メジャーハボック(MAJOR HAVOC)は1983年アタリが発売したアーケードゲーム

概要 編集

1つのステージが前半と後半に明確に分かれており、前半が3Dシューティングゲーム、後半がサイドビューアクションゲーム、という2つの構成を組み合わせたアクションシューティングゲームである[1]ベクタースキャンディスプレイを採用している[1]

本作はソフトウェアエンジニア兼デザイナーであるオーエン・ルービンにとってアタリでの最終作であり、当時17歳のマーク・サーニーが彼をサポートした。

ステージ構成 編集

ミッション開始前 編集

ミッション・ブリーフィング画面の右下でブロックくずしが遊べる[1]。一定時間経過かミスで先の画面に進む。

前半 編集

縦スクロールのシューティングゲームをやや自機後方から俯瞰した視点を持つ。 最後は着陸しサイドビューアクションの基地ステージ(後半)に移行する。

後半 編集

基地に侵入し、酸素を補給しながら爆弾を仕掛けて脱出する。自機が弱重力を感じさせる独特の慣性付き動作を行うのが特徴。

筐体 編集

オリジナル版は自機の移動に専用のコントローラを用いる[1]。このコントローラは、ドラムのような形状をしており、左右に回転させる形で自機を動かす[1]

これとは別にTempestの筐体を利用したコンバージョン版が存在する。Tempestコンバージョン版はTempestのダイアルコントローラをそのまま自機の操作に使用する。コンバージョン版はオリジナル版に対してゲームスピードそのものが明らかに遅くなっている。

後世への影響 編集

下記は製作者自らが『メジャーハボック』の強い影響を受けたと公言したものである。

  • 『テセウス』
1984年MSX用にアスキーが開発、販売[2]。本作のサイドビューアクション部分をMSXで表現したいという思いがきっかけで開発された[2]
1985年8ビットパソコンの多くにゲームアーツが開発、販売。サイドビューアクション部分に影響を受けた。
1986年PC-8801mkIISR用にゲームアーツが開発、販売。3Dシューティング部分に影響を受けた[2][1]
1988年ファミリーコンピュータ用にゲームスタジオが開発、ナムコが販売。バビロニアン・キャッスル・サーガシリーズの1作。サイドビューアクション部分に影響を受けている[1]。開発コードネームは「Minor Havoc」。なお「天井に頭をぶつけるとしゃがむ」というアクションも、オリジナルと同じである。スタッフロールのスペシャルサンクスには「アタリ メイジャーハボック かいはつチーム」とある。

脚注 編集

外部リンク 編集