マイケル・リン・エバンス3世Michael Lynn Evans III1993年8月21日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州ガルベストン出身のプロアメリカンフットボール選手。ポジションはワイドレシーバー(WR)。NFLタンパベイ・バッカニアーズに所属。プロデビューから10年連続で1,000ヤード越えのレシーブを記録している。

マイク・エバンス
Mike Evans
refer to caption
2021年のエバンス
タンパベイ・バッカニアーズ #13
ポジション ワイドレシーバー
生年月日 (1993-08-21) 1993年8月21日(30歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
テキサス州ガルベストン
身長: 6' 5" =約195.6cm
体重: 231 lb =約104.8kg
経歴
高校 ボール高校
(テキサス州ガルベストン)
大学 テキサスA&M大学
NFLドラフト 2014年 / 1巡目全体7位
初出場年 2014年
初出場チーム タンパベイ・バッカニアーズ
所属歴
2014- タンパベイ・バッカニアーズ
受賞歴・記録
スーパーボウル制覇(1回)
2020
オールプロ選出(2回)
2016年、2023年
プロボウル選出(5回)
2016年、2018年、2019年、2021年、2023年
その他受賞・記録
プロフットボール記者協会NFL最優秀新人選手賞(2014)
NFL 通算成績
(2023年終了時点)
レシーブ数 762
レシーブ獲得ヤード 11,680
レシービングTD 94
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

経歴 編集

大学時代 編集

2011年にテキサスA&M大学に入学したエバンスは[1]、1年目となる2012年に通算82回のキャッチで1,105ヤード、5回のタッチダウンを記録した[2][3]

2013年シーズンのアラバマ大学戦では、エバンスは7本のパスをキャッチし、学校記録となる279ヤードのレシーブを記録し[4]、AT&T ESPNのオールアメリカ・プレイヤー・オブ・ザ・ウィークを受賞した[5]。2013年のオーバーン大学戦では、11本のキャッチで287ヤード、4回のタッチダウンを記録し、自身の最高記録を更新した[6]。エバンスはオール・サウスイースタン・カンファレンス(SEC)のファーストチームに選出され[7]、さらにAPオールアメリカチームにも選ばれた[8]。この2013年シーズンで69キャッチ1,394ヤード、12回のタッチダウンを記録した[9][10]

大学での通算成績 編集

マイク・エバンス レシーブ
年度 チーム 出場 回数 獲得ヤード 平均獲得ヤード TD
2012 テキサスA&M大学 13 82 1,105 13.5 5
2013 13 69 1,394 20.2 12
通算:2年 26 151 2,499 16.5 17

NFLドラフト 編集

プレドラフト測定結果
身長 体重






40Yrd



10Yrd




20Yrd



3













6 ft 4+34 in
(195 cm)
231 lb
(105 kg)
35+18 in
(89 cm)
9+58 in
(24 cm)
4.53 s 1.60 s 4.26 s 7.08 s 37 in
(94 cm)
12 回
All values from NFL combine[11]
 
2014年のエバンス

2014年1月2日、エバンスは大学時代の最後の2シーズンの出場資格を見送り、2014年のNFLドラフトに出場することを発表した[12]。アナリストやスカウトの大多数は、彼がコンセンサストップ10に選ばれ、ドラフト1巡目に選ばれると予測していた。Sports Illustratedではドラフト1位、NFLDraftScout.comでは2位のワイドレシーバーにランクインしている[13]

タンパベイ・バッカニアーズ 編集

 
2014年のエバンス

ドラフトでは1巡目(全体7位)でバッカニアーズから指名され、5年目にオプションが付いた4年1,460万ドルの契約を結んだ[14]

2020年シーズン 編集

第1週のニューオーリンズ・セインツ戦、トム・ブレイディと初めてプレーするこの試合で、エバンスはハムストリングの怪我の影響でTDパスを1回しかキャッチしていない。チームは34-23で敗れた[15]

第2週のカロライナ・パンサーズ戦で、7回のレシーブで104ヤードと1タッチダウンを記録した。チームは31-17で勝利した[16]

第3週のデンバー・ブロンコス戦では、エバンスは2回のレシーブで2ヤード、2TDを記録した。チームは28-10で勝利した[17][18]

第4週のロサンゼルス・チャージャーズ戦では、7回のレシーブでシーズンハイとなる122ヤードと1タッチダウンを記録した。チームは38-31で勝利した[19]

第12週のカンザスシティ・チーフス戦では、3回のレシーブで50ヤードと2タッチダウンを記録したが、チームは27-24で敗れた[20]

第15週のアトランタ・ファルコンズ戦で、エバンスは第4週以来となる100ヤード越えのレシーブを記録し、6回のレシーブで110ヤードと1タッチダウンを記録した。チームは31-27で勝利し、2016年以来となるシーズン9勝目を挙げた。

第16週、デトロイト・ライオンズに47-7で勝利した試合で、エバンスはシーズンベストとなる10回のレシーブで181ヤードと2タッチダウンを記録した。この試合で、エバンスは2020年シーズンに13回目のTDレシーブを記録し、自身が持つバッカニアーズのTDレシーブ記録の12回を更新た。チームは2007年以来のプレーオフ出場権を獲得した[21] [22]

第17週のアトランタ・ファルコンズ戦でシーズン通算1,000レシービングヤードを記録し、7年間のキャリアの全シーズンで連続1,000レシービングヤードを記録した初のワイドレシーバーとしてNFL記録を樹立した[23]。エバンスはこの試合の後半に膝を負傷した[24]

エバンスは2020年のレギュラーシーズンを70回のレシーブで1,006ヤード、13タッチダウンで終えた。7シーズン連続で1,000レシーブヤード越えは、ランディ・モスの記録を更新した[25]

2021年シーズン 編集

2022年シーズン 編集

2023年シーズン 編集

10年連続の1,000ヤードレシーブを達成した2023年シーズン後、FA市場に出るかが注目されていたが、バッカニアーズと2年5,200万ドルの契約に合意したと報じられた[26]


詳細情報 編集

レギュラーシーズン 編集

年度 チーム 背番号 試合 レシーブ ラン ファンブル その他TD
出場 先発 回数 獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
最長
ヤード
TD 回数 獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
最長
ヤード
TD ファン
ブル数
ロスト
2014 TB 13 15 15 68 1,051 15.5 56T 12 0 0 0 0 0 0 0 0
2015 15 14 74 1,206 16.3 68 3 0 0 0 0 0 1 1 0
2016 16 16 96 1,321 13.8 45T 12 0 0 0 0 0 0 0 0
2017 15 15 71 1,001 14.1 42T 5 0 0 0 0 0 1 1 0
2018 16 16 86 1,524 17.7 72T 8 0 0 0 0 0 2 1 1
2019 13 13 67 1,157 17.3 67 8 0 0 0 0 0 0 0 0
2020 16 16 70 1,006 14.3 50 13 0 0 0 0 0 0 0 0
2021 16 16 74 1,035 14.0 46 14 1 10 10.0 10 0 0 0 0
2022 15 15 77 1,124 14.6 63T 6 0 0 0 0 0 0 0 0
2023 17 17 79 1,255 15.9 75T 13 0 0 0 0 0 0 0 0
NFL:10年 154 153 762 11,680 15.3 75 94 1 10 10.0 10 0 4 2 1
  • 2023年度シーズン終了時
  • 太字は自身最高記録
  • はリーグ最高記録

ポストシーズン 編集

年度 チーム 試合 レシーブ ファンブル
出場 先発 回数 獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
最長
ヤード
TD ファン
ブル数
ロスト
2020 TB 4 4 11 204 18.5 35 2 0 0
2021 2 2 17 236 13.9 55T 2 0 0
2022 1 1 6 74 12.3 20 0 0 0
2023 2 2 11 195 17.7 29 1 0 0
通算 9 9 45 709 15.8 55 5 0 0
  • 2023年度シーズン終了時
  • 太字は自身最高記録

NFL記録 編集

  • キャリア開始からレシービングヤード1,000ヤード越えの連続記録(7年) [27]
  • キャリア通算6,000レシービングヤード達成の最年少記録(25歳131日) [28]
  • キャリア通算7,000レシービングヤード達成の最年少記録(26歳81日) [29]
  • 6シーズン連続でレシービングヤード1,000ヤード越えの最年少記録(26歳95日)
  • 1試合で200ヤード以上のレシーブを記録した最年少記録(21歳87日) [30]

バッカニアーズ記録 編集

  • シーズン最多レシービング記録 -1,524(2018年) [31]
  • シーズン最多TDレシーブ記録 -13(2020年) [31]
  • ルーキーシーズンでの最多TDレシーブ -12(2014年) [32]
  • ポストシーズンゲームでの最多レシービング記録 -119ヤード(vsワシントン・フットボールチーム 2021年1月9日)
  • 連続してTDを記録した試合の数 -5(2020年)
  • 100ヤード以上のレシービングを記録した試合の数 -36(2014-2023現在まで)
  • 最多連続で1,000レシービングヤードシーズン -10(2014-2023現在まで)
  • レシービングヤード1,000ヤード越えのシーズン数 -10(2014-2023現在まで)[33]
  • キャリア最多TDレシーブ数 -94(2014-2023現在まで) [33]
  • キャリア最多レシービングヤード -11,680(2014-2023現在まで) [33]
  • キャリア最多レシーブ回数 -762(2014-2023現在まで) [33]

脚注 編集

  1. ^ Mike Evans College Stats” (英語). College Football at Sports-Reference.com. 2021年2月5日閲覧。
  2. ^ Carlson, Jenni (2013年1月1日). “Texas A&M football: Mike Evans showing Johnny Manziel not the Aggies' only big-time freshman” (英語). Oklahoman.com. 2021年2月5日閲覧。
  3. ^ Mike Evans 2012 Game Log” (英語). College Football at Sports-Reference.com. 2021年2月5日閲覧。
  4. ^ Texas A&M WR Mike Evans lights up Alabama secondary in loss” (英語). NFL.com. 2021年2月5日閲覧。
  5. ^ ESPN All America”. 2006年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月5日閲覧。
  6. ^ Erickson, Joel A. (2013年10月20日). “Auburn secondary overcomes enormous performance by Texas A&M's Mike Evans” (英語). AL.com. 2021年2月5日閲覧。
  7. ^ 2013 All-SEC Football Team Announced”. SEC Digital Network (2013年12月10日). 2021年2月5日閲覧。
  8. ^ AP All-America Team, List”. 2021年2月5日閲覧。
  9. ^ Mayer, Larry (2014年2月25日). “Some draft prospects have Bears' ties”. Chicago Bears. 2021年2月5日閲覧。
  10. ^ Mike Evans 2013 Game Log” (英語). College Football at Sports-Reference.com. 2021年2月5日閲覧。
  11. ^ NFL Events: Combine Player Profiles - Mike Evans”. www.nfl.com. 2021年2月5日閲覧。
  12. ^ Invalid Access”. www.aggieathletics.com. 2014年1月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月2日閲覧。
  13. ^ *Mike Evans, DS #2 WR, Texas A&M: 2014 NFL Draft”. nfldraftscout.com. 2021年2月5日閲覧。
  14. ^ Mike Evans signs contract with Tampa Bay Buccaneers” (英語). NFL.com (2014年1月12日). 2024年3月10日閲覧。
  15. ^ Tampa Bay Buccaneers at New Orleans Saints - September 13th, 2020” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2021年2月5日閲覧。
  16. ^ Carolina Panthers at Tampa Bay Buccaneers - September 20th, 2020” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2020年9月23日閲覧。
  17. ^ Tampa Bay Buccaneers at Denver Broncos - September 27th, 2020” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2020年9月30日閲覧。
  18. ^ Suarez, Tanner (2020年9月29日). “Mike Evans' Historically Efficient Game in Denver” (英語). Bucs Report. 2020年9月30日閲覧。
  19. ^ Edwards, Josh (2020年10月4日). “Buccaneers vs. Chargers final score: Tom Brady rallies Tampa to win over rookie Justin Herbert” (英語). CBSSports.com. 2020年10月6日閲覧。
  20. ^ Kansas City Chiefs at Tampa Bay Buccaneers - November 29th, 2020” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2020年12月2日閲覧。
  21. ^ Tampa Bay Buccaneers at Atlanta Falcons - December 20th, 2020” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2020年12月20日閲覧。
  22. ^ Tampa Bay Buccaneers at Detroit Lions – December 26th, 2020” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2020年12月30日閲覧。
  23. ^ Bucs' Evans hurts knee a play after setting mark” (英語). ESPN.com (2021年1月3日). 2021年1月3日閲覧。
  24. ^ Bucs' Evans hurts knee a play after setting mark” (英語). ESPN.com (2021年1月3日). 2021年1月3日閲覧。
  25. ^ https://www.foxnews.com/sports/buccaneers-mike-evans-receiving-yards-record-scary-knee-injury
  26. ^ バッカニアーズとWRエバンスが2年約78億円で合意”. NFL JAPAN (2024年3月5日). 2024年3月10日閲覧。
  27. ^ NFL Record Book”. pp. 18. 2021年2月5日閲覧。
  28. ^ https://www.buccaneers.com/news/mike-evans-bucs-nominee-walter-payton-nfl-man-of-the-year-award-2020
  29. ^ "2020 Tampa Bay Buccaneers Media Guide" (PDF) (Press release). p. 126.
  30. ^ https://www.buccaneers.com/news/evans-nominated-for-rookie-of-the-year-14730987
  31. ^ a b "2020 Tampa Bay Buccaneers Media Guide" (PDF) (Press release). p. 448.
  32. ^ "2020 Tampa Bay Buccaneers Media Guide" (PDF) (Press release). p. 457.
  33. ^ a b c d バッカニアーズ残留を願いながらFAになるWRエバンス、「戻ってきたい」”. NFL JAPAN (2024年1月23日). 2024年3月10日閲覧。

外部リンク 編集