ミシェル=アンジュ・ウアス

フランスの画家 (1680-1730)

ミシェル=アンジュ・ウアス(Michel-Ange Houasse、1680年 - 1730年9月30日)は、フランスの画家。フランスの宮廷画家のルネ=アントワーヌ・ウアスの息子で、1715年からスペインのマドリードのフェリペ5世の宮廷で働いた。

ミシェル=アンジュ・ウアス
Michel-Ange Houasse
ウアス作「小鳥売りのいるマドリードの風景」
誕生日 1680年
出生地 パリ
死没年 1730年9月30日
死没地 Arpajon
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略歴 編集

パリで生まれた。父親のルネ=アントワーヌ・ウアス(René-Antoine Houasse: c.1645-1710)はフランスの宮廷画家で、シャルル・ルブランの弟子であった。父親から絵を学んだ。1707年に王立絵画彫刻アカデミーの会員に選ばれた。ウアスの入会申請作品は現在トゥール美術館に収蔵されている。

フランス国王ルイ14世スペイン・ハプスブルク家(アブスブルゴ家)出身の王妃マリー・テレーズの孫で、スペイン王となったフェリペ5世の宮廷で働くことになり、1715年のにフェリペ5世とエリザベッタ・ファルネーゼの結婚式の後にマドリードに移り、「王室画家(Pintor de Cámara del Rey)」の称号を与えられた。後に国王ルイス1世となる王子など王族の肖像画も描いたが、肖像画家としては評価されず、ジャン・ランク(Jean Ranc: 1674-1735)が肖像画家として用いられた。

1727年に病気になり、療養のためフランスに一旦戻った後、再びマドリードで働きだすが、健康状態は悪化を続け、1730年にパリに帰国する途中に、エソンヌ県のアルパジョンで亡くなった。

ウアスがスペインに残した絵画は後のフランシスコ・デ・ゴヤ(1746-1828)のようなスペインの画家に影響を与えたともされる。

作品 編集

参考文献 編集

  • Miguel-Angel Houasse 1680-1730 : Pintor de la corte de Felipe V, Museo Municipal, Madrid, 1981, 249 p. (catalogue d'une exposition au Musée d'histoire de Madrid en novembre-décembre 1981)