ボーイズ・ラン・ザ・ライオット

日本の漫画

ボーイズ・ラン・ザ・ライオット』(BOYS RUN THE RIOT)は、学慶人による日本漫画作品。『週刊ヤングマガジン』(講談社)にて、2020年9号から同年40号まで連載され[1][3]、『コミックDAYS』(同)に移籍して9月9日から10月まで連載された[3][2][4]。トランスジェンダーの高校生がファッションで「当たり前」や「不自由」を壊し、奮闘するストーリー[5][6]。作者の学にとって、本作が初の連載作品である[5]

ボーイズ・ラン・ザ・ライオット
ジャンル 青年青春学園トランスジェンダー[1]
漫画
作者 学慶人
出版社 講談社
掲載誌 週刊ヤングマガジン
コミックDAYS
レーベル ヤンマガKCスペシャル
発表号 週刊ヤングマガジン:
2020年9号 - 40号
コミックDAYS:
2020年9月9日[2] - 10月
発表期間 2020年1月27日[1] - 10月
巻数 全4巻
話数 全37話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

あらすじ 編集

トランスジェンダーの男子高校生、渡凌が、自分の性別を認めない学校の中で奮闘する姿を描く。ストリート系ファッションに興味を持った彼は、同じように仲間はずれのであるシスジェンダー転校生、佐藤迅と知り合いになる。そして、彼らは自分たちのファッションブランドを立ち上げる。

登場人物 編集

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渡凌(わたり りょう)
佐藤迅(さとう じん)
東堂逸香(とうどう いつか)

同級生 編集

千花(ちか)
柏原豊(かしわばら ゆたか)
織田千広(おだ ちひろ)

大人 編集

百瀬水月(ももせ みずき)
島田(しまだ)
翼(つばさ)
日向先生(ひなたせんせい)
城野(じょうの)・ジョーさん

制作背景 編集

本作は「ジェンダー」と「ファッション」を主軸に描かれている[7]。作者の学自身がトランスジェンダーであるため、「ジェンダーは自分が自信を持って描ける部分」であるが、ファッションについては人並みであるため、「頑張らないと」と話している[7]。ファッションブランドで勤務する人物などに取材が行われ、制作されている[7]。ハイブランドに取材を行った際、「ファッションに対する考え方や美意識など、胸にくるものがあった」が、「自分にとって、高い服は遠い世界」と学は考えた[7]。そこで「もう少し近い世界、作る人と着る人が近い世界を描きたい」と思っていた学は、「ストリート系のブランド」の人物に出会ったことにより、「自分が描きたいのはこっち」と考え、後者を参考にすることにしたという[7]。編集者にセリフを褒められてからは、言葉を意識して制作している[7]

反響・評価 編集

連載開始直後、本作の「真っすぐで熱いストーリー」がSNSを中心に話題となった[5]

2021年、アメリカの漫画の賞・ハーベイ賞2021の「ベストマンガ」部門にノミネートされた[8]

書誌情報 編集

  • 学慶人『ボーイズ・ラン・ザ・ライオット』講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉、全4巻
    1. 2020年7月6日発売[6][9]ISBN 978-4-06-519996-1
    2. 2020年9月4日発売[10]ISBN 978-4-06-520685-0
    3. 2020年12月4日発売[11]ISBN 978-4-06-521708-5
    4. 2021年2月5日発売[4]ISBN 978-4-06-522297-3

出典 編集

  1. ^ a b c “トランスジェンダーの高校生の成長描く新連載「ボーイズ・ラン・ザ・ライオット」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年1月27日). https://natalie.mu/comic/news/364757 2022年2月21日閲覧。 
  2. ^ a b ボーイズ・ラン・ザ・ライオット”. ヤングマガジン公式サイト. 講談社. 2022年2月21日閲覧。
  3. ^ a b “妖怪が集う不思議な温泉描くヤンマガ新連載「つむじまがり×すぷりんぐ」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年8月31日). https://natalie.mu/comic/news/394367 2022年2月21日閲覧。 
  4. ^ a b 『ボーイズ・ラン・ザ・ライオット(4)』(学 慶人)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年2月21日閲覧。
  5. ^ a b c 【漫画】性の不一致を描く『ボーイズ・ラン・ザ・ライオット』無料公開”. 現代ビジネス. 講談社 (2020年3月6日). 2022年2月21日閲覧。
  6. ^ a b “性同一性障害の主人公が洋服と仲間を通し成長する「ボーイズ・ラン・ザ・ライオット」1巻”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年7月6日). https://natalie.mu/comic/news/386420 2022年2月21日閲覧。 
  7. ^ a b c d e f トランスジェンダーの「女子高生」がジャージを着て学校に行く理由”. 現代ビジネス. 講談社 (2020年3月6日). 2022年2月21日閲覧。
  8. ^ 『チェンソーマン』受賞の「ハーベイ賞」って? 専門家が決める6つのベスト”. KAI-YOU.net. カイユウ (2021年10月11日). 2022年2月21日閲覧。
  9. ^ 『ボーイズ・ラン・ザ・ライオット(1)』(学 慶人)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年2月21日閲覧。
  10. ^ 『ボーイズ・ラン・ザ・ライオット(2)』(学 慶人)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年2月21日閲覧。
  11. ^ 『ボーイズ・ラン・ザ・ライオット(3)』(学 慶人)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年2月21日閲覧。

外部リンク 編集