戦に参加。ファルマン水上機を搭載し、偵察行動を行う[22]

 
「フューリアス」(1918年時)
 
ペンシルベニアでの発艦実験

第一次世界大戦当時、「航空母艦」とは水上機母艦のことであり、「航空母艦」と称するのが一般的であった[23]。水上機はフロートという飛行中には役に立たない重量物がある分、陸上機より性能が劣っていた。そのため、列強海軍で陸上機を運用できる母艦の研究が進められ、日本海軍のように「山城」の主砲の上に滑走路を設けて飛行機を発進させる方法や英海軍のように「フューリアス」の前甲板の主砲を撤去して飛行甲板を設ける方法で実験が行われたが、これらは発艦させることはできても着艦させることはできなかった[24]。1910年11月14日、アメリカでは、軽巡洋艦バーミンガム」に仮設した滑走台から陸上機の離艦に成功した。翌1911年1月18日には装甲巡洋艦ペンシルベニア」の後部に着艦用甲板を仮設し、離着艦に成功した。

第一次世界大戦では陸上機を発着させられる軍艦(後の航空母艦)は出現しなかったが、戦後の1920年代初頭、日米英海軍は航空母艦と艦載機を開発した[25]。1918年9月、世界初の全通飛行甲板を採用した英海軍の「アーガス」が竣工した。第一次世界大戦終結の直前の時期であり、実戦には参加しなかった[26]。1918年1月、最初から空母として設計された「ハーミーズ」がイギリスで起工される(完成は1924年)。ハーミーズに遅れて起工したものの、世界初の新造空母なったのは、1922年12月27日に完成した日本の「鳳翔」だった[27]

 
条約により空母となった「ベアルン」

1922年ワシントン海軍軍縮条約の結果、戦艦巡洋戦艦の建造は一部を除き中止され、日米は建造中の巡洋戦艦各2隻を航空母艦に改造する事になった。英国は先の「フューリアス」とその準姉妹艦2隻を完全な全通甲板を持つ航空母艦に改造した。またフランスは建造を中止した戦艦1隻を改造し空母として完成させた。「鳳翔」や「ハーミーズ」が1万トン台であったのに比較し、「赤城」は基準排水量約26,900トン、「レキシントン」も33,000トンと空母の大きさは急拡大することとなった。

ワシントン海軍軍縮条約を受けた各国の空母建造状況は、以下の通り。

その後、日米は上記改装空母の運用実績を生かした新しい空母の建造を(ワシントン条約の枠内で)続けた。

この時代の各国の空母の特徴として、格納庫の構造があげられる。アメリカは 主船体の上に1層の広い格納庫を載せ、その上に飛行甲板を設けていた。日本とイギリスは、格納庫を主船体内に取り入れた結果、面積が大きく取れなかった代わりに、2層以上の格納庫を設けていた。

ワシントン条約に続くロンドン海軍軍縮条約では、航空母艦の保有量にも制限が加えられた。しかし1936年の日本の脱退により、条約による艦船建造の規制時代は終わりを告げた。

日本とイギリスは条約明け直後から、充分な航空機搭載力を有する大型の空母の建造を開始した。少し遅れてアメリカも大建造に着手した。戦力増強を急いだアメリカは、既存のヨークタウン級1隻を建造しつつ、新たな設計の空母(後のエセックス級)の開発に入った。

これらの空母は充分な攻撃力と相応の防御力を有しており、正規空母や艦隊型空母と呼ばれた。

この中でイギリスの空母は敢えて搭載機数を犠牲にして飛行甲板と格納庫を強固な装甲で防御しており、実戦でもその有効性が証明されたが、搭載機数の少なさは否めなかった。飛行甲板に装甲を施すことによる搭載機数の少なさの解決は、後に就役したアメリカのミッドウェイ級が登場するまで待たねばならなかった。

またまったくの未完成に終わったが、下記の空母も新規建造が行なわれた。


第二次世界大戦編集

第二次世界大戦で航空母艦は海軍の主役となり、それまで海軍の主力であった戦艦は緒戦で航空機の攻撃に太刀打ちできないことが実証され、以後は航空母艦搭載機による制空権の確保が、戦略上の重要課題となった。

日本海軍においても大艦巨砲主義の終焉に伴い、艦政本部を中心に設計・建造方針においては空母を主軸とした機動艦隊(第一航空艦隊やその後続の第三艦隊)が戦力の中核をなした。しかし軍令・戦術方針においては、艦隊決戦至上主義や大艦巨砲至上主義が依然根強く、あくまでも戦艦中心の第一艦隊あっての機動艦隊という編成であった。戦艦中心編成の第一艦隊を廃し、空母等の機動力を主とした第一機動艦隊を創設したのは昭和19年3月だった。

戦争開始後の大建艦編集

戦時急造の空母として、日本では中型の艦隊型空母、イギリスでは小型で若干速度の劣る軽空母が建造された。

また、第二次世界大戦では正規空母以外にも大量の空母が改装によって建造された。

  • 巡洋艦や水上機母艦の船体をベースにしたもの
  • 商船や客船をベースにしたもの
    • 日本 - 飛鷹型2隻(中型で速力もあり軽空母以上の航空機運用力を持ち、ミッドウェー海戦後は正規空母の代替として活躍)、他護衛空母5隻
    • イギリス - 護衛空母5隻
    • アメリカ - 護衛空母7種類76隻、うち多数がイギリスに供与された。
    • イタリア - 「アキラ」(通常の正規空母同等の性能を狙ったが未完成)

空母の戦い編集

 
翔鶴」甲板上の艦載機
 
日本軍機の攻撃で大火災を起こしている「フランクリン」。消火用水を排出するために艦をわざと傾けている

第二次世界大戦の海の戦いの主役は、従来の戦艦からより汎用性の高い空母に変わった。太平洋では日米海軍の空母が主戦力として活躍し、大西洋地中海では空母を持つイギリス海軍がドイツやイタリアの艦船を攻撃した。主戦場以外の局面においても、アメリカが大量建造した護衛空母は、「空の隙間」をうめて対潜哨戒機の補助としてドイツのUボートに打撃をあたえ、連合国側のシーレーンを確保した。

特に太平洋戦争では日米ともに有力な空母部隊を擁しており、それら空母を中核とする機動部隊が戦局を大きく左右することになる。空母を中核とした機動部隊の活躍は日本の空母6隻から発進した航空機がオアフ島真珠湾に停泊していたアメリカ太平洋艦隊の戦艦群を壊滅させた真珠湾攻撃から始まり、その後、日米の正規空母が正面から激突する海戦も度々生起した。

史上初の機動部隊同士の海戦は、1942年5月8日に発生した珊瑚海海戦である[注 2]。この海戦は米海軍を主力とする連合軍が正規空母1隻及び駆逐艦1隻を撃沈されたのに対し、日本海軍の損害は軽空母一隻を撃沈されたに留まり日本側の勝利で終わっているが、引き換えに日本側は作戦目標を放棄せざるを得ず、戦略的には連合軍側の成功であったと評価されている。

続くミッドウェー[注 3]では4隻の主力空母を失い、大きく戦力を減じた日本海軍だが、後の南太平洋海戦では勝利し、一時はアメリカ軍を稼動空母皆無の状況まで追い込む。しかし強大な国力、工業力を背景に空母戦力の大増強を続けるアメリカ側に対し日本側の戦力回復は遅々として進まず、その後のパワーバランスはアメリカ側に大きく傾く。

マリアナ沖海戦[注 4]時には最早日本側の衰勢が明らかになっており、レイテ沖海戦[注 5]時の日本空母部隊は、アメリカ軍の目を『レイテ湾に突入する栗田艦隊』から逸らせるための囮の役目しか果たせなくなっていた。

なお、終戦直前にはイギリスの空母も沖縄近海での作戦行動を行っている。[注 6]

太平洋戦争における日米の空母同士による海戦一覧

なお、歴史上、現在に至るまで空母同士の海戦は日本対アメリカ以外では発生していない。

アメリカの第二次大戦後編集

 
建造中止になった「ユナイテッド・ステーツ」

第二次世界大戦後、空母は艦載機のジェット化と核戦略による転換期を迎える。ジェット機はレシプロ機に比べ高速、大型であり従来の空母艦載機の使用条件とは一致せず、各国の海軍の頭を悩ませることとなる。

アメリカ海軍では冷戦が始まった1945年以後はソビエト本土への核攻撃能力が重要視され、比較的小型の航空機しか運用出来ない航空母艦の価値が低下したと考えられていた。海軍は海軍長官出身のジェームズ・フォレスタル国防長官の助けにより、核搭載可能な大型艦載機A3Dの運用を前提とした排水量65,000トンの大型空母「ユナイテッド・ステーツ」の建造を計画するが、この大きさでもジェット機の運用は困難とされ、空軍B-36戦略爆撃機との比較の結果B-36に軍配があがり、「ユナイテッド・ステーツ」は起工から5日目に建造中止されてしまう。

即時展開可能な航空基地としての存在意義編集

空母への風当たりが強くなる中、1950年6月25日に北朝鮮が突如韓国へ侵攻し、朝鮮戦争が勃発する。不意を衝かれた韓国は総崩れとなり北朝鮮はさらに南へ侵攻、急遽アメリカは西太平洋に展開していたエセックス級「ヴァリー・フォージ」を朝鮮半島近海に進出させることを決定する。途中「ヴァリー・フォージ」はイギリス海軍コロッサス級「トライアンフ」と合流し北朝鮮近海に進出、開戦8日後の7月3日から作戦に入った。

その後は空軍機の展開により対空戦闘の中心は空軍機に譲るが、停戦までの間に11隻のエセックス級空母が参戦し主に対地攻撃を担当した。このうち1951年以後に参加したエセックスを含む4隻はジェット機対応の改装を済ませており、ジェット機による攻撃を行った(他の7艦はプロペラ機を搭載)。

朝鮮戦争の戦訓から、空母の任務として対地攻撃が重視されるようになった。

戦略核攻撃可能な大型空母の建造編集

 
以後のアメリカ空母の礎となった「フォレスタル」

朝鮮戦争での実績から、空母は即時展開可能な航空基地として有効であると認識されるようになり、空母不要論は一応の終結を見ることとなった。しかし、依然としてジェット機運用には問題が多く、着艦速度が速くても正確に着艦させることができる誘導システムと、重い機体を十分に加速させることができるパワーのあるカタパルトが必要であった。従来の空母は甲板上から艦載機をすべて取り除かない限り、着艦のやり直しがきかなかったため、これも改善する必要があった。

これらの問題は第二次大戦末期から考えられるようになり、イギリスで大戦後から1950年代にかけ、ジェット機でも運用できる強力な蒸気カタパルト、ミラーランディングシステム、アングルド・デッキという現代空母の基礎となるものが開発され、空母の運用能力は大幅に向上した。

これらの技術を集大成して、1955年に戦略核攻撃任務航空機を搭載する超大型空母「フォレスタル」(6万トン)が完成した。その後アメリカ海軍はフォレスタル級の改善・就役を行いながら1968年までに8隻の通常推進型空母を建造した。

原子力空母の建造編集

艦船の原子力推進搭載第一号は1955年にアメリカで完成した原子力潜水艦ノーチラス」。通常推進に比べて原子力推進の利点は下記の通り。

 
世界初の原子力空母「エンタープライズ」
 
ニミッツ級原子力空母「ニミッツ
  • 核燃料は1回補給すると少なくとも20年以上使えるため、航続距離が非常に大きくなる。通常動力型では大容量の燃料タンクが必要であったが、原子力推進艦ではその必要が無い。
  • 機関運転に際し大気中の酸素を必要とせず、排気も無い。潜水艦としては潜航し続けたまま長期の航海が可能。

この二点は隠密裏に長期の行動を要求される潜水艦にとって非常に有利であるが、原子力化は航空母艦にとっても大きな利点がある。

  • 燃料消費を気にせずに長期間の高速航行が可能。また蒸気発生量に余裕があるので蒸気カタパルトの連続使用にも支障が無い。
  • 自艦の燃料タンクが必要なくなるのでその分航空機の燃料などを多く積載でき、補給までの継続戦闘期間が長く出来る。例えば通常動力推進のキティホーク級では自艦用の燃料7,828トンと航空機用燃料5,882トンを積載しているが[28]、原子力推進では自艦用燃料約8,000トンの積載量を航空燃料などの他の用途に回すことが出来る。
  • 主機関に空気を送る送風システムと排気を煙突まで送る煙路が必要なくなるので、艦内配置に余裕が出来る。更に通常推進艦では十分解決出来なかった煙突からの高温排気による気流の乱れ(着艦機にとって重要な問題)の問題が解消される。
  • マイナス面として、開発と建造・維持の費用が通常推進艦より高価であることが上げられる。

アメリカ海軍は上記利点を考慮し、1961年に就役させた3隻の空母のうち1隻を初の原子力空母(「エンタープライズ」)とした。また 同時に建造した原子力ミサイル巡洋艦ロング・ビーチ」(15,111トン)、「ベインブリッジ」(7,982トン)と協同して原子力艦隊を作ろうとした。しかし「エンタープライズ」は建造費があまりにも高くなったため、次に建造された空母2隻は一旦通常推進型に戻された。

1964年から始まったベトナム戦争では「エンタープライズ」やほぼ同じ大きさの通常推進型のフォレスタル級やキティホーク級、より旧型で小さいエセックス級やミッドウェイ級など多数の空母が参戦し、その中で原子力空母のメリットが改めて確認された。その結果 1975年から「エンタープライズ」を更に改良したニミッツ級の量産建造が始まり、計10隻が建造された。

ニミッツの建造に合わせてカリフォルニア級(10,150トン、2隻)やバージニア級(11,000トン、4隻)の原子力ミサイル巡洋艦が建造されたが、この種の艦の建造は1980年完成のバージニア級の4番艦で終了し、その後建造されたミサイル巡洋艦は全て通常推進のタイコンデロガ級(9,400トン、27隻)となった(原子力巡洋艦9隻は全て退役済み)。
これらの事実を総合すると、艦船の原子力化のメリットは 潜水艦>航空母艦>巡洋艦という結果であった。

2009年に、アメリカ海軍では最後の通常推進空母であった「キティホーク」が退役し、空母は全て原子力推進艦となった。

空母からの核兵器撤去編集

アメリカ海軍の戦略核攻撃任務は1960年代後半には弾道ミサイル潜水艦に任され、同任務に就いていた空母上のA-5超音速攻撃機は偵察機に改造されたが、A-4A-6といった戦術攻撃機は1990年頃まで核攻撃能力を有していた。

1989年マルタ会談での冷戦終結を受け、1991年戦術核兵器の撤去が始まり、1992年7月には当時のジョージ・H・W・ブッシュ大統領が航空母艦から戦術核兵器の撤去が完了したと発表した。

アメリカ以外の国の第二次世界大戦後編集

 
フランス海軍の原子力空母「シャルル・ド・ゴール」

カタパルトやアングルド・デッキなどの採用によってジェット時代の空母の技術が確立されたが、空母のような大型艦船は財政的な問題が無視できなかった。空母の運用にかかる費用は莫大なものとなってゆき、アメリカ以外ではまともに運用することが不可能となった。

海軍国であったイギリスも例外ではなく、第二次世界大戦後に完成した4万トン級の「イーグル」や「アークロイヤル」等の正規空母の後継艦の建造を1960年代に計画するものの予算の面で断念、1970年代にはすべての正規空母は退役してしまった。

一方フランスは1961年以後自国技術により、3万トン級のクレマンソー級2隻を建造した。フランスは政治的にアメリカ追随ではなく独自の歩み方をすることを選択し(対米自立外交)、ド・ゴールが大統領時代の1966年に北大西洋条約機構から脱退した。以後フランスはアメリカに頼らない独自の空母戦力維持に力を注いでおり、現在は4万トンの原子力空母「シャルル・ド・ゴール」1隻を運用中である。

またソビエト連邦も海上航空勢力の整備を目指し、まず垂直離着陸機とヘリコプターを運用する4万トン級のキエフ級航空母艦を1975年から4隻作った後、1991年に6万トンの重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を建造した。

イギリスで建造されたコロッサス級マジェスティック級は小型の軽空母であったが、蒸気カタパルトとアングルド・デッキの装備などの改装・改設計により最低限のジェット艦上機運用能力を持っていたため、1960年前後にカナダ・オーストラリア・インドなどのイギリス連邦諸国やオランダ・ブラジル・アルゼンチンに売却または貸与されたので、これらの国でも空母を運用している時期があった。1970年代終わりにこれらの小型空母が老朽化した際に大半の国では後継空母の取得を諦めたが、インドはイギリス軽空母「ハーミーズ」を購入し「ヴィラート」として空母戦力を維持、ブラジルはフランスより「フォッシュ」を購入して「サン・パウロ」として戦力を維持している。

ハリアーと軽空母編集

 
現代的な意味での軽空母「インヴィンシブル

一時期、空母保有をあきらめたイギリス海軍は、哨戒ヘリコプター多数を運用する全通甲板型指揮巡洋艦を計画したが、この計画中に空軍で使用されていたホーカー・シドレー ハリアーに目をつけ艦上機型のシーハリアーを開発、これにより満載排水量20,000トン程のインヴィンシブル級軽空母でも固定翼機を運用することが可能となった。これが現代における軽空母の新たな定義づけを生む。

軽空母とシーハリアーの組み合わせは、1982年にアルゼンチンとイギリスとの間で行われたフォークランド紛争で艦隊防空において「空戦での損失ゼロに対し撃墜23機」という予想以上の成果を上げたため、スペインイタリアインドタイなど他の多くの国で採用されることになったが、艦載機に早期警戒能力が無かったため、アルゼンチン攻撃機の低空攻撃を許した。後にSH-3 シーキングを改修し、現在までヘリコプターを早期警戒機として運用している。フォークランド紛争以後、ヘリコプターとV/STOL機(シーハリアー)の組み合わせでの運用が確立され、以後建造される軽空母の方向性を決定したと言える。

ただ2000年代以降は4万~6万トン級でCTOL機を運用する中型正規空母が各国で建造され、一方ハリアー自体が旧式化したこともありこのクラスの空母も次第に退役するか、空母自体は運用されていてもハリアーの運用を終了もしくは凍結して実質的にヘリ空母として運用されつつある。事実このクラスの空母の先駆者であるイギリス海軍は、インヴィンシブル級でのハリアーの運用を2010年いっぱいで終了し、代わりに6万5,000トンクラスのクイーン・エリザベス級を建造。またインドも軽空母にかわり4万トン級中型正規空母を建造するなど、軽空母保有国から脱却しつつある。一方軽空母保有国でもイタリアの「カヴール」のような多目的空母としての運用や、スペインの「フアン・カルロス1世」など強襲揚陸艦での固定翼機の運用を行う国も現れてきている。

21世紀編集

空母に限らず軍艦を運用する場合、整備や訓練などを行う必要もあるため、常時1隻以上を稼動状態にするには最低3隻程度は必要であり、その意味で空母を常時運用できる国は限定される。また、空母は軽空母サイズでも他の艦船に比べ運用には費用がかかるため、他の艦船の稼働率に影響を与える場合もある。

航空母艦は潜水艦による魚雷攻撃に対し虚弱性を有し、操艦による回避は大型化すればそれだけ困難となり、十分な対潜能力をもつ護衛艦隊を伴わない場合、空母の大型化は格好の標的となりやすい。米国が大型の原子力空母を運用するようになってから、潜水艦による魚雷攻撃を受けた経験はまだ一度もなく抗堪性については現実には未知数である。2006年、沖縄近海で護衛艦隊を伴った米空母「キティホーク」の8キロメートル範囲内に中国の宋級潜水艦が急浮上し米海軍を驚愕させている。このとき米軍は浮上まで同艦の存在にまったく気が付かなかったとされる[29]

S/VTOL機を搭載する軽空母や強襲揚陸艦は、ハリアーの旧式化による退役で、第5世代機のF-35Bの搭載が主軸になる。

2015年現在、大型ジェット機も離着陸できるメガフロート空母という構想も出ているが、速力と防御力の面で問題がある為に実用化には至っていない。

現役の空母編集

空母あるいは空母に準ずる艦を保有し、もしくは保有を計画する諸国の近況を、以下に記す(あいうえお順)。

  アメリカ合衆国
第二次世界大戦後に建造されたフォレスタル級を皮切りに、キティホーク級エンタープライズ級ニミッツ級と運用してきた空母は全て、超大型航空母艦(スーパー・キャリアーen:Supercarrier)である。さらに、2007年に最後の通常動力空母キティホーク級ジョン・F・ケネディが退役したことで、保有する空母は全て原子力空母となった。現在は10隻の空母が現役である。最新鋭艦の排水量は10万トンを超え、1隻で中小国の空軍以上の攻撃力を持つといわれる。原子力機関を搭載するため建造・維持・運用に莫大なコストを要求されるが、軍事上・外交上の切り札に位置づけられている。
また、タラワ級以降の強襲揚陸艦にはV/STOL機の運用能力が始めから付加されており、ハリアー II攻撃機により、必要に応じて補助空母的任務を遂行可能である。現在保有する強襲揚陸艦にはF-35戦闘機のSTOVLタイプであるF-35Bへの対応改修も進められている。
アメリカ空母の運用については2001年に報告された防衛方針QDR-2001に基づいた艦隊即応計画によると「6個空母打撃群が30日以内にあらゆる紛争地域に展開できる態勢を維持している」[30]。このような長距離即応体制には、航続力の長い大型の原子力空母が非常に有利である。将来的には予算の大幅削減に伴い、空母の運用状況にも大きな影響が出ると予想されている。
今後、2012年に退役した原子力空母8代目エンタープライズに代わりにジェラルド・R・フォードが就役することで11隻体制となり、以降同級が就役中のニミッツ級を順次置き換えていく予定であるが、2017年に第45代アメリカ合衆国大統領に就任したドナルド・トランプ大統領は現役空母を1隻純増し、12隻体制とすることを含めた海軍の拡張計画を協議していると表明した[注 7]
  イギリス
艦載機がジェット機に代わって以降も、第二次世界大戦中に起工した空母に各種改装を行い運用していたが、財政難により維持するのは不可能となった。海洋国家であるイギリスにとって対潜航空兵力は依然として重要であり、代案としてペリコプターを運用する飛行甲板備えた小型艦が計画された。そんな中で空軍で開発中の垂直離着陸機ハリアーに着目、通常機に劣り、搭載数も少ないが、戦力として有望と考えられた。結果、艦載機版シーハリアー に対応したスキージャンプ等の運用設備が追加されたインヴィンシブル級となり、ソ連のキエフ級と共に現代的な軽空母として高い評価を受ける。
しかし、続く財政難により2010年に発展型のハリアーIIが運用終了、STOVL空母からヘリ空母へ変更して使用していたインヴィンシブル級も2014年に全て退役した。減少した攻撃戦力を補うため、陸軍が新たに導入したWAH-64 アパッチヘリコプター揚陸艦オーシャン」に搭載することで対応している。
インヴィンシブル級3隻を代替として、6万トンクラスのクイーン・エリザベス級2隻を建造中である。しかし、搭載予定のF-35シリーズの開発遅延により幾度かの大きな計画変更を余儀なくされた[注 8]
  イタリア
ヘリコプター巡洋艦の代替として建造したV/STOL空母2隻を運用している。「カヴール」は近年のトレンドとして、多任務艦の能力を盛り込まれている。


  イラン
2011年、イラン海軍副司令官が戦闘機とヘリコプターを搭載した空母の建造を明らかにしたことが報じられた[31][32]
2015年2月25日に、ホルムズ海峡近くで行われたイラン軍の演習「偉大な予言者9」において、イラン海軍はアメリカ海軍のニミッツ級を模した空母の大型模型を、対艦ミサイルや小型高速艇からの攻撃で爆破するデモンストレーションを行った。この演習の様子はイランニュースネットワーク(IRINN)やテヘランのFARSニュースエージェンシーで放映・公開されている[33]
  インド
イギリスよりマジェスティック級航空母艦ハーキュリーズとセントー級航空母艦ハーミーズを購入し、V/STOL空母ヴィクラントIヴィラートとして運用していたが2017年3月6日時点で両艦とも退役している。
空母3隻保有を目指しており、まずヴィクラントIの代替として、旧ソ連のキエフ級を購入・改装の上MiG-29Kを搭載したSTOBAR空母ヴィクラマーディティヤを就役させている。続いてヴィラートの代替として、純国産のSTOBAR空母ヴィクラントII1隻を建造中である。さらにもう1隻、アメリカの技術協力を受けたスーパーキャリアクラスの国産空母の建造計画を構想している[34]
  エジプト
ロシアへの引渡しが中止となった下記のミストラル級強襲揚陸艦2隻を購入。


  オーストラリア
 
「LHD 02 キャンベラ」
イギリスよりマジェスティック級テリブル、マジェスティックをシドニー、メルボルンとして運用したが両艦とも退役している。メルボルン代替として、インヴィンシブル級を購入する計画もあったが頓挫している。現在はスペインの強襲揚陸艦フアン・カルロス1世級の準同型艦2隻を運用している。V/STOL機の搭載は当面考えられていないが、スキー・ジャンプを備え、UAVの運用が考慮されている。


  スペイン
アメリカのインディペンデンス級「カボット」を購入、「デダロ」として運用後、その代替に制海艦構想の流れを汲んだV/STOL空母「プリンシペ・デ・アストゥリアス」1隻を運用していたが、両艦とも退役している。現在は2010年より、空母任務を考慮した強襲揚陸艦「フアン・カルロス1世」を運用しており、他国への準同型艦の販売も行っている。


  タイ
スペインに発注して建造された世界最小のV/STOL空母1隻を保有している。財政難の折、活動は不活発の模様。ハリアーは全機が保管状態にあり、実質的にヘリ空母としての運用下にある。


  韓国
 
「独島」
機動艦隊創設の一環として、本格的な全通甲板を採用した強襲揚陸艦独島を2007年に就役させた。3隻体制を目指しており、拡大発展型の韓国航空母艦(KCVX)等も構想されていたが、予算上の問題から3番艦及び航空母艦の建造計画は破棄された。2番艦も予算や1番艦で発生した欠陥、事故から先送りされていたが、2017年に起工した。


  中国
スクラップとして他国の退役空母を数隻購入していたが、その中で1998年に購入した旧ソ連が建造中止した「ヴァリャーグ」を、練習空母として建造再開、2012年9月25日に就役させた。
本格的な空母艦隊建設構想を固めており、2020年頃には通常動力空母2隻と、原子力空母2隻を整備する構想とされる。また、中国はF-35Bのようなステルス性とS/VTOL能力を備えたJ-18レッドイーグルを開発しているとされており、将来的には強襲揚陸艦や軽空母の建造も視野に入れていると言われている。[35][36]
国産空母は性質の異なる2隻が平行建造されている。2013年に大連造船廠にて1隻目の001A型(遼寧(001型)の改良型)が起工、2017年進水し、早ければ2019年に就役予定である。2隻目は江南造船所にて2015年に起工、001A型から排水量が拡大、蒸気式カタパルトを装備するとされている。また、2017年には滬東中華造船にて軽空母任務も考慮した強襲揚陸艦075型が起工した[37]。5月には001A型を建造していた大連造船廠のドッグに再び巨大構造物が搬入されているのが確認され、国産3隻目の空母建造準備に入ったのではないかと推測されている[38]
  • 遼寧
  • 001A型 - 1隻艤装中
  • 002型 - 1隻建造中
  • 075型 - 1隻建造中
  トルコ
将来的にV/STOL機運用を検討しており、2016年よりイスタンブールの造船所でスペインの強襲揚陸艦「フアン・カルロス1世」の2万トン級準同型のを建造している。
  日本
ほぼ全通飛行甲板を採用したおおすみ型輸送艦が建造されたが、おおすみ型にはヘリコプター搭載能力はなかった。対潜ヘリコプター3機を搭載・運用するはるな型(DDH)や しらね型(DDH)の代替として、それぞれヘリコプター11機を搭載可能なひゅうが型2隻とヘリコプター14機を搭載可能ないずも型2隻が2017年3月22日時点で就役している。


  ブラジル
第二次大戦直後にイギリスから購入したコロッサス級ヴェンジャンスをミナス・ジェライスして長らく運用。次いでフランスから購入したクレマンソー級フォッシュをサン・パウロとして、空母も艦載機も旧式ながらCTOL空母を運用していた。しかし、2017年2月14日に運用終了が発表され、イギリスからクイーン・エリザベス級就役後に退役する「オーシャン」の購入等検討しているが、当面は運用空母はなくなる。
  フランス
アメリカやイギリスから購入した旧型空母を運用後、国産のクレマンソー級を2隻建造したが、退役済みである。現在はアメリカ以外で唯一の原子力空母シャルル・ド・ゴールを1隻運用している。空母2隻体制を目標としているが、シャルル・ド・ゴール級の2番艦は財政難や設計ミスのため中止されており、その後にイギリスのクイーン・エリザベス級の準同型艦をフランス次期空母として2隻目の空母とする計画が持ち上がるが、こちらも 2013年に中止となった。なお、フランス海軍は現在も引続き空母による核戦略を中心に置いており、空母シャルル・ド・ゴールとその艦載機ともに戦術核兵器の搭載・運用能力を維持している。
また、非空母型のフードル級を代替するため、全通飛行甲板を採用したミストラル級の建造を進めている。


  ロシア
ソビエト連邦崩壊まではV/STOL空母キエフ級を4隻保有し、STOBAR空母アドミラル・クズネツォフ級2隻、カタパルトを備えた原子力空母ウリヤノフスク級2隻の建造を進めていたが、冷戦終結間際に就役したアドミラル・クズネツォフ1隻を除き、全て退役又は建造破棄されている。さらに、ソビエト連邦の空母を建造してきた黒海造船工場がウクライナの独立により接収されてしまい、空母の建造能力も失われてしまう事態となった。ロシアで維持・運用されたアドミラル・クズネツォフは財政難から2000年代初頭は極めて活動状況が鈍かったが、2007年頃から再び活発に外洋行動を繰り返すようになった。また、空母機能を強化する近代化改装がいくつか予定されており、そのための国内造船所の設備拡張、改修も進められている。また、比較的状態の良かったキエフ級の一隻はロシアのセヴマシュ造船所でSTOBAR空母へ改修を受けインドへ売却、アドミラル・クズネツォフ級の1隻はウクライナへ移管後に中国へ売却され、再建造されている。
2005年初頭、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・クロエドフ上級大将は、2010年までに新空母設計案をまとめて建造開始、北方艦隊配備の1番艦を2016年竣工、続いて太平洋艦隊配備2番艦を建造開始するという内容の新空母建造計画を発表した。2006年2月に後任のロシア海軍総司令官であるウラジーミル・マソリン大将が将来、5、6隻以上の航空母艦を展開させる計画を発表。さらに2008年、ドミートリー・メドヴェージェフ大統領は2015年までに2隻以上の新規原子力空母建造計画に着手すると表明した。新型空母の建造は近日中の予定はないが、2030年頃の就役を見込んでいるとされており、電磁カタパルトと新型原子炉RITM-200を備えた将来原子力航空母艦プロジェクト23000E「シトルム」のコンセプトが発表されている。
また、強襲揚陸艦2隻以上の調達が決定され、フランスのミストラル級強襲揚陸艦が選定される。引き渡し直前まで建造が進むが、2014年ウクライナ騒乱により西側からの経済制裁が行われたことで資金調達が難航、建造を行ったフランスも制裁の一環として引渡しを無期限延期した。最終的にミストラル級のロシアへの受領は中止・返金補償(詳しくは該当項目)となり、完成していた艦はエジプトへの売却された。このため、ロシアは国内造船所でロシア版ミストラル級とも言える2万4千トンクラスの「ラヴィーナ」、規模縮小した1万4千トンクラスの「プリボイ」等の汎用揚陸艦の設計を進めており、2022年頃の就役を目指している。

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 発艦時には次に発艦する機体が、着艦時には既に着艦した機体が待機するスペースが必要であるため、緊急時以外は同時着発艦は一般的には行われない。ただし最初期にアングルド・デッキを導入した英国空母では、試みられた事がある。
  2. ^ 珊瑚海海戦は初の空母艦載機同士による対決となったが、その際に双方が多くの搭乗員を失った。搭乗員喪失の原因を錬度の低さを理由としたが、このことは搭乗員養成のシステムの差であり、後の日本海軍にとって大きな問題となった。
  3. ^ ミッドウェー海戦では4隻の空母を失った日本海軍であるが、アメリカ側も1隻の空母を喪失。南太平洋海戦後の状態は、アメリカが稼動空母なしの状態で、日本は翔鶴以下計5隻という絶対優位にあった。しかし、日本側の航空戦力の内実は、度重なった戦闘で熟練した幹部搭乗員を多数失い、空母部隊が艦載機搭乗員の再建のために本土へ戻らなければならないという状態だった。このような出撃のたびに熟練搭乗員が消えていく状態がその後に大きく響いていく。航空機と優秀な搭乗員がいない限り、いかに航空母艦があろうと、有効な戦力とは成り得なかった。
  4. ^ マリアナ沖海戦で、数の上でも劣勢であった日本海軍はさまざまな要因の上、全面的な敗北を喫し、再建途中の搭乗員はほぼ壊滅することになった。
  5. ^ レイテ沖海戦での日本空母部隊は、もはや搭乗員を確保することすら困難であったのに対してアメリカ軍は大小空母17隻、護衛空母18隻の大航空戦力を本海戦に投入している。
  6. ^ この際、イギリス空母も米空母同様に特攻機の攻撃を受けている。これらの海戦で、日米の空母の防御についての欠陥とイギリス空母の防御面での優秀さが明らかになった。すなわち日米の空母は1発の爆弾の命中で飛行甲板が使用不可能になるが、イギリスの空母は特攻機の命中を受けた数時間後には、飛行甲板が使用可能となっており、装甲甲板の有用性が実証された。もっとも、その代償としてイギリス空母はその代表格であるイラストリアス級正規空母でさえ艦載数45機と、日米の同排水量の空母の半分というものであった。その一方、アメリカも珊瑚海海戦での空母ヨークタウンの損傷を数時間で復旧しているという実績があり、特攻機とは質量の違いもあり一概には言えないが、一般的にダメージコントロールを含めた総合的な防御力では日本軍よりも堅牢だったと評価されている。
  7. ^ この案が通過した場合、ニミッツ級の置き換えは2027年頃の就役を予定しているジェラルド・R・フォード級3番艦9代目エンタープライズより行われることになる。
  8. ^ 運用や搭載機のコストの問題から運用は1隻とし、もう1隻は予備役とすることなった。また、当時STOVL機であるB型の開発が最も遅れていたことから、搭載機をB型からCATOBAR機のC型に変更。C型の運用が開始される頃に就役する2番艦にカタパルトやアレスティング・ワイヤー、アングルド・デッキを装備し、搭載固定翼機のない状態で2017年頃に就役する1番艦は、初めから固定翼機用装備を持たない純粋なヘリ空母として建造して、2番艦の就役に伴い1番艦は即応予備役に移される構想となった。最終的に搭載機はB型に戻り、両艦ともSTOVL空母として航空機運用能力は維持されることとなった。

出典編集

  1. ^ 防衛学会『国防用語辞典』朝雲新聞社80頁
  2. ^ 柿谷哲也『知られざる空母の秘密』SBクリエイティブ10頁
  3. ^ 『別冊歴史読本永久保存版 空母機動部隊』新人物往来社145頁
  4. ^ 柿谷哲也『知られざる空母の秘密』SBクリエイティブ18頁
  5. ^ 柿谷哲也『知られざる空母の秘密』SBクリエイティブ18頁
  6. ^ 柿谷哲也『知られざる空母の秘密』SBクリエイティブ18頁
  7. ^ 柿谷哲也『知られざる空母の秘密』SBクリエイティブ18頁
  8. ^ 柿谷哲也『知られざる空母の秘密』SBクリエイティブ18頁
  9. ^ 柿谷哲也『知られざる空母の秘密』SBクリエイティブ18頁
  10. ^ デジタル大辞泉
  11. ^ 柿谷哲也『知られざる空母の秘密』SBクリエイティブ18頁
  12. ^ 柿谷哲也『知られざる空母の秘密』SBクリエイティブ10頁
  13. ^ 『別冊歴史読本永久保存版 空母機動部隊』新人物往来社140頁
  14. ^ 柿谷哲也『知られざる空母の秘密』SBクリエイティブ18頁
  15. ^ 防衛学会『国防用語辞典』朝雲新聞社80頁
  16. ^ 河津幸英『図説21世紀のアメリカ海軍 新型空母と海上基地』三修社92頁
  17. ^ 柿谷哲也『知られざる空母の秘密』SBクリエイティブ14頁
  18. ^ 『別冊歴史読本永久保存版 空母機動部隊』新人物往来社11頁
  19. ^ 河津幸英『図説21世紀のアメリカ海軍 新型空母と海上基地』三修社196頁
  20. ^ 河津幸英『図説21世紀のアメリカ海軍 新型空母と海上基地』三修社95頁
  21. ^ 『英和・和英 米軍用語辞典 第3次改訂版』(森沢亀鶴、学陽書房、ISBN 4-313-95007-9
  22. ^ 『別冊歴史読本永久保存版 空母機動部隊』新人物往来社6頁
  23. ^ 『別冊歴史読本永久保存版 空母機動部隊』新人物往来社140頁
  24. ^ 『別冊歴史読本永久保存版 空母機動部隊』新人物往来社140頁
  25. ^ 『別冊歴史読本永久保存版 空母機動部隊』新人物往来社6頁
  26. ^ 『別冊歴史読本永久保存版 空母機動部隊』新人物往来社140-141頁
  27. ^ 『別冊歴史読本永久保存版 空母機動部隊』新人物往来社141頁
  28. ^ 読売新聞社編『大洋艦隊』p.59
  29. ^ 『読売新聞』2006.11.16
  30. ^ 森本敏『米軍再編と在日米軍』p.17
  31. ^ 伊朗海军宣布建造航母计划引发国际社会关注中国国際放送 10月2日
  32. ^ 中国の空母出現…周辺国の海軍力強化に火がつく中央日報、2011年10月04日
  33. ^ イランが米空母爆破の衝撃映像公開!? 実は激似の大型模型…対イスラム国で“共闘”しつつ示威行為に出る狙いは」産経WEST(2015年3月9配信、2017年1月12日閲覧)
  34. ^ “米、インド国産空母に技術協力 国防相会談”. 日本経済新聞. (2015年12月11日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM11H1X_R11C15A2EAF000/ 2015年12月12日閲覧。 
  35. ^ Defence News 4月22日
  36. ^ 航空ファン (雑誌) 2011年11月号 p.60
  37. ^ [http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/03/31/2017033100716.html 中国海軍、軽空母クラスの強襲揚陸艦の建造を開始 朝鮮日報( 2017年03月31日配信)
  38. ^ [http://www.sankei.com/world/news/170525/wor1705250039-n1.html 中国、3隻目の国産空母建造か 産経ニュース( 2017年05月25日配信)

参考文献編集

  • 福井静夫『世界空母物語』 1993年3月 光人社
  • 江畑謙介・堀元美共著『新・現代の軍艦』 1980年 原書房
  • 江畑謙介『最新・アメリカの軍事力』 2002年 講談社現代新書
  • 梅林宏道『在日米軍』 2002年 岩波新書
  • 柿谷哲也『世界の空母』 2005年 イカロス出版
  • 『世界の空母 ハンドブック』 世界の艦船別冊 海人社
  • 世界の艦船』 1991年4月号 「特集 アメリカの空母」 海人社
  • 『世界の艦船』 1998年3月号 「特集 アメリカ空母の全容」 海人社
  • 森本敏『米軍再編と在日米軍』2006年 文春新書

関連項目編集