メインメニューを開く

ラド (rad) は、CGS単位系における吸収線量(吸収した放射線の総量)の単位である。radは「radiation」または「radiation absorbed dose」の略である。


rad
記号 rad
度量衡 メートル法
SI 0.01 Gy
定義 物質 1 kg あたり放射線エネルギー 0.01 J を与える吸収線量
由来 ネズミを殺すのに必要なX線の吸収線量
語源 radiation または radiation absorbed dose
テンプレートを表示

1ラドは、物質1キログラム (kg) あたり0.01ジュール (J) のエネルギーを吸収したときの吸収線量と定義される。国際単位系 (SI) では、1 rad = 0.01グレイ (Gy) = 0.01ジュールキログラム (J/kg) となる。CGS単位系で表すと、1 rad = 100エルググラム (erg/g) である(固有の単位名称はない)。

SI(MKS単位系)でもCGS単位系でも半端な係数が現れるのは、ネズミを殺すのに必要なX線の吸収線量として定義されたからである。1918年に S. Russ が定義した。しかし、実際にネズミを殺すには1 rad ではまったく足りない。

日常的に浴びる線量としては量が大きいため、ミリラド (mrad) やマイクロラド (µrad) がよく使われる。ただしSI単位のグレイはラドよりもさらに大きい。

関連項目編集

放射能に関する単位と量[編集]
単位 記号 定義 導入年 SI単位
放射能 (A) キュリー Ci 3.7 × 1010 s−1 1953年 3.7×1010 Bq
ベクレル Bq s−1 1974年 SI単位
ラザフォード Rd 106 s−1 1946年 1,000,000 Bq
照射線量 (X) レントゲン R esu / 0.001293 g(空気) 1928年 2.58 × 10−4 C/kg
フルエンス (Φ) 毎平方メートル m−2 m−2 1962年 SI単位
吸収線量 (D) エルグ erg erg⋅g−1 1950年 1.0 × 10−4 Gy
ラド rad 100 erg⋅g−1 1953年 0.010 Gy
グレイ Gy J⋅kg−1 1974年 SI単位
等価線量 (H) レム rem 100 erg⋅g−1 1971年 0.010 Sv
シーベルト Sv J⋅kg−1 × WR 1977年 SI単位