S-YXGシリーズとはヤマハが販売していたソフトウェアシンセサイザー製品である。

概要 編集

同社のXG音源であるMUシリーズのソフトウェア版としてリリースされた製品である。

シリーズのモデル 編集

S-YXG50 編集

MU50相当とされているが製品やバージョンによって仕様が異なり、波形は2MBと4MBがある。

またWindows 98とWindows XP版には体験版が配布されており、その体験版の制限を解除する「キープログラム」というものが発売されていた。

MidRadio Player v6.0版 編集

MidRadio Player v6.0に内蔵されている音源。現在S-YXG50と呼ばれているものの多くがこれを指している。有志による非公式パッチを当てる事によりVSTi音源として使用することが可能である。

仕様 編集

  • 音源方式:AWM2
  • 波形容量:2MB
  • 対応フォーマット:XG Lite
  • パート数:16
  • 最大同時発音数:32
  • エフェクト:2系統(リバーブ、コーラス)

WDM版 編集

VxD版をWDM用に移植したもの。Windows 2000およびXP上でドライバとして動作する。ドライバの性質上Vista以降では正常に動作しない。

仕様 編集

  • 音源方式:AWM2
  • 波形容量:2MB or 4MB
  • 対応フォーマット:XG
  • パート数:16
  • 最大同時発音数:128(デフォルトでは32、レジストリから変更可能)
  • エフェクト:3系統(リバーブ、コーラス、バリエーション)

VSTi版 編集

VSTiで動作するもの。SOL2等に付属していた。

仕様 編集

  • 音源方式:AWM2
  • 波形容量:4MB
  • 対応フォーマット:XG
  • パート数:16
  • 最大同時発音数:128(デフォルトでは32、SETUPから変更可能)
  • エフェクト:3系統(リバーブ、コーラス、バリエーション)

VxD版 編集

Windows 9x系で動作するもの。1997年5月15日にWindows 95向けに発売された。MMX拡張命令をサポートすることにより、XGフォーマットの規定を満たした。[1]

仕様 編集

  • 最大同時発音数:128
  • 音色数:676

S-YXG20 編集

XG Liteの原型になったと言われている音源。

仕様 編集

  • 音源方式:AWM
  • 対応フォーマット:XG(XG Lite相当)
  • 最大同時発音数:16
  • エフェクト:リバーブ

S-YXG70 編集

一部のゲーム等に付属していた音源。S-YXG50とS-YXG20が一体となっており、PCの性能に応じて切り替えることができる。

S-YXG100/Plus/PVL 編集

シリーズ最上位とされている音源。SG音源を追加したもので、PlusではVL音源が追加され、PVLではVL音源の最大同時発音数が8となっている。

仕様 編集

  • 音源方式:AWM2
  • 波形容量:2MB
  • 対応フォーマット:XG
  • パート数:16
  • 最大同時発音数:128
  • エフェクト:3系統(リバーブ、コーラス、バリエーション)

S-YXG2006LE 編集

MidRadio Player v7.0以降に内蔵されている音源。波形や設計を一新しているため、v6.0とは音色やフィルタのニュアンスが違う。初期のバージョンではGS互換モードが搭載されていなかった。有志による非公式パッチを当てる事により、VSTi音源として使用することが可能である。

仕様 編集

  • 音源方式:AWM2
  • 波形容量:11MB
  • 対応フォーマット:XG Lite
  • パート数:16
  • 最大同時発音数:32
  • エフェクト:2系統(リバーブ、コーラス)

脚注 編集

注釈 編集

出典 編集

関連項目 編集