ヨーロッパハタリス

ヨーロッパハタリスSpermophilus citellus)は、哺乳綱齧歯目リス科ジリス属に分類される齧歯類。

ヨーロッパハタリス
ヨーロッパハタリス
ヨーロッパハタリス Spermophilus citellus
保全状況評価[1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 EN.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 齧歯目 Rodentia
: リス科 Sciuridae
: ジリス属 Spermophilus
: ヨーロッパハタリス S. citellus
学名
Spermophilus citellus
(Linnaeus, 1766)[1]
和名
ヨーロッパハタリス[2]
英名
European ground squirrel[1][2]
European souslik[1][2]

分布編集

ウクライナオーストリア北マケドニアギリシャスロバキアセルビアチェコトルコハンガリーブルガリアモルドバルーマニア[1]クロアチアドイツでは絶滅[1]ポーランドには再導入[1]

形態編集

体長17.6 - 23センチメートル[2]。尾長3.8 - 7.4センチメートル[2]体重0.2 - 0.4キログラム[2]。背面は灰褐色で、黄白色の斑点が入る[2]。眼の周囲は白い[2]。腹面は黄色い[2]

生態編集

標高900 - 2,500メートルにある、放棄された牧草地や刈り入れされた農耕地などの食性の乏しい開けた環境に生息する[2]薄明薄暮性[2]。地下1メートルの深さにある直径16 - 25センチメートルの巣室と、最大5つの出入り口がある4.5メートルに達するトンネルからなる巣穴の中で単独生活する[2]。冬季になると巣穴で冬眠し、南部個体群は夏季に休眠する[2]

草本、根、液果などを食べる[2]。食物を頬袋に詰め込み、巣穴に運んで貯蔵する[2]

繁殖形態は胎生。冬眠が明けて1週間以内に交尾を行う[2]。妊娠期間は25 - 26日[2]。1回に2 - 9頭の幼獣を年に1回だけ産む[2]。幼獣は生後20日で開眼し、生後1か月で地表に出るようになる[2]

人間との関係編集

本種に適したステップ草原や放牧地が農地や林に変えられたり、放牧地が放棄されて背の高いイネ科草本の草原や灌木の見られる環境に逆戻りしたりしていることが本種にとっての脅威である(Kryštufek (1999))[1]

出典編集

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h Hegyeli, Z. (2020). Spermophilus citellus. The IUCN Red List of Threatened Species 2020: e.T20472A91282380. doi:10.2305/IUCN.UK.2020-2.RLTS.T20472A91282380.en. Downloaded on 09 June 2021.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 川道武男 「ヨーロッパハタリス」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2000年、163頁。

関連文献編集

英語:

  • Kryštufek, B. (1999). “Spermophilus citellus”. In A. J. Mitchell-Jones, G. Amori, W. Bogdanowicz, B. Kryštufek, P. J. H. Reijnders, F. Spitzenberger, M. Stubbe, J. B. M. Thissen, V. Vohralík and J. Zima. The Atlas of European Mammals. London, UK: Academic Press. pp. 190–191 

関連項目編集