マーティン・ビシMartin Bisi1961年 - )は、アメリカ音楽プロデューサーにしてソングライター[3]

マーティン・ビシ
Martin Bisi
生誕 1961年
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨークブルックリン
ジャンル オルタナティヴ・ロックパンクロックサイケデリック・ロックエレクトロ
職業 音楽プロデューサーソングライター
活動期間 1981年 -
レーベル New Alliance / SSTセルロイド、Black Freighter[1]、Bronson Recordings[2]
公式サイト www.martinbisi.com

ソニック・ユース[4]スワンズジョン・ゾーンマテリアルビル・ラズウェルヘルメットアンセインドレスデン・ドールズコップ・シュート・コップホワイト・ゾンビボアダムスエンジェルズ・オブ・ライトJGサールウェルハービー・ハンコックグラミー賞を受賞した曲「ロックイット」などの重要なレコードを録音したことで知られている。

生い立ち 編集

マーティン・ビシは1961年にアルゼンチンの両親に生まれ、マンハッタンで育った。母親はリストショパンを専門とするコンサート・ピアニストとして広範囲にわたってツアーを行い、父親は趣味でタンゴ・スタイルのピアノを演奏していた。1960年代の子供の頃、両親は彼をフランスの学校に送り、音楽のレッスンを与え、ニューヨーク・フィルハーモニックオペラの公演に連れて行ったが、そのすべてに反抗した[5]

キャリア 編集

1981年、彼はブルックリンのゴーワヌス地域でビル・ラズウェルブライアン・イーノと共にBCスタジオ(当初はOAOスタジオ、オペレーション・オール・アウト・スタジオと名付けられた)[6][7]を開始し[8][9]、そこでリディア・ランチライヴ・スカルフレッド・フリスアフリカ・バンバータなど、1980年代初頭のノー・ウェイヴ、アヴァンギャルド、ヒップホップなどの録音を行った。1982年に彼はホイットニー・ヒューストンがリード・シンガーとして録音した最初の曲「Memories」のインストゥルメンタルをマテリアルのアルバム『ワン・ダウン』において録音した。ハービー・ハンコックの「ロックイット」を録音した直後、ビシはビル・ラズウェルから離れたが、フィータスセレナ・マニッシュなどの大音量で密度の高いサウンドを専門として、現在までBCスタジオで働き続けてきている。

2021年には、トラヴィス・デュオのアルバム『Hypnagogia』で仕事した[10]

ソロ・キャリア 編集

ビシは自身の作品も数多く残している。

2009年、ビシはアメリカとヨーロッパで最初の大規模なツアーを行った。

2014年、BCスタジオに関する長編ドキュメンタリー『Sound & Chaos: "The Story Of BC Studio"』をサポートした。これは、サラ・リーヴィットとライアン・ダグラスが監督を務めた。

2016年1月、ビシはBCスタジオの35周年を祝い、何十年にもわたってそこで働いてきた50人近くのミュージシャンたちによる週末のパフォーマンスを行った。これらは録音され、2018年4月20日にBronson Recordingsからリリースされた『BC35』というアルバムに組み込まれた。ビシは、参加ミュージシャンが変化するメンバーを含むマーティン・ビシ・バンドと呼ばれる自身のバンドで『BC35』をサポートするツアーを続けている。

ディスコグラフィ 編集

リーダー・アルバム 編集

  • Creole Mass (1988年、New Alliance/SST) ※with リー・ラナルドフレッド・フリス
  • All Will Be Won (1992年、New Alliance/SST)
  • See Ya in Tiajuana (1994年、New Alliance/SST) ※EP
  • Dear Papi I'm in Jail (1996年、New Alliance/SST) ※EP
  • Milkyway of Love (1999年、Stripmine)
  • Sirens of the Apocalypse (2008年、Labelship, Black Freighter)
  • Son of a Gun (2010年、Contraphonic, Black Freighter) ※EP。with ビル・ラズウェル、ブライアン・ヴィグリオーネ (ドレスデン・ドールズ)、ボブ・ダミーコ (セバドー)
  • Ex Nihilo (2014年、Labelship, Black Freighter)
  • Solstice (2019年、Bronson Recordings)

脚注 編集

  1. ^ Black Freighter”. Discogs. 2021年12月28日閲覧。
  2. ^ Bronson Recordings”. Bronson Recordings. 2021年12月28日閲覧。
  3. ^ MARTIN BISI – Bronson Recordings” (英語). 2021年8月23日閲覧。
  4. ^ Sacher, Andrew (2021年8月9日). “This week on our Ch 66 show: a Sonic Youth deep dive with Lee Ranaldo” (英語). BrooklynVegan. 2021年9月8日閲覧。
  5. ^ the Martin Bisi Biography”. www.martinbisi.com. 2021年12月28日閲覧。
  6. ^ Hubert, Craig (2020年10月23日). “Locals Get a Refresher Course, With Few Answers, About the Proposed Gowanus Rezoning” (英語). Brownstoner. 2021年8月23日閲覧。
  7. ^ BC Studio”. Discogs. 2021年12月28日閲覧。
  8. ^ Duggan, Kevin. “New song pays homage to Gowanus Canal's toxic 'Black Mayo' • Brooklyn Paper” (英語). www.brooklynpaper.com. 2021年8月23日閲覧。
  9. ^ Martin Bisi”. Discogs. 2021年12月28日閲覧。
  10. ^ Trevor Dunn and Jarvis Earnshaw Announce New Album Hypnagogia as Travis Duo for September 2021 Release -” (英語). mxdwn Music (2021年8月16日). 2021年9月8日閲覧。

外部リンク 編集